最強魔法戦士は戦わない ~加藤優はチートな能力をもらったけど、できるだけ穏便に過ごしたいんだあ~
第130話 【ランスの1日】
<<ランス視点>>
「ランス様、早く起きないと学校に遅れますよ!」
……まだ眠い。
……もうちょっとだけ。
……うむ…む…む
「本当に遅れちゃいますから!!
はっ、やっ、くっ、起きて下さい!!」
耳元で誰かが叫んでるよ。
誰だろう?
まっ、いいや。
……………………………………………………
「お兄ちゃん、早く起きなさい!!!!」
いてててて、誰かに耳を引っ張られた。
ドスン
イリヤが僕の上に落ちて来て僕は目を覚ました。
「もお、毎日毎日お兄ちゃんは!!
ミリヤさんが困ってるでしょう。
いい加減にしなさいよ。」
そうか、あれはミリヤさんの声だったっけ、ムニャムニャ…
「「お兄ちゃん!!(ランス様!!)」」
まだ眠いけど、起きないと。
眠い目を擦りながら服を着替える。
何を着るのかはミリヤさんにお任せします。
イリヤに急かされて食堂に行くと、お父様は板の間の室内訓練所で瞑想中だ。
今声を掛けると機嫌が悪くなるから、挨拶は後にしよう。
お母様とユーリスタさんは、優雅にティータイムしている。
「ランス、もう少し早く起きなさいよ。
学級委員長が遅刻なんて、締まらないわよ。」
「そうよ、お兄ちゃん。わたしも遅れちゃうんだからね。」
いつもと同じセリフ。もう少し変化をつけてくれてもねぇ。
「お兄ちゃん、念話で聞こえてるわよ。
言われないようにしてね!!!」
イリヤに怒られたよ。
慌ててご飯を食べて、馬車に急ぐ。
飛んでいったらすぐなのにね。
馬車には既にイリヤが乗っていて、僕が跳び乗るとすごい勢いで走り出した。
「お兄ちゃん、もう少し早く起きようね。」
『眠いんだからしょうがないじゃない』って言おうとしてやめた。
また怒られるからね。
学校に着いて、登校途中の友達と合流する。
僕とイリヤは、好きな授業だけ出れば良いことになっている。
そして授業以外は、研究会に参加するように言われている。
研究会では、学者さん達が今後の活動計画を校長先生達と作っているところだから、それが終わらないと、僕達はすることがない。
まぁ、たまに研究室に呼ばれて行くこともあるけど、子供なんだからあまり口出ししない方がいいよね。
いつものように数人の友達と一緒に教室に入ると、ステファン先生に別の教室に行くように言われた。
廊下に出ると、すぐにイリヤも出てきた。
2人で指定された教室に入ると、そこには上級生のお兄さんやお姉さんがいた。
皆んなの視線が痛い?
どちらかというと甘いかな?
校長先生は僕達に席に着くように言うと、教室の皆んなに向かって話し出す。
「ここに集まってもらった君達は、当校の成績優秀者や魔法に秀でた人達です。
当面、週に3時間ほどここに集まってもらい、特別授業を受けてもらおうと思います。
講師は毎回替わるかも知れませんが、君達の今後の糧になるようなカリキュラムを考えていますので、楽しみにしていて下さい。
本日は初日ということで、講師はジョージ・ハリウン様に来て頂きました。
ジョージ様は、ナーラ領の騎士時代に、あのハーバラの奇跡で有名なハーバラ村の改革で土木工事のリーダーとして大きな成果を挙げた後、そのメンバーを引き連れて王国のみならず、大陸各地を飛び回って今の繁栄を影で支えた、立役者です。
『マサル、ハーバラの奇跡』の舞台に出てくる『キンコー王国きっての敏腕監督』と言った方が分かり易いでしょうか。」
教室中からどよめきと大きな拍手がおこる。
皆んな知っている有名人なんだ。
『マサル、ハーバラの奇跡』は観たいんだけど、お父様とお母様が恥ずかしがって観せてくれないから知らなかったよ。
「君達が、マサルさんとリザベートさんの子供達だね。
ふたりによく似ているね。
俺達、ふたりにはとってもお世話になったんだ。
結婚式の時は、ジャングルを切り拓いていたから、お祝いに行けなかったんだけど、お父さん達におめでとうって伝えておいてくれるかな。」
ジョージさんはそう言うと、そのまま教壇に上がって、これまでの苦労話や、各地でのエピソードを面白おかしく話してくれた。
本当に充実した時間を過ごせて、大満足です。
話しが終わると、拍手喝采に包まれ、皆んなから質問攻めにあっていた。
ジョージさんのことは必ずお父様達に話すからね。
ジョージさんの授業の後、研究室の先生達に呼ばれて研究室に来ている。
活動計画がまとまったから確認して欲しいって。
それ3歳児に聞く必要ある?って思うけど、口には出さないよ。
「「良いと思います。」」
イリヤと2人で賛成すると、皆んな安堵して打ち上げに行くって言うんだ。
僕達が行くのも決定事項みたい。
お父様にトランシーバーで行っても良いか確認したら、遅くならないうちに帰って来なさいって。
酔っ払いの相手は苦手なんだ。
付き合いだから、一応行くけどね。
「ランス様、早く起きないと学校に遅れますよ!」
……まだ眠い。
……もうちょっとだけ。
……うむ…む…む
「本当に遅れちゃいますから!!
はっ、やっ、くっ、起きて下さい!!」
耳元で誰かが叫んでるよ。
誰だろう?
まっ、いいや。
……………………………………………………
「お兄ちゃん、早く起きなさい!!!!」
いてててて、誰かに耳を引っ張られた。
ドスン
イリヤが僕の上に落ちて来て僕は目を覚ました。
「もお、毎日毎日お兄ちゃんは!!
ミリヤさんが困ってるでしょう。
いい加減にしなさいよ。」
そうか、あれはミリヤさんの声だったっけ、ムニャムニャ…
「「お兄ちゃん!!(ランス様!!)」」
まだ眠いけど、起きないと。
眠い目を擦りながら服を着替える。
何を着るのかはミリヤさんにお任せします。
イリヤに急かされて食堂に行くと、お父様は板の間の室内訓練所で瞑想中だ。
今声を掛けると機嫌が悪くなるから、挨拶は後にしよう。
お母様とユーリスタさんは、優雅にティータイムしている。
「ランス、もう少し早く起きなさいよ。
学級委員長が遅刻なんて、締まらないわよ。」
「そうよ、お兄ちゃん。わたしも遅れちゃうんだからね。」
いつもと同じセリフ。もう少し変化をつけてくれてもねぇ。
「お兄ちゃん、念話で聞こえてるわよ。
言われないようにしてね!!!」
イリヤに怒られたよ。
慌ててご飯を食べて、馬車に急ぐ。
飛んでいったらすぐなのにね。
馬車には既にイリヤが乗っていて、僕が跳び乗るとすごい勢いで走り出した。
「お兄ちゃん、もう少し早く起きようね。」
『眠いんだからしょうがないじゃない』って言おうとしてやめた。
また怒られるからね。
学校に着いて、登校途中の友達と合流する。
僕とイリヤは、好きな授業だけ出れば良いことになっている。
そして授業以外は、研究会に参加するように言われている。
研究会では、学者さん達が今後の活動計画を校長先生達と作っているところだから、それが終わらないと、僕達はすることがない。
まぁ、たまに研究室に呼ばれて行くこともあるけど、子供なんだからあまり口出ししない方がいいよね。
いつものように数人の友達と一緒に教室に入ると、ステファン先生に別の教室に行くように言われた。
廊下に出ると、すぐにイリヤも出てきた。
2人で指定された教室に入ると、そこには上級生のお兄さんやお姉さんがいた。
皆んなの視線が痛い?
どちらかというと甘いかな?
校長先生は僕達に席に着くように言うと、教室の皆んなに向かって話し出す。
「ここに集まってもらった君達は、当校の成績優秀者や魔法に秀でた人達です。
当面、週に3時間ほどここに集まってもらい、特別授業を受けてもらおうと思います。
講師は毎回替わるかも知れませんが、君達の今後の糧になるようなカリキュラムを考えていますので、楽しみにしていて下さい。
本日は初日ということで、講師はジョージ・ハリウン様に来て頂きました。
ジョージ様は、ナーラ領の騎士時代に、あのハーバラの奇跡で有名なハーバラ村の改革で土木工事のリーダーとして大きな成果を挙げた後、そのメンバーを引き連れて王国のみならず、大陸各地を飛び回って今の繁栄を影で支えた、立役者です。
『マサル、ハーバラの奇跡』の舞台に出てくる『キンコー王国きっての敏腕監督』と言った方が分かり易いでしょうか。」
教室中からどよめきと大きな拍手がおこる。
皆んな知っている有名人なんだ。
『マサル、ハーバラの奇跡』は観たいんだけど、お父様とお母様が恥ずかしがって観せてくれないから知らなかったよ。
「君達が、マサルさんとリザベートさんの子供達だね。
ふたりによく似ているね。
俺達、ふたりにはとってもお世話になったんだ。
結婚式の時は、ジャングルを切り拓いていたから、お祝いに行けなかったんだけど、お父さん達におめでとうって伝えておいてくれるかな。」
ジョージさんはそう言うと、そのまま教壇に上がって、これまでの苦労話や、各地でのエピソードを面白おかしく話してくれた。
本当に充実した時間を過ごせて、大満足です。
話しが終わると、拍手喝采に包まれ、皆んなから質問攻めにあっていた。
ジョージさんのことは必ずお父様達に話すからね。
ジョージさんの授業の後、研究室の先生達に呼ばれて研究室に来ている。
活動計画がまとまったから確認して欲しいって。
それ3歳児に聞く必要ある?って思うけど、口には出さないよ。
「「良いと思います。」」
イリヤと2人で賛成すると、皆んな安堵して打ち上げに行くって言うんだ。
僕達が行くのも決定事項みたい。
お父様にトランシーバーで行っても良いか確認したら、遅くならないうちに帰って来なさいって。
酔っ払いの相手は苦手なんだ。
付き合いだから、一応行くけどね。
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