話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

不幸でも異世界チーレム!

千歳

■第27話 迷宮探索 その1



さて?俺は今どこにいるでしょうか?


正解は。


迷宮です。はい。




え、なんで俺ここにいるのかって?
いやーエリー達に話したらレベッカさんが行こうっていいだしてしまってな。
断れません。無理です。だって可愛いんだもん。
上目遣いだよ?巨乳のお姉さんだよ?無理でしょ。


まだ1ヶ月くらいしか経ってないとはいえ、流石に腕が鈍りそうということらしい。
俺は武術はからっきしだからぁ。それに魔法でゴリ押しだし。
というか俺、魔法なくなったら一般人と変わらんじゃん。やべぇやべぇ。それはやべぇ。
ちょっとは練習しておかんとな。


ということで。今は迷宮入り口前です。
エリーとカミルさんはどうしたんだって?マフォールでお留守番です。
都市はどうしたんだって?入ってないよ!!だって都市の中にないんだもん!!!
マフォールから直で行けるんですよこれが。


「止まれ。っとこれはこれはレベッカ様。今回は迷宮探索ですか?」


「えぇ。この方と一緒に探索を。」


「こんなヒョロヒョロのガキで大丈夫なんですかい?
おい、そこの坊主。ギルドカードを見せろ。」


「あ、はいはいギルドカードね。はいよー。」


「え、Sランク!?!?し、失礼致しました!!!!」


「俺これ毎回やらされるんかな?レベッカさん。」


「そうかもしれませんね。鍛えればちゃんと相応に見えるのではないですか?
どうです?私が指導致しますが。」


「レベッカさんってスパルタっぽいよね。まぁ俺もさっきそんな事を考えてたから丁度いいかも。
迷宮探索の間はよろしくね!レベッカさん!」


「分かりました!因みに私はスパルタではないですよ?副団長の方がスパルタですよ...。」


「そ、そうなんですか...。じゃあ適度によろしくお願いします。」


「で、では中へどうぞお二方!ご武運を!!」


「「ありがとうございます。」」




迷宮探索に行くと言ってから1日だけ暇をもらって、飲食類を充実させるべく俺はかなりの大人買いをした。
なので迷宮にはかなり篭っても大丈夫なくらいには補充している。
でも野営をするのはさすがにいただけない。なぜか。それはお風呂がないから!!
なので宿に関しては迷宮都市でお世話になろうと思っている。
初めてのレベッカさんとの二人きりなのだ。せめて2週間は二人きりで居たいと思ってる。
それに俺の鍛錬もあるし。正直言って、長旅もすると思うけど、皇女2人を一緒に行かせるのは気が引ける。
会おうと思えばテレポートで一瞬だからそこはみんな分かってくれるだろう。
なので実質旅をするとなるとレベッカさんと2人きりになる可能性もある。
色々と慣れておかないといけないだろう。そりゃもちろん夜の方も...ぐへへ。
それに冒険者家業もそろそろやっておかないとなとも思っていた頃だし。流石にのんびりしすぎた。


さて、今は5階を探索している。
この迷宮は上にいくのではなく、地下構造になっている。
1階から下に行くに連れて、強い魔物が出現する仕組みになっているらしい。
今はレベッカさんが先導して魔物を倒している。
というかレベッカさんは一振りですむ。何この人強すぎ。
魔物だって1体ずつでてくるわけではない。群れを成して現れる魔物だっている。
それこそウルフ系の魔物は特にそうだ。初め出てきた時は目で数えても5、6体は群れで現れた。
その群れをレベッカさんは横に軽く一振りして薙ぎ払った。
流石に強い強いとは言ってもまだ最弱階層だ。これから正直楽しみで仕方がない。
この迷宮は地下1階から2階まではスライム、3階から4階まではゴブリンとウェアウルフ、
そして5階からはコボルトとリザードマンとなる。
コボルトの特徴としては、顔は犬でも身体は人間。だが凄く小さい。120cmくらいが主だと思う。
そして罠を張って、罠で弱らせてから集団で叩くというのがメインの戦法らしい。
リザードマンの特徴はTHEトカゲって感じ。そのトカゲには鱗があり、
初心者の冒険者の剣では切れないとまで言われている。
そしてそのリザードマンは盾と片手剣を持ってして敵と戦う。
なので相容れないコボルトとは一緒に出現しないとまで言われている。


コボルトに関しては罠さえ見つけてしまえばあとは簡単。とのこと。
リザードマンはコボルトより戦いやすい。とのことです。
あ、これ全部レベッカさんの受け売りね。
とここまでは良い。俺ほとんど罠にハマってるんですよ。
それも今数えても12回。多くね!?!?
レベッカさん曰く、もっと周りをよく見ろですって。
いやね?見てるんですよ?でもね?ほっとんど壁と同化してるんよ。
壁に寄りかかったら壁がへっこんで埋まっちゃうし、
歩いてたら落とし穴があるし、
鳴子かなと思って跨いで避けると奥にはまた違う形の鳴子があるしで。
これ感知とかそういうレベルなんか!?俺まともに感知とか使ったことないぞ?
そして罠の感知にはスキルと魔法は使うなとのことですよ。
個人の身体能力でできるのかって疑問をレベッカさんにぶつけた所、
レベッカさんが「手本を見せる」って言ってから走りだした。
走りながら横に飛んだり、剣で空を切ったりしてる。
俺はそれについていくと驚いた。
なにせ、横に飛ばなかったら落とし穴に落ちる場所があったり、
剣で切らなかったら矢が発射されてたかもしれない場所がいくつもあったからだ。
おいおいまじかよレベッカさんと思うわけでして。


俺も見よう見まねでやっては見るが要領を得ない。
なので自分なりにやってみる。
まずは目をつぶって耳で感じ取ろうとする。
そしたら目を開けてる時よりは聞こえる所為かなにかの音が聞こえた。
そこに顔を向けて見る。壁があった。
ゆっくりじっくり見てみるとそこには蜘蛛の糸のような細い線が見えた。
それをつたって見てみると反対の壁には穴が空いていた。中を見てみると鏃がこっち向いている。
驚いた俺はすぐさま離れる。その蜘蛛の糸を剣で切ってみると思惑通り矢が反対の壁に刺さっていた。
なるほどこういうことなのかと、今度は目を開けたまま耳をすましてみる。
そうすると次には奥の道がT字になっていて右にはモヤがかかっている何かがあった。
目を開けているせいか脳の処理では壁に透けてなにかが居ることがわかった。
道なりに進んでT字に差し掛かったので右を向いてみる、リザードマンが1体待ち構えていた。
それにも驚いたがこれは敵の出現。左手に持っていた44マグナムをリザードマンに向けて発砲する。
リザードマンは持っていた剣を振りかざせずに腕を上に向けながら後ろに倒れた。




《スキル:敵意索敵を獲得しました。》


お?なんか重要そうなスキルを覚えたぞ?
というか俺この世界に来て初めてじゃないか?自分自身でなにもせずにスキル覚えたのって。
なんか感動だな。自分自身で覚えれるってのがまた冒険って感じがして凄く良い!!!


んで?このスキルの内容はなにかな?


鑑定!




《敵意索敵:敵意のある相手を索敵することができる。これには罠なども含まれる。》




おぉ!!これはいいスキルを手に入れたかも!!
でもこれだとあれだよね?レベッカさんの言いつけ守れなくなっちゃうよ。
しかもこれ多分だけどパッシブスキルな気がするし。
スキルにはパッシブとアクティブがある。
パッシブは自分がスキルを使用しなくても、常時展開しているスキルになる。
アクティブは自ら発動しないと効果を発揮しないスキル。
パッシブで持っているものだと【全異常状態無効】とか【全魔法無効】になる。
アクティブだと、【吸収】とか【神眼】かな?
なのでこれはレベッカさんに伝えとかなければならない。
なにせ、俺に指導してくれている師匠になるのだから。


「レベッカさん、1つ謝らなければならないかも。」


「ん?どうしたんですか?」


「えっと。スキルを習得してしまって、それが【敵意索敵】なんですけど。
それとっちゃうと常時展開だから、レベッカさんのいいつけ守れなくなっちゃう...。」


「おぉ!やっと取得できましたか!」


「え?どういうこと?」


「いえ。私がマサキ殿を指導してた中には、
そのスキルを習得して欲しいがために言ったいいつけだったのですよ。」


「あぁ~なるほど!だから魔法もスキルも使うなって言ったんだね!流石レベッカさん!」


「そうなんです!」


「そのおかげで俺は自分自身では初めてのスキルを習得出来たよ!ありがとう!!」


「そうなのですか!私が初めてなのですか!...ふむふむ...えへへ...」


「レベッカさ~ん。戻ってきて~。凄い顔してますよ~。」


「ッハ!私は今何を・・・。」


「まぁそれは良いとして。じゃあスキルの方は使っても大丈夫なんですか?」


「はい。大丈夫ですよ。これからはどんどん使って慣れて下さい!」


「よかった~これでやっと自由がきくよ~。」


「じゃあ進んでいきましょうか。」


「そうですね!」


その後俺達は、昼食を取って、只管迷宮探索に勤しんだ。
この迷宮は地下100階まではあるらしい。
らしいというのはまだ到達者がいないのである。
最高到達地点は地下39階。
なぜここまで中途半端なのか。それは地下40階がボス戦になるからである。


この迷宮、といってもこの世界にある迷宮のほとんどが地下10階毎にボス部屋がある。
例えば地下9階から地下10階までの階段を降りると、そこには少し広い広場がある。
そこには冒険者が自分たちの番になるまで待てる部屋があるのだ。
そして一組のパーティがボス戦を終えると扉が開く。そしてまた一組のパーティが入っていく。
ボス戦が終わるまでは他の人は入れない仕組み。
そして勝てなかった冒険者はその場で迷宮に飲み込まれる。そう。この迷宮は生きているのだ。


先程、リザードマンを倒した時にもあったことなのだが、
この迷宮では魔物は一定時間を魔物を放置していると、迷宮に吸収されて、また魔物が湧き上がる。
その仕組みは、人間が屍になった時もそうだ。
ただし、息がある、要は死んでいない人間は吸収されない。でなければ今頃俺も吸収されている。


今だこの仕組みはの原理などは解明されていない。
なので、なにがこうなって、そうなったなどは分からないのだ。理解だけしておけという事らしい。
まぁ仕組みがわかったからと言って俺がなにか出来るかと言われると、
多分なにも出来ないので理解だけはしておく所で止めておこう。
因みにこの話が出てきているということは、今どこなのかと言われるとボス部屋です。40階です。


この40階のボスはキングポイズンニードル。
名前だけわかりやすく、見ても分かりやすい。その理由は身体の周りにある針。
もう身体全部が覆われてるんじゃないかと言うほどの針の量。
現世で想像するならば雲丹が近いと思われる。
立ち方も、自分の針を地面に突き刺して、身体を回転させて移動するという。
この迷宮の壁はかなりの強度を誇っている。なので地面に刺しているというのは、針の硬さが相当なのだ。
その硬さはそこらへんの剣で叩き切っても、剣の方が折れるほどらしい。
そしてその針には少しばかりの穴が空いており、その穴から毒を吐き出す。
吐き出しながら回転移動させられたら攻撃もなにもあったもんじゃない。


なので倒し方はどうするかと言うと、魔法一択なのだが。
レベッカさんは魔法が使えるのかという疑問点が出て来る。
聞いてみたら、自分は身体強化の魔法しか使えないとのこと。
レベッカさんなんか不器用なのか器用なのかわからないよね!!
だって魔法はバフ系しか付けないのに剣一本でなにもかもを倒してきたって...。どんな鍛え方してきたんだ。
鑑定もしてもいいと言ってきたがなんか怖いのでまた後日にでも見せてもらうことにした。


さてそろそろ俺も戦いに参加した方がいいだろう。というのも今戦っているのはレベッカさん。
どう戦っているのかと言われると、耐性系を持っているのだろう、そのまま一直線に走り出して剣で切っている。
ホント俺の師匠にこういうのもなんだが、頭悪いな!!脳筋か!!!


まぁそこらへんも今はいいか。脳筋なのは多分今更だろうし。
なので俺はキングポイズンニードルに効くのはなんの魔法なのかを試しながら魔法で攻撃していく。
まず最初にファイヤーアロー。


ボンッ!


え、全く効いてないんだが。
じゃあ次はウォーターアロー。


バシャンッ


え、嘘。なんで?どういうこと?
試しに全部の魔法の矢を放ってみる。




...が、全く効いていないようだ。
え、もしかして魔法耐性高いの!?物理でしか効かないとか言わないよね!?!?
あの頑丈な針を物理でってどんな脳筋だよ!!!だからさっきからレベッカさんの攻撃が一通り効いてたのか!!
あぁもうわかったよ!!!だったらこれでどうだ!!


ドゴォォォォォンンンン
ドゴォォォォォンンンン


はい。、コルトパイソンと44マグナムです。
だって物理なら良いって言うから...。
因みにこの銃に入っている弾丸はなにかと言うと、その場で作り出した鉄です。
もう面倒なので火薬なしの魔力ゴリ押しで発砲しましたよ。
え?そんなことが直ぐにできるのかって?
何を言ってるんだい。ここは異世界だよ!現世での物理法則なんか皆無だよ!!!
魔法でゴリ押しなんか夢があるじゃない!!!もう夢がヒロガリングだね!!!
...何言ってんだ俺...。


ということでレベッカさんには悪いが、ものの数秒で試合終了。
だってあれ刺さったら絶対痛いじゃん!!
てか物理でしか倒せないから多分ここが最高到達地点なんだろうな。
なんかごめんよ...。俺はチーターだったんだ...。


ということで一端ボス部屋から出て、ここらへんで迷宮探索はお開きにしておこう。
またどうせ明日からもあるだろうし。
移動だって俺のテレポートで十分だろうし。
今夜は疲れた身体を癒すためにも、レベッカさんとイチャイチャするんだ!!
久しぶりの二人きり。これは色々と燃えますな!!!...ぐへへ。
おっといかんいかん。おっさん臭い表情が丸わかりじゃないか。気をつけよう。


























よしんじゃ戻りまっか!!テレポート!!発動!!



「不幸でも異世界チーレム!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く