カミヤ

BlueBerry

1

男子トイレから出ると目に飛び込んできたのは静かな廊下だった。異常だ。すぐにそう思う。今は休み時間だ。そういえばトイレにも人はいなかった。放送があったのなら気付くはず。自分の教室に戻る。

「松本?」

教室に1人だけ残っていた、女子が。

「・・・、野原君?」

松本が言った。不安そうに振り返って。

「何で入ってきた」

冷たい凍りそうな雰囲気をまとって後ろから銃を突きつけられる。

「野原君!」

松本が叫んだ。顔が熱くなる。

「おいっ!」

男が言う。何を言っているのだろう?

「野原君!逃げて!」

松本の声ではっと気付く。男はいつの間にか倒れていて火に囲まれていた。

「窓から逃げよ!」

松本が言い慌てて窓を開けた。そしてそこから飛び降りた。






「どうして火がついたか分かるかい?」

僕は首を振った。

「怒ってないんだよ、誰も。寧ろ助かったと思っている」

猫なで声の刑事さんが言った。

「分かりません」

僕は言った。

「火は何もないところにはつかないんだよ。君かあの子がつけたとしか・・・」

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