一途な亡国王子は世界の果てまで
第十六話 マリアとライエル
俺は宿に戻った。マリアの歩くペースが遅かったからゆっくりと。
などに帰って自分の部屋に入る前にリナとリナのお母さん、リンダさんにからかわれわしたが、平然と部屋に入った。
「では、そこに座ってくれ。」
俺はベットを指差す。
「い、いえ、私など、床で十分です、、。」
「いいからほら。」
さすがに、遠戚の子と奴隷と主人関係を続けるつもりはない。
マリアが大人しくベットに座るのを見た後、俺は椅子に座る。
「えっと、まずはこれを飲んでみて。」
俺が差し出したのは昔、2年前に師匠に飲ませてもらった精神が安定するお茶だ。
「あ、ありがとうございます。」
しばらくして、マリアはお茶を飲み終えた。
ここから本題だな。
「えっと、聞いてもいいかな?過去のこと。」
「ん、うん、、。」
それからマリアは自分のことを喋り出した。両親と喧嘩して家出したこと。森で捕まったこと。闇奴隷商のもとで受けたさまざまな暴力。
エルフということは隠していたが、それ以外のことはすべて吐き出し、しまいには号泣となった。
ここまで話してくれるということは少しは信頼してくれているのだろう。
泣いているマリアを見ると今すぐに抱きしめてやりたいが、向こうからしたらそれは怖いだろう。
「そうか、、。安心して欲しい。俺はマリアを奴隷扱いなんてしないよ。なんなら妹みたいって思ってる。まだ、あって数時間しか経ってないけどね、、。」
そのまま話し続ける。
「じゃあ、俺のことも少し知ってもらおうかな。俺の名前は覚えてる?」
「ら、ラルク、、様?」
「そう。でも、ラルクっていうのは偽名なんだ。本当はライエルっていうんだ。それと、もういないんだけど俺の母親はセリナって言うんだ。今は、妹の2人家族。妹とは会ったことはないんだけどね。ルーナって言うんだ。、」
「セリナ、、ルーナ、、。」
どこか聞いたことのある名前のようだ。
「ちなみに、セリナっていう俺の母親だけど、実はエルフなんだ。だから、俺も実はエルフの血を引いてるんだ。」
「え、エルフ!!」
マリアは面白いように驚く。
「エルフ、、それに、ルーナ、、ルー、、ルーちゃん!?」
マリアは1人で何かをぶつぶつと言っている。
「も、申し訳ございません、、。取り乱してしまいました、、。」
「全然構わないよ。ところで、俺の目ってオッドアイだよね。」
「は、はい。そのようにお見受けします。」
「俺の右の目は叡智眼といってなんでも見通せるんだ。つまり、マリアがエルフだってことも。」
「ええ!?」
「それに、本名はマリア・アルデルだってこともね、、。」
「ええ!?」
とりあえず、お茶をもういっぱい飲ませようか、、。
「な、なるほど、、。これは失礼しました。ライエル様。」
そう言って、マリアは今、地面に額をつけ土下座をしている。
「まさか、ルーナ様のお兄様でございましたか、、」
どうやら、オレの妹ルーナとエルフ王の孫ルーナが同一人物だと気がついたようだ。
「やめなよ。俺とマリアは親戚なんだから、、。」
「い、いえ、王子であらせられるあなた様と私とでは比べものになりません、、。」
ちなみに俺とマリアの関係だが、俺にとってマリアは、はとこの娘という関係だった。
近いようで遠い親戚だな。
でも、俺と話しているうちに、だんだんと目に生気が戻ってきているような気がする。本当によかった。
「ちょっとは元気になったみたいで良かったよ。」
「い、いえ、本当にありがとうございます。」
ここで、俺がずっと気になっていたことを言う。
「ところでさ、ルーナとは知り合いなの?」
「は、はい!私が奴隷になる前、6歳までずっといっしょに遊んでいました。そのときはルーちゃんなんて呼んでましたが、今は恐れ多くて….ルーナ様はもう王女様として立派に過ごしていることと思います。」
そっか、ルーナは王女なのか。ということは、俺は王子になるのかな?
「じゃあ、、俺は王子なのかな?っていうか、俺の存在知ってた?」
「は、はい。で、でもお兄さんがいるっていうことだけこっそりルーナ様に教えてもらっていたので、里のみんなは知らないと思います。それこそ、ルーナ様、ライエル様の叔母にあたるレイナ様、王様、王妃様ぐらいしか」
「へー。叔母か、、母さんの妹かな?」
「ええ。本当は長女セレナ様が継ぐはずだったんですが、今はレイナ様が後継者であると聞いています。そしてそのあとはルーナ様になると.....」
「なるほどな...じゃあ、一緒にエルフの里に行こうか。俺もちょうど向かってる途中 なんだよ」
「ほ、本当ですか!?」
「ああ。明後日の朝から向かおうか。」
「は、はい!」
ーーーコンコンーーー
ちょうどその時、ノックが聞こえてくる。
「お夕飯の用意ができました!好きな頃合いでお越し下さい。」
「了解した。ありがとう。」
「では、向かおうか。」
「はい!」
などに帰って自分の部屋に入る前にリナとリナのお母さん、リンダさんにからかわれわしたが、平然と部屋に入った。
「では、そこに座ってくれ。」
俺はベットを指差す。
「い、いえ、私など、床で十分です、、。」
「いいからほら。」
さすがに、遠戚の子と奴隷と主人関係を続けるつもりはない。
マリアが大人しくベットに座るのを見た後、俺は椅子に座る。
「えっと、まずはこれを飲んでみて。」
俺が差し出したのは昔、2年前に師匠に飲ませてもらった精神が安定するお茶だ。
「あ、ありがとうございます。」
しばらくして、マリアはお茶を飲み終えた。
ここから本題だな。
「えっと、聞いてもいいかな?過去のこと。」
「ん、うん、、。」
それからマリアは自分のことを喋り出した。両親と喧嘩して家出したこと。森で捕まったこと。闇奴隷商のもとで受けたさまざまな暴力。
エルフということは隠していたが、それ以外のことはすべて吐き出し、しまいには号泣となった。
ここまで話してくれるということは少しは信頼してくれているのだろう。
泣いているマリアを見ると今すぐに抱きしめてやりたいが、向こうからしたらそれは怖いだろう。
「そうか、、。安心して欲しい。俺はマリアを奴隷扱いなんてしないよ。なんなら妹みたいって思ってる。まだ、あって数時間しか経ってないけどね、、。」
そのまま話し続ける。
「じゃあ、俺のことも少し知ってもらおうかな。俺の名前は覚えてる?」
「ら、ラルク、、様?」
「そう。でも、ラルクっていうのは偽名なんだ。本当はライエルっていうんだ。それと、もういないんだけど俺の母親はセリナって言うんだ。今は、妹の2人家族。妹とは会ったことはないんだけどね。ルーナって言うんだ。、」
「セリナ、、ルーナ、、。」
どこか聞いたことのある名前のようだ。
「ちなみに、セリナっていう俺の母親だけど、実はエルフなんだ。だから、俺も実はエルフの血を引いてるんだ。」
「え、エルフ!!」
マリアは面白いように驚く。
「エルフ、、それに、ルーナ、、ルー、、ルーちゃん!?」
マリアは1人で何かをぶつぶつと言っている。
「も、申し訳ございません、、。取り乱してしまいました、、。」
「全然構わないよ。ところで、俺の目ってオッドアイだよね。」
「は、はい。そのようにお見受けします。」
「俺の右の目は叡智眼といってなんでも見通せるんだ。つまり、マリアがエルフだってことも。」
「ええ!?」
「それに、本名はマリア・アルデルだってこともね、、。」
「ええ!?」
とりあえず、お茶をもういっぱい飲ませようか、、。
「な、なるほど、、。これは失礼しました。ライエル様。」
そう言って、マリアは今、地面に額をつけ土下座をしている。
「まさか、ルーナ様のお兄様でございましたか、、」
どうやら、オレの妹ルーナとエルフ王の孫ルーナが同一人物だと気がついたようだ。
「やめなよ。俺とマリアは親戚なんだから、、。」
「い、いえ、王子であらせられるあなた様と私とでは比べものになりません、、。」
ちなみに俺とマリアの関係だが、俺にとってマリアは、はとこの娘という関係だった。
近いようで遠い親戚だな。
でも、俺と話しているうちに、だんだんと目に生気が戻ってきているような気がする。本当によかった。
「ちょっとは元気になったみたいで良かったよ。」
「い、いえ、本当にありがとうございます。」
ここで、俺がずっと気になっていたことを言う。
「ところでさ、ルーナとは知り合いなの?」
「は、はい!私が奴隷になる前、6歳までずっといっしょに遊んでいました。そのときはルーちゃんなんて呼んでましたが、今は恐れ多くて….ルーナ様はもう王女様として立派に過ごしていることと思います。」
そっか、ルーナは王女なのか。ということは、俺は王子になるのかな?
「じゃあ、、俺は王子なのかな?っていうか、俺の存在知ってた?」
「は、はい。で、でもお兄さんがいるっていうことだけこっそりルーナ様に教えてもらっていたので、里のみんなは知らないと思います。それこそ、ルーナ様、ライエル様の叔母にあたるレイナ様、王様、王妃様ぐらいしか」
「へー。叔母か、、母さんの妹かな?」
「ええ。本当は長女セレナ様が継ぐはずだったんですが、今はレイナ様が後継者であると聞いています。そしてそのあとはルーナ様になると.....」
「なるほどな...じゃあ、一緒にエルフの里に行こうか。俺もちょうど向かってる途中 なんだよ」
「ほ、本当ですか!?」
「ああ。明後日の朝から向かおうか。」
「は、はい!」
ーーーコンコンーーー
ちょうどその時、ノックが聞こえてくる。
「お夕飯の用意ができました!好きな頃合いでお越し下さい。」
「了解した。ありがとう。」
「では、向かおうか。」
「はい!」
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ノベルバユーザー385074
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