殺人教室

和泉太己

殺人教室

第一話始まりの鐘
はじめまして私の名前はウルフ、とある学校の校長をしています。
さて皆様は犯罪と言う言葉についてどう思いますか?
まぁ決していい印象はないでしょうね、、、
しかし世の中には犯罪をしたいと言う衝動にかられる人がいるのです。そんな方々が通うのがここ犯罪学校なのです。
今回はその中でもトップクラスの殺人教室に通うある生徒の物語を皆様にお見せ致しましょう。もしかしたらあなたの抱えてる闇が少しは晴れるかもしれませんよ。これを読んでる時点であなたもここの学生です。生徒の目線に立ちながら読んでくださいね。
それでは、授業をはじめましょう。
第二話その名はゴースト
俺の名前は城田カイト、犯罪学校の殺人教室に通う生徒のうちの一人だ。俺はここは好きだ。何故かって?だってしたいことができて友達もできて楽しい授業が受けられる。ここまで最高な学校なんかは他にはない。
そして今何より嬉しいことが最近あった。
セカンドネームが与えられたことだ。
セカンドネームとはその名の通り二つ目の名前のこと。作戦時のコードネームとしても使われるとても大切な名前だ。俺につけられたのはゴースト、かっこいい響きだろ?なんでゴーストかはこれから分かってくるから今は後回し。さあ自己紹介もほどほどにして授業に行かなくちゃ。
「それでは授業を始めましょう 礼」ここの授業はいつも新鮮な気持ちで望めて楽しい。今日は後ろから忍び寄り敵を倒す暗殺術の授業だ。道具は各自持参。手製の道具でも既製品でもなんでもオッケーというアバウトなものだ。俺は自慢の吹き矢と木製ナイフを自作して持ってきた。なんたって2年になってはじめての授業だやる気が違う。そんな俺に話しかけてくる奴が一人いる。
「ちーっす、相変わらず殺る気に満ち溢れてるなお前は、もっと穏やかにならんのか」。
こいつは同じクラスメイトの向井、恥ずかしながら俺の友達でもある。そんなやつのセカンドネームはファイター、いかにもこいつに合いそうな名前だ。俺は向井にこう言った。「そりゃ2年になってはじめての授業だし俺の得意分野だからなやる気になるのも当然だろ?それに穏やかに殺る気だったらそっちの方が怖いだろ」。と言うと向井は、「そりゃそうかw」などと言いケラケラ笑った。
何回か練習をしてから実践形式のテストをやる。これが学校のルールであり成績を決める大切なところになる。
ついに練習が終わり実践形式のテストだ。
何人かやり終えついに俺の番になった。
「少しだけ解放してやるか」と短くいい俺は定位置につく。そして自分の本能を少しだけ解放する。音もなく忍び寄り背後から吹き矢で狙撃、そしてそのあとすかさず木製ナイフを目元に寸止めで突きつけた。もちろん採点は最高ランクのS、終わった後の周りの反応は今でも覚えている。怖くて近寄らないもの、逃げるものなどいたが向井は平然と「一緒に帰ろうぜ」と言ってきたので俺は一言「いいぞ」と言って一緒に寮に帰った。
俺のセカンドネームがゴーストの理由それは
気配を操れることにある。ある時は気配を出し位置を特定させ、ある時は気配を消して敵の背後に周り、ある時は気配を飛ばして混乱させる。これらの技は代々伝わる城田家の技を自分流にアレンジしたものだ、また他にもあるがもう少し後で出すことにする。その方がより楽しさが増すってわけだ。おっと忘れてたここの学校の採点基準はS〜Dの5つのランクで決まる。そしてここの学校は留年制度は無いつまりDランクを取り続けても卒業できてしまうわけだ。まあ普通にしてればDをとるやつはいないからどうってこともないがこのランクがのちの自分の仕事に大きく関わるからしっかり取っておくことに越したことはないってことさ。さてとそろそろ疲れたし寝るかー、おやすみ。
一方その頃、校長室ではとある話し合いが行われていた。
「城田カイト君か、、、なかなか有能な子ですねぇ。彼がどんな成長をするのか楽しみです。上手く彼の特徴を引き出してくださいね期待していますよ」
「はい。承知しました」
第三話本能覚醒
次の日、俺は担任の佐藤先生に談話室に呼ばれた。なんでも昨日の授業の結果を見てぜひ俺の能力を伸ばしたいのだとか、なんとも嬉しいことだ。これでようやく自分のペースで授業が受けられると思った。しかしまさかこれが自分の本能覚醒への道だとは思いもしなかった。これからやるのは対人戦を想定したものであり、ありとあらゆる行動を想定しながらの近接戦闘とのこと。その状態は全然いいのだが対戦相手がやばかった。
その対戦相手がうちの担任佐藤先生だからだ。佐藤善治、セカンドネームは笑顔の殺し屋その名の通り笑顔は絶やさず攻撃は一切やめないという怖さだが、圧倒的に違うのはその殺しのスキルの質だ。
生半可なものではなくプロの技なのだ。正直これは勝てないと思ったが次の言葉でそれが確信へと変わった。「お前の今出せる最大の力を出せ、俺も全力で行く!!」これを聞いたからにはもう遅いと思いつつも自分も全て出そうと心に決めた。そしてついに本能を覚醒させるのである。
第四話目覚める才能
審判はなんと校長のウルフ先生、対戦相手は佐藤先生というゴールデンメンバーである。
俺はゆっくりと息を吸いそして吐く、一つ一つの呼吸に意識を高めていく。
その頃佐藤先生もひしひしとだが集中力を研ぎ澄ましていた。当然のことだろうなんせあの佐藤先生が全力を出すというのだから生半可なものでは無いはずだ。
だんだんこちらも本能を解放させていきついには自分の心臓の鼓動さえ感知できるようになってきた。
先生も俺も準備が整いますます感覚が研ぎ澄まされてゆく。
そんな中ただ一人まったく表情を変えない人がいた。ウルフ校長だ。
一体ウルフ校長は何者だと思ったのも束の間いきなり口を開き確認を始めた。
「では二人ともいいですね?これより戦闘を開始します。両者かまえ!!」緊張が走るとはまさにこのことだと思ったがいまはそんな暇が無い。まず目先の戦闘に力を出さなければ!
そしてついに「始め!」の合図とともに戦闘が始まった。
第五話戦闘開始
始まった瞬間二人とも動き出した。
まず先手は先生だ。見たこともないしなやかな動きで一気にゼロ距離に近づいた後先生お手製の木の手槍ウッドスピアでの4連突きが襲い掛かってきた。とっさにバックステップを踏むがそれよりも早く先生は反応して俺の背後に回り込んだ。(やられた!背後を取られた)と思ってガードの形をとるがやはりこれも間に合わず首に一発重いパンチを食らってしまう。しかしこちらも負けてはいられない。
とっさの判断でカウンターを水月に入れた後にバックステップをして距離をとる。(これは真正面からじゃ勝てない)そう思った俺はやむなく裏技を使うことにした。
気配分断!これは己の気配を分割して騙すいわゆる分身の術だ。プロなら気配には敏感、つまりその気配を制すればこちらにも勝機はある!上手くサイドステップで背後に回り込み口の中に仕込んだ吹き矢でとどめを刺そうとした瞬間だった。突如先生がサイドステップをしてまたもや俺の背後に回るとナイフを首筋に当てられ「チェックメイトだね」と言い校長を見た。すると校長は、「今の戦闘は佐藤先生の勝利としこれにて戦闘終了とする!」と言った。正直悔しかったが、それ以上に清々しかった。こんな気持ちのいい負けは初めてだった。佐藤先生はその後にこう言った「お前の本気見させてもらったよ。よくあの4連突きをかわしたものだ、その強さはまさに天賦の才能と努力の結晶だな。しかしまだ背後に隙があるのと自分の実力を過信している。もっと集中していればあんなミスはなかったはずだ」。確かにそうだ俺は過信しすぎていた。己の実力に溺れていた。だからこそなのか俺の心の中にある思いが芽生えた。「先生、もしよかったらまた付き合ってくださいよ!次こそは頑張って勝ちます!」
すると先生は「おう!いつでも大歓迎だ!楽しみにしてるぜ」と言い残しその場を校長とともに去っていった。
第六話強化訓練
次の日、向井とともに学校に行くと何やらガヤガヤ騒いでいる。なんだろうと思って行ってみるとすぐクラスメイトに囲まれてしまった。「ねえねえ、佐藤先生と戦ったんでしょ?結果どうだったの!教えてよ〜」、「ドヤった?先生べらぼうに強かったん?」などなどあげたらキリがないほどに聞かれまくった。やっと人混みのマングローブから抜け出しクラスへと着いた俺と向井は席につき一息ついていた。するとそこへクラス長の北村さんが俺の席に来てこう話した。
「噂になってるけど佐藤先生と戦ったって本当?」と問われとっさに「うん」と返事をしてしまいまたみんなに囲まれ質疑応答する羽目になってしまった。
その日の業後帰ろうとすると佐藤先生が手を振って呼んできた「おーいこっちで強化訓練をする!お前も参加だー!」。
強化訓練とは将来的に有望なものたちを集め互いに互いを高め合い潜在している能力を引き出すものだ。それに選ばれた人は強化生となり今までより過酷なミッションをみんなでクリアすることによって信頼と成長を伸ばしていくのが目的だ。選ばれて自分は幸福だった。すると向井は「あ、そかお前選ばれたんかそんなら頑張ってこいや!応援したるでー!」と応援してくれた。
第七話新しい出会い
そんなわけで強化生に選ばれたわけだがもちろん俺だけではない。他にも2名いる。一人目は竹義信、真面目だがユーモアのある人だ。セカンドネームは覆面。その理由は戦いになると人が変わるという二重人格な面があるからだ。
もう一人は八重桜、天然でおバカキャラだが戦闘狂で戦う時は真面目になるというなんとも不思議な子だ。そこからなのか彼女のセカンドネームは、般若になっている。
こちらが「よろしく」と声をかけると義信は「よろしくお願いします」と丁寧な挨拶をしてきて、桜は「君が呼び名がゴーストって子ねよろしく〜!」と言いウィンクをしつつ笑顔ですり寄ってくる。なんだか不思議な感じだ。そうこうしていると佐藤先生がこっちに来て一言「校長からお話があるそうだからちょっと来て」とのこと三人で長い廊下を歩いていくとその先には質素で素朴な雰囲気の校長室が現れた。俺や義信は緊張しているが桜はルンルンしている。すごいなぁ桜って子は、などと思いながら校長室に入るとそこには謎に満ちたウルフ校長が座っていた。
第八話呼ばれた意味
「やぁよく来てくれたね。まあそこに座りたまえゆっくり話そうじゃないか」と言いそばにある長いソファーを指差した。
座る時にちらっと佐藤先生の顔を見たがすごく真面目な感じだ。一体何が話されるのだろう。みんな座ったところでウルフ校長が話し始めた。
「何故ここに呼ばれたかわかるかね?」いきなりの質問になんと答えればいいか考えていたが一人が口を開いてこう言った、「わかりませーん」桜だ、しかし良く言えたなこの空気感で少し尊敬するぞ。と思いつつ俺も頷く。するとウルフ校長はニヤリと笑いながらこう言った「君たち三人には才能がある。冷静で落ち着いて物事を処理できる義信君、少し天然だが戦闘になると別人になる桜君、そして、、、戦闘の時に独自の技を使い敵をあざむくカイト君、みんなすごいと思わんかね
戦闘に必要な力をもっていることを、そしてこの三人ならチームを組んでも仲良くやっていけそうなことも!」
いきなり何を言い出すんだと思ったが、よく考えてみたら確かにバランスがいいしかし何故いきなりよんでグループを組むことになったんだ?俺の悩みをそっちのけで話は進んでいく一体どうなるんだ?
最終話チーム結成、別れと旅立ち
いきなり桜が口を開いた。
「ってことでチーム組むことは決まったけどチーム名はどうするのー?いんきくさいのいやよー!」「んなこと言ったってどうするよ」と俺、「まあまあ落ち着いて考えよう」と義信。確かにチーム結成したんだからチーム名はあった方がいいな、それもコードネームみたいに呼ばれてわかりやすくかつ敵にわかりづらいもの、、、。すると桜が意外なことを言い出す。「でもうちらが組んだら世界を震撼させたいよね〜」「確かにそうだなぁ、世界を震撼させる殺人者となると、、、死神か?」と俺、「じゃあ死神を何かに変換しようよ」と義信、そしてここで義信の真面目さが早くも役に立つ。「英語に訳すとGrim Reaperになるね」と義信「それじゃあ略してリーパーでいいんじゃない?」と桜、そして俺が「それじゃあリーパーで決まりかな?」というと二人とも「うん!」と言うので決まりかな?「あとはリーダーだけど、、、」と俺が言うと桜が「リーダー?もう決まってるじゃないあんたがやるのよ!」と言い俺を指さす。義信を見てもうなずかれてしまい結果俺がリーダーになってしまった。
すると桜が「ほら決まったら校長に報告でしょ!リーダーのあんたがしなさい!よろしく〜!」と言って先に帰ってしまった、義信を見たが義信も逃げる気満々だ。
結果、、、俺一人で校長に報告ということになってしまった。するとウルフ校長がきて一言「そこに座りたまえカイト君」と指差してくれた席に座りチーム名とリーダーが決まったことを報告するとウルフ校長はこう言った。「やはり君に決まったんだね。僕には君がやると予測がついていたんだがやはり僕の目に狂いはないようだ」と言った。そして最後に一言「頑張りたまえリーパーはまだできたばかりやることは沢山ある」と言って背中を押してくれた。
この学校には最後の決まりがある。
それはグループが結成され順調にいきそうな時は自立させること。つまり他のみんなと別れグループの人たちと一緒に仕事をすることとなっている。俺は向井に一言「ありがとう」と声をかけた。すると向井は半分泣きながら「気をつけてな」と言ってくれた。
そして別れを告げたあとみんなで見送ってくれた。
あばよ向井、みんな、立派な人間になってお茶の間を騒がせるぜと思いながら俺たちリーパーは世の中に出た。

「彼らは順調に旅立ちましたねぇ、次はあなたの番かもしれませんよ〜その時を楽しみに待っています」 死神のウルフより

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コメント

  • ユサ

    太己さんの作品を読ませて頂きました。
    とても分かりやすく小説によく
    使われる言葉の表現が多いですね。
    何話分かを纏めているのも良いと
    思います。これからもお互い良い
    作品ができるように頑張りましょう。

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