トカゲのメカ魔物と化した闇商人

ダークカンパニーホテルの地下、ここにはトカゲのメカ魔物となった闇商人が３体のメカ魔物を準備していた。



　作業員とともに改造手術の最終段階を終え、カブトムシのメカ魔物。クワガタのメカ魔物、芋虫のメカ魔物を作った。しかも素材はカブトムシの魔物とクワガタの魔物と芋虫の魔物が素材であり、大きさは２メートル。人間サイズでも素早さは高く、攻撃力防御力だってある。



　ダークカンパニーのレストランでは虫料理を出す店もあるのだが、彼らはこれを表向きに裏では虫を使ったメカ魔物を作っていたのだ。



　闇商人は頭の人工知能を利用してダークネスの携帯に通信する。



「聞こえるか。こちらトカゲメカ魔物」



「どうぞ」



「社長がご要望のメカ魔物３体を制作し終えた。十分に活動できる」



「分かりました。それでは作戦に移ってください」



「了解した」



　闇商人は、トカゲメカ魔物の姿からイケメンの男性の格好となる。



　人工知能による擬態能力でなりたい人間をコピーできるという能力が闇商人にはあった。そこで彼は既に人体実験で使用されて死んだイケメンの人間の姿をコピーして成りすました。



　そしてホテル内の人間に怪しまれることなく、ホテル館１０階のレストランルームへ来た。



　そこで闇商人は再び人工知能を利用して虫のメカ魔物３体に命令をだした。



「こちらトカゲメカ魔物。たった今作戦の場についた。貴様たち虫の魔物は社長の合図の赤い花火が上がり次第、１０階レストランルームへ終結せよ」



　そこへ何も知らないブルースとチャーンが戻ってきた。



　ブルースは闇商人を見るとかっこよさにイライラした。



「おおあんた、中々イケメンじゃねーか。俺はそういう奴は嫌いでよう。お客でも喧嘩売るぞ！」



「訳の分からないおバカさんだ」



「何だと！　あったまきた」



　ブルースは闇商人に殴りかかると、闇商人は動きが早くブルースのパンチを避けたりうけとめたりして反撃の空手技でブルースを追い詰める。



「ぎやあああ！いてええ」



　ブルースのやられ姿にチャーンは惚れる。



「なんかほれちゃう……」



　顔を赤くするチャーンに対して闇商人は丁寧にあいさつをする。



「これはこれはお嬢さん」



「あの、ごめんなさい私の生意気な奴が……」



「いえいえ、そんな大したことでは。それよりもこちらには何か？」



「はい、調理の再開を」



「何を作るのですか？」



「タンタンメンを作ろうかと」



「いいですね。是非食べてみたいです」



「分かりました。今すぐ調理します。少々お待ちいただいてもよろしいですか？」



「ええ、いくらでも待ちますよ」



　女性を喜ばせる言葉とカッコよさにいい匂いまでコピーした闇商人の能力。



　ブルースは空手技を受けても怒りで闇商人に蹴りを入れる。



　それでも返り討ちにあってしまい倒れる。



　そんな時にエミーとセイタがレストランに来た。闇商人は礼儀正しく挨拶をする。



「おや、あなたがたもこの方々のお仲間さんですか？」



　エミーが返事をする。



「はい、明日の食事会で社長に美味しい料理を召し上がっていただくために、ただいまから料理をしようと思いましてレストランの厨房をお借りしています」



「なるほど、そういうことでしたか」



　セイタもどのような料理を作るか話す。



「俺はハンバーガーかな」



「いいですね。私も召し上がりたいです」



「あまりがあれば」



　セイタは闇商人と微妙な約束をした。



　さらにラップもレストランへ入る。



「あれ？　エミーさんにセイタさん。ライトニングはどこへ行ったの？」





　セイタは答え、次にエミー、その次にブルースが答える。



「知らない」



「知りませんね」



「知るか。それよりこのイケメンむかつくからなんかやってやれ」



　ブルースは闇商人を殴ることに夢中だった。