1分で読める物語

淺井 哲(あさい てつ)

泣けないということ

僕は涙が出ない
きっと心がないんだろうな
そんな僕の生徒はフルート奏者で
彼女には手がない
でも僕は彼女は義手でも吹き切ると信じている
コンサート当日彼女の演奏は素晴らしく
僕は暑い水を頬に垂らした

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