女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第373話 3人のレベル9

「くそ!よくも俺様をコケにしてくれたな・・・・てめえの領地だ?知ったこっちゃねえよ!てめえがいくら強くったって、これだけの兵士が相手じゃかなうまい!殺せ!女は捕まえろ!うへへ・・・・」

・・・・どうやら俺が吹っ飛ばした相手が、この軍?の中心者・・・・だったようだ。

「将軍、よろしいので?あの人の言う通り、ここはラクシュアノス王国の領内かと思われるのですが・・・・」

・・・・参謀か何かか?が指摘しているようだが・・・・

「おい、言っとくが、俺様に逆らうなよ?」

「いえ、逆らう訳ではないのですが・・・・万が一がありますと、後々面倒になりそうだなと・・・・」

「あほう!勝てばいいんだよ!見ろ、ほんのわずかな人数じゃねえか!死人に口なしというだろう?死んでんのに、誰が領地を犯したって言うんだ?え?」

「わかりました・・・・全員、突撃!男は殺し、女は捕まえろよ!」

・・・・愚かな・・・・

「ヨハン、ミシェレ、ルーロフ、囲め!なるべく殺さないように無力化してくれ。万が一があると国に迷惑がかかるかもしれん。」

あれ?何でミシェレが?土魔法を使って逃げた人々のために何かするんじゃなかったのか?

「わかった・・・・」

「力加減できるかしら・・・・?」


「手加減って・・・・よく言うぜ!領地を犯されてるんだ!殺しちまえよ!」

「・・・・なんだルーロフは、無力化とか簡単な事も出来ないのか?」

「んだとこら!やってやろーじゃねえか!おい、お前ら!聞いた通りだ!殺すなよ!」

・・・・しかし・・・数の暴力か・・・・一体何人いるんだよ、僅かな人数の追撃に・・・・数千人はいそうだな・・・(実際は一万人以上いたようだ)。

ルーロフとその眷族が・・・・おいおい一体何頭引き連れてたんだ?

100頭はいようかというデカい馬が何とか帝国の兵士たちを囲んでいく。

そして・・・・先頭にいた兵士たちが次々に俺達に襲い掛かってくる。

俺は、凄く長い棒を取り出し、それを持って回転する。
道いっぱいの幅の棒。
槍でも届かない。

因みに敵さんは世津と三津枝、ミシェレを生け捕ろうと思ってたようで、飛び道具は使ってこない。まあ、飛び道具ぐらいでは俺の防御力は突破できないんだけどね。
そして隣ではおっさんが・・・・戦っている。

強いな・・・・

「あ、おっさん、万が一があると困るから、頭にこの帽子かぶっておいてくれ。」

俺は付与をしている野球帽を渡す。

黒い無地の・・・・野球帽というか、暑さ対策とかで売ってるやつ。

今俺が棒を振り回して、一時的に兵士が周りに居なくなってるからな。

あ、ミシェレが土魔法で敵の兵士を囲んでいる。そして・・・・ヨハンが風魔法でどんどん兵士を吹き飛ばしてる・・・・容赦がねえな・・・・

「こ・・・・これは?」

「ああ・・・・さっきは空飛んでたから渡してなかったが・・・・俺謹製の帽子だ。万が一の飛び道具、魔法に対し効果を発揮するぜ!」

「感謝いたします・・・・」

・・・・
・・・
・・


あっという間に一万人ほどの兵士が無力化されていった。

神獣相手にあほだな。

最後は兵士達の身体をミシェレが土魔法で拘束している。

そしてルーロフがやってきた。

「なあ・・・・俺の眷族が取り囲む必要あったのか?」

「・・・・まあ、結果が良かったんだ、気にしたら負けだ!」

「くそ・・・・なんだてめえら、ナニモンだ!くそくそ!こんなはずじゃあ・・・・」

「さっき名乗ったぞ?俺はここの領主だ。」

「化け物め・・・・」

「将軍、連れてきました!」

「きたか!よくやった・・・・さて・・・・自称領主とやら、てめえの悪あがきもここまでだ!3人相手に、どこまで頑張れるかな?」

そこに現れたのは・・・・あれ?どうやってルーロフとその眷族の包囲網を突破したのか?それとも最初から後方にいたのか・・・・?

そこには完全武装した、3人の姿があった・・・・

だが違和感が。

何やら拘束されてそうだぞ?

「さあいけ!あいつらを仕留めろ!」

「ぶーーーーぐーーーーぼーーーーもーーーー」

・・・・何だ?何か抵抗しながら言ってるようだが・・・・猿轡でもされてるのか?もごもごとしか聞こえない?

「びーばーーぼーぼーばーべべーーー」

・・・・何か訴えてるようだが・・・・ありゃ何かで拘束されてるな?

鑑定で・・・・全員レベル9?しかも全員女性?

しかし、俺を驚かせたのは・・・その名前だった・・・・

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