1分で読める物語

淺井 哲(あさい てつ)

君の音

僕には双子の姉がいた
いたというのはこの前死別してしまったからだ
姉は生前ヴァイオリニストでこんなことをいっていた
私の演奏を生きがいにしてくれた人たちに
申し訳ないと
だから姉のふりをして
僕が弾くことにしたんだ
大丈夫みんなが信じる限り
これは紛れもなく君の音だ

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