カミヤ

BlueBerry

3

「どういうことですか!」

僕は言った。

「だから、君には申し訳ないと思っているが・・・これは事実なのだ」

先生は言う。その顔に申し訳なさは見えなかった。

「そんな訳ないです!僕にはちゃんと親が・・・」

「君は預けられたのだよ、野原沙耶斗君?」

先生が言った。

「嘘ですよね・・・」

僕は呟いた。

「事実だと言っただろう?」

先生が言う。目に机に置かれた新聞が飛び込んでくる。

「何でそんなこと、いうんですか?」

僕は聞く。

「なんと言ったらいいかな、危険なんだよ。変化期に入っている」

先生が諭すように言った。

「何が変化期に入ってるんですか?!」

僕は聞いた。

「君は自分の危険性に気付いておらん。気をつけなければいけない」

先生は言った。何だかはぐらかされた気がしないでもない。僕が危険?

「まあ、そういうことだ。帰っていいよ」

先生が言った。半ば強制的に外に出される。学校中で下校の音楽が流れていた。僕の親は指名手配犯だって!?先生は少し年をとっているからぼけてきているのだろう。僕を何で呼び出したかは分からないけど、気まぐれだ。と、信じることにして帰路につく。学校は私立に通っているので家までは遠い。のびのびがモットーであるからのびのび育てたかったのかもしれない。いや、自分の子ではないから大事にしようとしているのだろか、という考えが横切った。そんな訳ない。姉の乃明沙ノアサが僕がお母さんの子ではないなら知っているはずだし、弟の舞耶斗マヤトは普通に僕がお母さんが生まれてきたことを目撃したし。

「そこの子よ」

と言う声が聞こえた。声の方を見ないように周りを見るといつのまにかいつもの公園まで来ていた。

「そこの子よ」

僕に話しかけているのだろうか、と思うと僕は声の方を見た。男の人と目が合った。間違いない。昨日、ベンチに座っていた人だ。女の人もいる。

「助けてくれないか」

男の人が言った。

「僕ですか?」

と聞く。男の人は頷いた。

「娘が、誘拐されたんだ。犯人は子供を連れてきたら帰すと言っている」

「それって・・・?」

大変な目に遭っているようだ。

「大人は信用出来ないんだろう。頼む、少年、お願いだ」

と、必死な顔をされると断れない。

「はい・・・」

車に案内されて、乗った。

「親に連絡しないと・・・」

僕が言うと

「その必要はない」

男の人が言った。

「なんでです・・・」

意識が闇に飲み込まれていった。

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