1分で読める物語

淺井 哲(あさい てつ)

ほんとのきもち

私の彼氏は小説家だ
小説家というのは無意識に自分のことを書いてしまうことがよくあるらしい
彼の小説の中ではわがままな恋人に振り回される男の苦悩が書かれていた
ああ、やっぱりな私は心の中でそう思った
しかしラストシーンで本当は愛していることを伝えていた
そして最後その男は恋人にプロポーズする
日付はちょうど明日だった

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