学園の男子が、俺以外全員男の娘だった件!
#1-2
一樹が手を合わせ感動していると、
一人の女性が声をかけてきた。
「おい、そこの男子生徒!もうすぐ入学式始まるぞ。」
「えっとあなたは?」
一樹は目の前の上下赤ジャージを着たショートカットの
女性に尋ねる。
「私は体育教師の早乙女だ!君は新入生だよな?」
「はい、本日からこちらの学園に通う
青鷺 一樹です!」
「ほう、元気のいい生徒は大歓迎だ!よろしくなっ。」
彼女は太陽のような笑顔を一樹に向けると、
そのまま式の会場まで案内してくれた。
「早乙女先生、ここって男子生徒少ないんですか?」
「ん?あぁ〜君のようなタイプの生徒は、
この学園では結構珍しいかもしれないな。」
一樹は彼女の言った言葉の意味がよく理解できなかった。
「まぁ、詳しくは学園長から話がある。」
「そうですか。」
「はい、着いた。ここが式典を行う体育館だ。
中で受付をしたら渡された番号の席に座りなさい。」
「わざわざ案内まで、ありがとうございました!」
早乙女先生はニコニコと笑いながら一樹に手を振った。
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