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不幸でも異世界チーレム!

千歳

■第4話 ラッキースケベってやつ?



エリーの後ろを歩いて森を抜けた。
そんなに時間がかからなかったと思う。
というか途中、整備された道---といっても木々がなく、
反対の道がちゃんと見えたからこれがこの世界の整備なのだろうと思った。---
に出れたのですぐに目的地の町、コルに着く事が出来た。


小さな町コル。
それは名前の通り小さい。
だが風景はアニメでよくありそうな中世ヨーロッパを思わせる。
現世でいうイタリアやフランスと言えば分かってもらえるだろうか。
その光景にマサキは一瞬の驚きと納得とが同時に起こる。


「"すごいなこの町は。...だがアニメや漫画でもこんな感じの町ってお馴染みだよなぁ
もしかしてこの世界の創造主ってアニメや漫画が好きなのであろうか?"」


そのような事もありえるのかもしれないとマサキは思うのだった。




---はい好きです。あ、じゃなかった。---




「"ん?今なにか聞こえたような。まぁいいか。"」


「どうしたマサキ。そんな"鳩で豆鉄砲を食らわした"ような顔して。」


「どういう顔だよ!!そりゃ"鳩で豆鉄砲食らわした"ら誰でも驚くわ!!
いやそーじゃなくてだね!?ていうかそれを言うなら"鳩が豆鉄砲を食らった"だから!!」


「ふむ。マサキよ。そんな細かいところを気にするような男だと淑女に嫌われてしまうぞ?」


「え?淑女って?」


「え?」


「え?」


「いえ、なんでもないですはい。」


「"ほんの冗談だったのにこの子わかってないよ...
どうしよう...もしかして見た目よりお馬鹿さんなのかな...
これからの会話が不安で仕方ないよ..."」


そんな他愛の無い会話をしていると宿屋らしき場所に到着した。
なぜわかったのかと言うと、エリーがその場に止まったのと、
看板に「宿屋」と書いてあったからだ。


「"スキルの【全世界言語把握】って文字にも適用されるのか。
このスキルって文字も書けるのかな?てか紙ってあるのかな?
神がいるのに紙がないとかしゃれにもならんけども...プププ"」


「ここが宿屋だ。入るぞ。」


「おう。宜しく頼む。」


ガラガラ


「よぉエリーもう戻ってきたのか!今日は遅くなるって言ってたのにどうしたよ!!
ってそっちの男は誰だ?も!もしかしてエリーのコレか!?隅におけねぇなぁ!!」


「こ、この男はッそういうんじゃなくてだ、だなぁ!!」


「なに言ってんだいアンタッ!ごめんねぇエリーちゃん。
それで?本当にこの男性は誰なんだい?見かけない顔だけど。」


「い、いやこの男は森で知り合ったんだ。うんそうだ。
森でな!知り合ったのだ!だからやましい事なんてなにもないのだ!」


「"大丈夫かエリー...それ言うと何かありました見たいに聞こえるぞ...
いや俺はそういうことも有りではあるんだけれどもね。
......いやさすがに初対面でそんなことをする変態ではないぞ!決して!!"」


「俺は異世界人の神埼正樹言います。先程こちらのエリーさんにお世話になりまして。
それでお話をするということですので、こちらの宿屋に連れて来てもらいました。
今後ともよろしくお願い致します。」


「お、おぉこれはご丁寧にどうも...って異世界人!?おまッそれって御伽噺でのことじゃねぇか!!
怪しいやつだな...俺が漢【オトコ】としてエリーに危険がないか確かめてやろうか!!!」


「なに言ってんだいアンタはッ!全く...ごめんねぇ。
まぁエリーちゃんが連れているんだから危険があるとしたら魔物だけだろうし大丈夫でしょぉ。
大丈夫よエリーちゃんなにかあったら私がその人締めるから。(ニコッ)」


「えっとぉエリー...この人たちは...」


「あ、あぁこの男性が宿屋の店主マクベルさん。んでこちらの女性がマクベルさんの妻のキャムレットさん」


「よろしくよ...イテテェ...」


「どうぞよろしくねぇ(ニコッ)」


「よ、よろしくお願いします。」


本当に大丈夫なのだろうかと、これからの不安が募っていくマサキなのである。
さてこれからが本番なのだが...エリーにどう説明すべきか...
異世界転生の事。ステータスの事。スキルの事。


「"まぁとりあえず出たとこ勝負だな。こればかりは経験とその場の状況によるからな。
なんとかあるだろう!うん!"」


現世での経験で神埼正樹はネガティブなことだらけだったおかげか、
こういう土壇場でなんとかする技術とポジティブさを磨かれていたのだ。
そしてエリーに連れていかれ泊まっているであろう部屋に行く。


部屋に入るとなにかを忘れていたのか、
急にエリーが慌てだす。なにがどうしたのかと、エリーが向かう場所に視線を合わせる。


「"あぁ...下着か...これは配慮を怠ったな俺...しかしこの世界にはブラジャーがないのか?
下しか干されていないな...もしかして...!!!"」


この世界にもブラジャーという物は存在する。
存在はするのだが、戦闘においてそれは邪魔なものでしかない。
何故なら、戦闘中にしていると外れてしまう可能性があるからだ。


そして、なぜその様な破廉恥な想像をするかというと、
エリーは現世でも稀に見る巨乳なのだ。そう巨乳なのだ。
エリーの服装は、半袖のTシャツのような生地に、
これまたジーパンのような生地のハーフパンツ。
その上から防具を着こなしているのだ。
その防具からも把握できる程の巨乳なのだ。
会話してる最中、エリーがそっぽを向く度に、
堪能させて頂いた位には凝視していたと思う。
そのくらいなのだ。


「うわぁぁぁあ!!見ないで見ないで見ないでぇえ!!!...
み、みた?ねぇみた?」


「み、見てない!うん見てない!見てないぞ!決して白の下着と黒の下着の下しか干されているなんて見てない!!
なんでブラジャーがないのかなとか考えてないから大丈夫!!うん!!!」


---それは見たっていうんじゃないかな?---


「"ん?またなんか聞こえたぞ?気のせいk...ッ!!」


「ばかあああああああ!!!!」


バシンッ


そんなこんながあり、その後色々な話をした。
神の事。異世界転生の事。ステータスの事。スキルの事。
そしてエリーの事。この世界の事。
エリーの事や転生してきたこの世界の事はまた追い追い話すとしよう。


なぜ追い追いなのかと言うと、話が終わってお茶を入れようとしたエリーが、
立ち上がった瞬間転んでしまったのだ。
転んでしまったことだけならまだ良い。それだけではなく。
転びそうなところを俺が受け止めようとしたら俺まで転んでしまったからである。
そしてエリーと俺の唇が重なってしまったのである。
これは俗に言う「ラッキースケベ」というやつなのか?
そしてまた色々あったのだ。そう色々だ。


とりあえずこんなことがあったので、色々落ちつかせるためにも、
自分のギルドカードを作る為にも、明日の朝、ギルドに向かおうと話が決まった。


1日で色々なことがありすぎて疲労が溜まっていた俺は、
シングルベッドに2人。狭い思いも無く熟睡するのである。

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