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不幸でも異世界チーレム!

千歳

■第24話 西の国 マフォール その12



俺が大公になった翌日、国王がパーティを称して貴族を集めて授与式を行った。
流石にその場ではいお終いというわけには行かなかった。
ちゃんと貴族と国民にはセシルの行いを表に露わにした。
貴族の中には納得した者がほとんどだったが、国民はそうは行かない。
セシルは表ではいい顔をしているのだこれが当然と言えば当然だ。
でも国王が自ら呪いの事を話すと、涙を流す国民がちらほら見えた。
やはりここの王様はみんなに好かれているんだな。
好かれない王というのはたいがい恐怖政治を行うからな。
元いた世界でも歴史を辿れば恐怖政治を行った後はたいがい革命というなのデモが起こっていた。
そりゃあそうだろう。人っていうのは強制させればどこかで反発する。
それが国民全体ならば尚の事、暴動やらストライキやら革命が起こるんだ。
私利私欲の為に行った所業は、どこかで罰が下るのはどこに行っても同じなんだな。


そして俺の爵位授与が終わったと同時に貴族達に囲まれた。
もの凄い数の貴族にだ。それもほとんど女性。なんだここは天国か?
甘い香りと豊満な胸が一気に押し寄せてくるのだ。少年でさえもこれは耐えられないだろう。
だがここは授与式。紳士に対応していこう。


「お美しい皆々様。どうぞ一歩下がってお聞き下さい。...ありがとうございます。
私はまだまだ若輩者。それ故、皆様の美しいお姿に目が眩んでしまいそうです。
まだまだこのマサキ。皆様のご期待に添えないと思われます、それ故皆様のご期待に添えるよう、
このマサキ。精進してまりますので、しばしのお時間を頂きたく存じます。それでは失礼致します。」


ああああなんとか巻けた~~。それにしても柄にもない事をよく淡々と言えたもんだな。
あれ絶対メーティスが考えて俺の口と声帯使ったろ。恥ずかしいったらありゃせんわ。


《格好良かったですよマスター。》


うるせぇい!皮肉か?絶対皮肉だろ!!
ホントこういう場所って苦手中の苦手なんだよ。
国王にも後で言っておくか。
あぁぁぁぁエリー達とイチャイチャしたーい。
癒やしがほしぃ!!!
はぁ...。街を観光してみようかな...。








◆◆◆










とまぁ、外に出てきたものの、どこに行こう。
そういえば俺この国に来て全然観光出来てないんだよな。色々あったから...。
今日くらいは自由行動は許されるだろう。


さてこの国は巫女の神殿マフォール。
その名の通り、城が神殿になっているのだ。その神殿は小高い山の山頂にそびえ立っている。
その山を中心にして国は栄えている。その所為か、周りは円を描いているかのように城下町が面している。
この国は4つの区画がある。
1つ目は商業区。文字通り商売が盛んな区画になる。
街の住民が買う食料や日用品や武器や防具などありとあらゆる物が"商売"されている。
そしてここには商業ギルドなんてものもあるらしい。
2つ目は工業区。その名の通りここは物作りが盛んな区画になる。
冒険者が使う武器や防具、魔道具などはここの区画で"作成"されている。
そしてここには工業ギルドがある。
3つ目は平民区がある。ここは貴族と王族以外が住まう場所。住宅街とも言われる。ここでは冒険者ギルドがある。
そう、他の誰もが思うかもしれないが平民区があるのであれば貴族区があるのか?と。その通りなのである。
4つ目は貴族区。ここでは平民と王族以外が住まう場所。そしてここは特殊で貴族区の中でも区画がある。
と言っても爵位での分け方をしているのだ。ものすごく分かりやすい。
王族一家を覗いて爵位には6つある。前にも説明したかもしれないが爵位を再度説明しよう。
国王と王族一家を除くとこうなる。


・大公
・公爵
・候爵
・伯爵
・子爵
・男爵


そしてその区画が6つに分かれているのだが、これは四角くかたどった場所に、
神殿からみて縦3つ横2列に分かれている。
ただし、それは爵位によって境目が大きく違う。
ここでは地球の3LDKの面積を一軒家と呼ぶ。
その1軒屋が2つほど入る面積が男爵の貰える面積。
それから公爵までは一軒家が1つずつ増えていくと思ってもらえれば分かりやすいと思う。
箇条書きをしたらこうだな。


・大公 16軒分
・公爵 6軒分
・候爵 5軒分
・伯爵 4軒分
・子爵 3軒分
・男爵 2軒分


みんなもお気づきかもしれないが、そう。大公の爵位を持つと家の敷地面積は16軒分に相当するのだ。
その面積に豪華な家が建てられている。そんな豪邸と呼ばれる物を俺はほぼ1日で手に入れてしまったにすぎない。




とまぁここらへんで区画の説明は終了する。
さてそれを確かめては見たもののどこに行くか。
んじゃまずは商業区でも行こうかな。








◆◆◆








商業区に来た。
まず道を真ん中にして左右にならぶ店舗が凄い多い。というか専門店が多いのかな?
見てみると、魚屋、肉屋、八百屋、パン屋、ここらへんは食べ物が多い。
そして奥を見ると服屋や紙屋、床屋や美容店などがある。
どこを見ても客がひっきりなしに押し寄せている。
そして見つけてしまった...。米屋!!!!!!!
待ち望んでいたよ!いや有るなんて思っても見なかったけど、
ここは小説のような世界。もしかしたらと思ったけど本当に有った!!!
ということは大豆もあって味噌や醤油なんかもあるのだろうか...。と思ったけどあったのは米だけだった。
米と言ったら味噌汁だろそこは!!!!いや漬物なんかも外せない!!さらには鮭と味のり!!
もう定食なんだけど、やっぱり和食には欠かせないよなぁ!!これ俺だけで生産チートって出来るのかな?
もし出来たら俺の食生活が一気に上る!!!今度試してみるか!!
よし今後の楽しみも増えた所で今度は工業区でも行ってみるかな。
俺には武器と防具は必要ないけど魔道具とかには興味あるから楽しみなのである。








◆◆◆








工業区に来た。いや来たはいいんだけど、煙が凄い。
区画があっても空は閉じてないんだ、あそこまで煙が行くはずなのになんで煙がなかったんだ!?
よくよくみると外で剣を叩いてる人や防具を作ってる人がいる。
これもよく見るとドワーフだ。初めて見た。いや初めてってわけじゃないけどしっかり見たのはってことだな。
でもなんで外なんだ?ちょっと聞いてみるか。


「あのすみません。ちょっとお聞きしたい事があるのですが。」


「あ?なんだ坊主。」


「えっと、なぜ皆さんは外で剣を打ったり、防具を作っているのでしょうか。」


「あぁこりゃあ全員見習いだからだよ。ほら店の隣にある小屋を見てみ。」


聞いたドワーフの言われたとおり小屋を覗いてみた。
そこでは外に居るドワーフより少し大きい人が居た。
そしてそこは工房になっているみたいだ。剣を打っている。


「あの人が皆さんの師匠になるんですか?」


「そうだ。ここの区画の外にいるみんな師匠の言いつけで外での修行を行っているんだよ。
ほらあそこもそうだろ?女だろうが関係ねぇ。ここではみな見習いは平等なんだ。
でもなみんなそれぞれ打ち方や手順はちげぇ。皆を見てより自分なりの打ち方を編んで、
切磋琢磨していい武器や防具を作る。それがこの区画の師匠の掟ってわけだ。」


「へぇ~そうだったんですか。あ、丁寧な説明ありがとうございました。
お邪魔してしまってすみません。俺はこれで失礼しますね。」


「おう。武器の修理とかだったらいつでもうちに寄っていきな!」


「はい。では失礼します。」


ここの区画が特殊なのか、凄く見入ってしまった。
コルの町では武器屋と防具屋があったが工房はなかったはず。
それとも修練を積んだ者は他の町で商売してもいいと、免許皆伝になるのだろうか。
かなり謎になったが納得しないとこれは色々続きそうだからやめておこう。
よし次は平民区にでも行ってみよう。その後に貴族区に行って家に戻ればいいかな。








◆◆◆








平民区に来た。
さてここはホント住宅街って感じだよな。それに人の出入りも一番多い。他の区なんて目じゃない。
ほぉ。ここでは商売はやっちゃ駄目とかないんだな。露天で串焼きなんて売ってるよ。
それに歩き回ったからちょっとばかし小腹が空いてたところだ。ちょうどいい。


「すみませーん」


「いらっしゃーい!串焼き食べてくかい!」


「はい。一本いくらになりますか?」


「1本銅貨1枚だよ!」


「じゃあ3本下さい。」


「まいど!!はいよ!あ、塩とタレどっちがいい?」


「じゃあ塩を1本とタレ2本で。」


「あいお待ち!」


「ありがとうございます。これ銅貨3枚です。」


「うん丁度だね!おおきに!」


よし食べてみよう。


パクッ


んんんんんんんん!!!!これはうまい!!!!
塩をまず食べてみたがこの肉汁と塩の絶妙な味わいがいい!!塩でこれなんだタレが楽しみになってくる!!!!


パクッ


...。


ッハ!気を失っていたようだ...。しかしなんだこれは!!これを露店で!?馬鹿野郎か!店出せ店!!
くっそ~ビール飲みてぇ~!!!!これはホントタレがいい感じに甘辛い!
これを露店で売ってるとかここの食文化はどうなってる!!進歩しすぎたのか!??!
よし聞いてみよう。


「あのすみません。」


「おぉさっきの兄ちゃん!どうした!もう一本食べてくか!?」


「あ、いえ質問なんですけど。」


「ほうほう。この味を盗みてぇってか!?この秘伝のタレは誰にも渡さねぇぞ!!」


「あ、いえそうではなくてですね。こんなにうまいのになんで露天なんでしょうか?」


「ほぇ?あぁ...アッハッハ!!そんなことか!昼はこっちなんだよ!」


「と言いますと?」


「あぁ、昼は露天で串焼き販売。夜はそこのギルドの酒場を経営してんだよ!!」


「なるほど!!!凄い納得です!」


「おお!それは良かった!よかったら今度酒場にも来てくれよ!!
嬉しいこと言ってくれたサービスで一品まけるぜ!」


「ありがとうございます!今度伺いますね!!」


「おうよ!!」


なるほど納得だ。こんなにうまいのに露天でなんかおかしいと思ったよ。
これもまた楽しみが増えてしまったな!今度酒のツマミにでも串焼きを貰おう!!


































よしそろそろ帰るかな。



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