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不幸でも異世界チーレム!

千歳

■第6話 ギルドカード

エリーが支度を終えて、早速ギルドへ向かった。
向かったと言っても場所が分からないので、
エリーの後ろについて行くだけ。


エリーと他愛の無い話をしつつ、
昨日見れなかった場所を見ながら道を進むとエリーが止まった。
着いたらしい。そして看板には「冒険者ギルド」と書いてあった。


外見はやはり中世。
ただ扉だけは西部劇にありそうな扉をしていた。
両扉で下は見えるようになっている。
中からカウボーイハットを被ったおっさんでも出てきそうなくらい。
とりあえず入ってみなければ分からない。よし。


ガラガラ


そんな事はなかった。
めっちゃギルドっぽい。
ゲームでよくありがちなギルドっぽい。
なんか竜とかを倒したりするあのゲームにありそうな感じ。
受付カウンターには女性が並んでるし。
周りは酒場なのかな?ほぼ男だけ。
7:3の割合で男だ。
ただ丸テーブルに6名ずつ座っている。
パーティなのかもしれない。
女性もいるようだがほとんどがローブを被っている。
魔法使い?この世界は魔法使いは女性が主なのか?
片手剣や短剣を持っている人もいるがあまり見かけない。
おっと、受付カウンターについてしまった。
目の前を見るとエリーが凄い睨んできている。
ちょっと見すぎたかな?
でもこれは仕方ない。この世界の情勢を見るためなのだ。
仕方ないのだ。ってイテテッ!!
耳を引っ張られてしまった。そしてそのままカウンターまで連れてかれた。


「いらっしゃいませ。今日はどういったご用件でしょうか。」


「はい。今日はこのっ!男をギルドに登録するというので連れて来ました。」


「イタッ!痛いって!...えぇっとギルドカードの発行をお願いできますでしょうか?」


「はい。かしこまりました。それではこちらに血を一滴垂らしていただけますでしょうか。」


受付カウンターの女性がそう言って渡してきたのは白い紙のカード。
紙といってもものすごく頑丈。折れ曲がったりもしない。
女性の言われるがままに血を垂らした。
垂らした後、文字が浮かび上がってくる。




----------------------------------------------------------------------


名前:神埼正樹 レベル:5(ERORR(隠蔽))
種族:人
地位:神の使い(隠蔽)
HP :3450 (ERORR(隠蔽))
MP :2250 (ERORR(隠蔽))
STR:850 (ERORR(隠蔽))
VIT:850 (ERORR(隠蔽))
DEX:850 (ERORR(隠蔽))
AGI:850 (ERORR(隠蔽))
SPD:850 (ERORR(隠蔽))
INT:850 (ERORR(隠蔽))
MIN:850 (ERORR(隠蔽))
LUK:850 (ERORR(隠蔽))
CHR:850 (ERORR(隠蔽))


Skill:鑑定(隠蔽) 隠蔽(隠蔽) スキル吸収(隠蔽)
       ステータス吸収(隠蔽) 無詠唱(隠蔽) 全世界言語把握
       

状態:ステータス全てを隠蔽(隠蔽)


----------------------------------------------------------------------




自分では上記のように見えている。
みんなには下記だ。




----------------------------------------------------------------------


名前:神埼正樹 レベル:5
種族:人
地位:
HP :100
MP :100
STR:100
VIT:100
DEX:100
AGI:100
SPD:100
INT:100
MIN:100
LUK:100
CHR:100


Skill:


----------------------------------------------------------------------




自分では全く見えていないので多分というところなのだが。
さてどうなることやら。
なぜわざわざ隠蔽してまでギルドカードを作成したのかは、
自分のスキル【チート】を隠すため。
そしてエリーに見せるため。
エリーにも正式なものを見せるのは作成した後と説明はしてあるので大丈夫なのだが、
問題はギルドの方だ。
この世界でのレベル1の平均値は20。
事前にエリーから聞いていたのでこれは知っている。
なのでギルドからしても「ちょっと凄い奴」くらいにか思われない。
そう睨んでいる。
それが甲を制したのか。


「はい。登録は終了致しました。
そのギルドカードは再発行可能になります。
ただ、再発行時は金貨1枚を頂きますのでご了承下さい。
なお、ギルド内での殺傷は禁止になります。
これは"冒険者ギルドに所属する者を殺す事を禁止する。"ということです。
他、ルールになりますが、国が定めている法以外はありません。
説明は以上になりますが何かご質問はございますか?」


「いえ、こちらの女性にあとはご説明頂くので大丈夫です。」


「そうですか。それではまたのお越しをお待ちしております。」


受付カウンターの女性に懇切丁寧に説明してもらったけど、
昨日の時点でエリーから聞いてるからいらなかったんだよね。
まぁ仕事の内だと思って聞いてましたよ。
別に受付カウンターの女性が綺麗だったからと見とれてたわけじゃないよ?
決して違うよ?前かがみの時の谷間が凄かったわけじゃないからね?
「"なにこれ狙ってるの?ねぇそうなの?"」とかも思ってないからね?
神に誓って違うよ!うんうん。あ、この説明便利だな。


とりあえず、冒険者ギルドを後にして、一度宿屋に戻った。
キャムレットさんからお昼ご飯を貰って部屋に持っていく。
むろんタダ飯です。
なんかお金が無いのと身寄りがいないって言ったら、


「いいよいいよ!!お前は好きなだけいな!!飯もタダにしてやる!!
その代わり金が入ったらその時はその時だからな!!」


と店主のマクベルさんが泣きながら言ってくれた。
そんな泣かれたらご好意に甘えないのは申し訳ないってものだ。
決して、ラッキーとか思ってないからね。うん。
ただキャムレットさんはお昼ご飯を渡してくる時に、


「あなたのにだけ性の付く物、入れておいたから」


と囁かれてしまったのだ。これは昨日の事気付いてるな。
てかあれで気付いてないのは店主のマクベルさんくらいだろう。


部屋に戻り、お昼ご飯を食べたあと、
しっかりとエリーに本来のギルドカードを見せたのだ。


「はぁぁぁぁぁぁあああ!?!?!?!?!?!?!?
なにこれ!?!?!?え!?!?ええええええ!!!」


これしか言わないのだ。
他にも、「だって」とか「いやうそぉ」とか。
嘘も減ったくれもあるかいな。
昨日説明したではないか。神様と会ってスキル貰いましたーって。
懇切丁寧にサルでも分かる通信講座ばりの説明をしたのだぞ。
俺は額に手を付きながら「やはりだめだったか。」という感情にいたったのだ。


因みにエリーのギルドカードはこうだ。




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名前:アミスコーリアット・エリー・ブライト レベル:7
種族:人
地位:箱庭の宮廷アミスコーリアットの第1皇女
HP :350
MP :140
STR:350
VIT:350
DEX:350
AGI:350
SPD:350
INT:140
MIN:700
LUK:700
CHR:700


Skill:


----------------------------------------------------------------------




流石王族。普通よりずば抜けて高い。
ただ魔法適正が低いんだよなぁ。
やっぱり知性なのかな...多分そうなんだろうな。
だからなのか、エリーは短剣を持っている。
昨日言っていたナイフは短剣だったのだ。
ただスキルがないんだよなぁ。これはレベルとかの問題なのかな?
まぁ一緒に旅をしていけばわかることだろう。
って考えてる間もエリーはまだ落ち着かない。
なので口を塞ぐ。物理的に。唇で。


1...2...3...ポンッ


ん?なにか忘れちゃったのかな?
そんな冗談はさておき。赤面です。
慌てん坊のサンタクロースのトナカイです。
あ、それは違うやつか。
とりあえず真っ赤なので。なにがってエリーの顔がですよ。
落ち着いたのかな?まずは確認だ。


「エリー。落ち着いた?」


「う、うん。」


「それで?俺の事は信じてくれたかな?」


「う、うん。」


あ、ダメだ。聞いてない。
というか上の空だ。
あー失敗だな。
今度はこれをしないように気をつけよう。
うん。まぁあとでちゃんとまた聞いてくるだろうけど、
そこだけはしっかり信頼を得とかないとだから答えてあげるかな。


こんな事があったにはあったのだが、
1つ目の目標はクリアでいいのかな?
その夜、キャムレットさんが入れた食事のおかげか、
盛大に盛り上がりました。
なにがってそりゃあ営みですよ。
それはそれは明け方まで盛り上がってましたとも。
なんせ料理の達人が作った食事なんですから。
これは俺のせいじゃない。決して。
その日も良い疲れが体中を支配していったので、
女体に聳え立つ山々を枕にして就寝するのだった。


案の定、次の日は2人とも遅くまで寝ていて、
キャムレットさんに微笑まれたのは言うまでもない。

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