童貞力チート ~三十路童貞はチートを生かして異世界を謳歌する~
12話
「ん? 誰だ?」
正樹の探知に引っかかる物、いや生き物があったと言うべきか。
その生き物は、凄くゆっくりこちらに近づいてくるのが分かる。
それは素人がほふく前進をしているかの様な進み具合だった。
「えっと……遅くね? ……見に行くのもなんか身の危険を感じるし……人だったら助けないわけはないんだが、今の所は一人がいいんだよねぇ」
そう、正樹は今一人は寂しい。だが今のところ人と一緒にいる気はない。
なぜならば危険が一気に減るのもそうだが、人によっては危険が大幅に上昇するからなのだ。
弱っている人であれば、その人を背に戦いがあるかもしれない。
強い人ならば、一緒に戦ったりも出来る、が、盗賊とかだったら身の危険をばりばり感じてならない。
ここは地球じゃないのだ、そういう危険もある事は頭の隅っこにではなく、危機感MAXで動かなくてはならないのだ。
まぁそれはこの世界の人ならだいたい外に出ればそうなのだが。まだ正樹はこの常識は知らないでいる。当たり前だ。
そんな招かれざる客は途端に速さを増してこちらを目掛けて進んできた。
その方向は森。
森の中は生い茂っていて良く見えない。
だが何かが聞こえてきた。
「…………………………………………トォォォォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!」
そう叫び声が。
「なんだ!?」
その叫び声が聞こえる方角へ目線を向けていると、目線直線状では下から声が聞こえた。
「人ぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「はぃぃぃぃぃいいいい!!!!!」
驚きのあまり返事をしてしまった。
人は驚きすぎると声がでなくなると言うが、そんな事はなかったと言っておこう。
ただ少しちびった事は内緒だ。墓まで持っていこう。
「人ですよね!?!?!? 飲み物を!!! 食べ物を!!!! 恵んで下さい!!!!」
要求してくる声を見ると、灰色のローブを身に纏っていて全くと言って顔が見えなかった。
ただ声からして女性だろう。多分身長も相まって10代だと言う事は察せる。
身長も多分見た感じは150cmだろう。この世界でcmという表現で合っているかは疑問物だが。
さてその疑問はさておき、女性は食べ物と飲み物を要求してきた。
だが正樹が今所持しているのは無限水筒から湧き出てくる水のみ。
食べ物は自分で後ほど探そうと思っていた所、この女性が叫びながらほふく前進してきたのだ。
まったく……知らない人からしたら恐怖そのものである。
まぁそれはそれとして、正樹は今所持している水で良いのであればと提示してみた。
「あのぉ、今水しか持っていなくてですね……水だけでもよければですが、お飲みになりますか?」
「ほんとですか!?!?!?」
「は、はい!! って近い近い!!! そんなに近くに寄らなくても水筒渡しますから!!」
「ありがとうございます!!!!」
「で、ではどうぞ……」
「ありがとうございます!!!!」
ングビ……ングビ……ングビ……ングビ……
という様に喉を鳴らしながら口から水が垂れていても気にせずそのまま服を濡らしている。
よくよく見てみると、この少女。見た目がまんま少女なのだが、それは兎も角めちゃくちゃ美少女なのである。
少女が立ってみるとやはりといった感じで、150cmくらいなのだろうと思う。
そしてスタイルがこれまた抜群なのである。出ているところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる。
なぜこのような美少女がこんな森の中から、人があまり出さないだろう叫声を出し、ほふく前進でこちらも全速力で向かってきたのか、全人類に投げかけたい最大の疑問である。
本当に……知らない人からしたらホラー映画のなにものでもないだろう。本当、正に、そうなのだよ。
とか思っているのだが、この女性いや、美少女はまだ水を飲んでいる。もうお腹がポッコリしているのが服の上からでも分かる。
「も、もう飲まない方がいいんじゃ……」
「いえ!!! まだ!!! いけます!!!」
「いやここ酒の席じゃないから……。もうこっちから見ても分かるくらいお腹タプタプでしょ」
「ありゃ。私そんなになるまで飲んでいましたか。いやいや全然無くならないので、私が全然飲んでないんじゃと思って……えへへ」
「いや無くなるまで飲もうとしないでよ。その発想がおかしいよ。それ俺のだからね」
「いやー!! 助かりました!! ありがとうございます!! 私の名前はエリー!! 見ての通り魔法使いです!!」
「いや!! 話し聞いてよ!!! ……まったく……エリーだね? 俺の名前は神崎正樹。正樹でいい」
「正樹! 本当にありがとう!! 助かりました!!」
「あぁいや別にいいんだけど……それで? なんで森から? 説明くらいはしてくれるんだよね?」
「はい……実はですね……これには深い深い私の谷間より深い事情があるのですよ……」
「その谷間より……ゴクリ……」
「正樹さん……えっちですねぇ……」
「あ、いや、これは、そのぉ……」
「それでですねぇ事情と言うのは……」
「あれ? 無視!? 俺の反応は無視!?!?」
「うるさいですねぇ。その目はもう慣れているんでいいんですよ。それでですね」
「ア、ハイ。どうぞ」
という少し目の保養が出来たところで事情を聞く事になる。
これが正樹とエリーとの旅の始まりとなるのだが、それはまだ正樹の知らない事だ。
深い深い…谷間より深い事情を知る事になる。タニマァ……
正樹の探知に引っかかる物、いや生き物があったと言うべきか。
その生き物は、凄くゆっくりこちらに近づいてくるのが分かる。
それは素人がほふく前進をしているかの様な進み具合だった。
「えっと……遅くね? ……見に行くのもなんか身の危険を感じるし……人だったら助けないわけはないんだが、今の所は一人がいいんだよねぇ」
そう、正樹は今一人は寂しい。だが今のところ人と一緒にいる気はない。
なぜならば危険が一気に減るのもそうだが、人によっては危険が大幅に上昇するからなのだ。
弱っている人であれば、その人を背に戦いがあるかもしれない。
強い人ならば、一緒に戦ったりも出来る、が、盗賊とかだったら身の危険をばりばり感じてならない。
ここは地球じゃないのだ、そういう危険もある事は頭の隅っこにではなく、危機感MAXで動かなくてはならないのだ。
まぁそれはこの世界の人ならだいたい外に出ればそうなのだが。まだ正樹はこの常識は知らないでいる。当たり前だ。
そんな招かれざる客は途端に速さを増してこちらを目掛けて進んできた。
その方向は森。
森の中は生い茂っていて良く見えない。
だが何かが聞こえてきた。
「…………………………………………トォォォォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!」
そう叫び声が。
「なんだ!?」
その叫び声が聞こえる方角へ目線を向けていると、目線直線状では下から声が聞こえた。
「人ぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「はぃぃぃぃぃいいいい!!!!!」
驚きのあまり返事をしてしまった。
人は驚きすぎると声がでなくなると言うが、そんな事はなかったと言っておこう。
ただ少しちびった事は内緒だ。墓まで持っていこう。
「人ですよね!?!?!? 飲み物を!!! 食べ物を!!!! 恵んで下さい!!!!」
要求してくる声を見ると、灰色のローブを身に纏っていて全くと言って顔が見えなかった。
ただ声からして女性だろう。多分身長も相まって10代だと言う事は察せる。
身長も多分見た感じは150cmだろう。この世界でcmという表現で合っているかは疑問物だが。
さてその疑問はさておき、女性は食べ物と飲み物を要求してきた。
だが正樹が今所持しているのは無限水筒から湧き出てくる水のみ。
食べ物は自分で後ほど探そうと思っていた所、この女性が叫びながらほふく前進してきたのだ。
まったく……知らない人からしたら恐怖そのものである。
まぁそれはそれとして、正樹は今所持している水で良いのであればと提示してみた。
「あのぉ、今水しか持っていなくてですね……水だけでもよければですが、お飲みになりますか?」
「ほんとですか!?!?!?」
「は、はい!! って近い近い!!! そんなに近くに寄らなくても水筒渡しますから!!」
「ありがとうございます!!!!」
「で、ではどうぞ……」
「ありがとうございます!!!!」
ングビ……ングビ……ングビ……ングビ……
という様に喉を鳴らしながら口から水が垂れていても気にせずそのまま服を濡らしている。
よくよく見てみると、この少女。見た目がまんま少女なのだが、それは兎も角めちゃくちゃ美少女なのである。
少女が立ってみるとやはりといった感じで、150cmくらいなのだろうと思う。
そしてスタイルがこれまた抜群なのである。出ているところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる。
なぜこのような美少女がこんな森の中から、人があまり出さないだろう叫声を出し、ほふく前進でこちらも全速力で向かってきたのか、全人類に投げかけたい最大の疑問である。
本当に……知らない人からしたらホラー映画のなにものでもないだろう。本当、正に、そうなのだよ。
とか思っているのだが、この女性いや、美少女はまだ水を飲んでいる。もうお腹がポッコリしているのが服の上からでも分かる。
「も、もう飲まない方がいいんじゃ……」
「いえ!!! まだ!!! いけます!!!」
「いやここ酒の席じゃないから……。もうこっちから見ても分かるくらいお腹タプタプでしょ」
「ありゃ。私そんなになるまで飲んでいましたか。いやいや全然無くならないので、私が全然飲んでないんじゃと思って……えへへ」
「いや無くなるまで飲もうとしないでよ。その発想がおかしいよ。それ俺のだからね」
「いやー!! 助かりました!! ありがとうございます!! 私の名前はエリー!! 見ての通り魔法使いです!!」
「いや!! 話し聞いてよ!!! ……まったく……エリーだね? 俺の名前は神崎正樹。正樹でいい」
「正樹! 本当にありがとう!! 助かりました!!」
「あぁいや別にいいんだけど……それで? なんで森から? 説明くらいはしてくれるんだよね?」
「はい……実はですね……これには深い深い私の谷間より深い事情があるのですよ……」
「その谷間より……ゴクリ……」
「正樹さん……えっちですねぇ……」
「あ、いや、これは、そのぉ……」
「それでですねぇ事情と言うのは……」
「あれ? 無視!? 俺の反応は無視!?!?」
「うるさいですねぇ。その目はもう慣れているんでいいんですよ。それでですね」
「ア、ハイ。どうぞ」
という少し目の保養が出来たところで事情を聞く事になる。
これが正樹とエリーとの旅の始まりとなるのだが、それはまだ正樹の知らない事だ。
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