女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第427話 避けてきたが・・・・食の改善が必要らしい

「士門さん、最近ある苦情が多いのよ。そろそろ何とかして下さい。」

イベッテが困った顔で俺の所にやってくる。

いやいや・・・・設備も住居も、他の街に比べ圧倒的にいいはずだぞ?店も充実してるし。

何が不満なんだ?

俺が不思議そうに思っていると、

「皆さん、もっとおいしいものを食べたいようです・・・・それと、お酒ですね。」


・・・・各地で飲食関連の店沢山あるだろう?

「なあ・・・・食べる場所、あるよな?」

「ええ・・・・ありますね・・・・」

「それじゃあ駄目なのか?」

「・・・・あまり美味しくないとの噂です・・・・実際美味しい店、ほとんど無いです・・・・」

・・・・う・・・・俺はこの手の話を避けてきた。

何かあると困るからだ。しかしな・・・・
仕方ない、改善するか?

折角農地を開拓し、大きな農場がある訳だし、農作物を扱う市場を大きくするか?
これらは・・・・町の中心じゃなくていいから、農地の近い場所でいいか?

「じゃあまず、食材の改善をしよう、イベッテ。」

「どうするの?」

「町の、農地に近い所に、農作物を扱う市場を作って、そこで農作物の管理と販売を行おうかなと。先ずは食材の充実と、鮮度の良い、状態のいいのがまとめて購入できるのは魅力だよな?」

「そうね・・・町の中心から外れると、買い物が大変そうだけど?」

「そこはまあ・・・・商人が自分で買い付けるだろう?」

「・・・・あまり聞いた事のないやり方だけど、考えて見るね。」


・・・・異世界育ちのイベッテに、このようなのは任せた方がいいな・・・・

「後は、ダンジョン・・・・ビクトル君の所のダンジョン、あそこからの収穫物を素早くここに運べるようにしたいな・・・・ゲート、使うか?」

「え?ゲート一般的に開放しちゃうの?大丈夫?」

「ああ・・・・何せ、ゲートは盗まれても・・・・俺の手元にある端末で、操作できるんだよ。使用できなくする事も離れた場所から可能だし。」

「大丈夫かな?それよりも、馬車の充実はどう?折角いい道あるんだし?」

「だなあ・・・・あの街とこの街、そんなに距離無いからなあ・・・・スタミナより、スピード重視か?そう言った馬?それとも何か別の生き物?それに荷台を引かせるか?」

「それはまあ・・・・任せて?商業ギルドもそういった事は詳しいしね。」

「ああ・・・・助かるよイベッテ。もうこの世界にやってきて3年経つが、未だその辺りの事はさっぱりわからないからなあ。」

そうなのだ・・・・いつの間にか3年たってるんだよな・・・・あ、3年と言えば。

クラン・・・・ティンドールの拠点・・・・あそこに御国台の生徒たちを3年の期限で住ませてるんだったよな?
最近全く関わってないが、彼ら、彼女らはどうなってるんだ?

「女神のチョンボで大変な事に」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く