女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第315話 俺が連れ去られている間に

ノエラとヒルダが去った後、更なる話し合いがなされていた。

「ダンジョンの管理人さん・・?でいいのかしら?ちょっといいかしら?聞きたい事があるのだけれど、教えてもらえないかしら?」

佐和が聞く。

【わたくしに答えられる事柄であれば可能。】

「ありがとう。士門さんの事だけれど・・・・士門さん、精神に異常をきたしているようなのよ。何か原因がある筈なのだけれど、分からないのよ。知っていたら教えていただけないかしら?」

【簡単な事。管理者の設定ミス。想定外というべき?レベルが10を超えると、精神に強い負荷がかかる。今までほとんどレベル10を超える人がいなかったので、問題になっていなかったようです。精神強化で抑え込んでいるようですが、かえってこれが精神をおかしくしています。脳波の異常が認められます。脳のアルファ波の安定、精子を放った後のプロラクチンによるドーパミンの抑制、これらが有効です。】

「つまり、セックスすればとりあえずは安定するという事なのね?アルファ波は、何か音楽を聞かせたりすればいいのかしら?」

【データ参照・・・・自然の音を聞く、クラシック音楽を聴く、静かな音楽が良いようです。後はリラックスしてもらうのがいいです。お香を焚くとよい場合もあるようです。データベースですと、ユーカリやサイプレス等の樹木が良いそうです。】

「ありがとう。だけど、難しいわ。今の士門さんは、休むという事を知らないようだから。」

【ダンジョンはわたくしが受け持ちましょう。店はノエラ女史、ヒルダ女史に一任、残る大きな問題は領地問題。どなたか任せられる人はいますか?】

「未だ発展途上ですから、厳しいわ。」

【ではダンジョン問題及び店問題の負担軽減で、27%の精神負担の軽減が見込まれます。シビル女史のスキルで、リラックス効果のお香を作成可能なようですので、成分次第でさらに12%の精神負担の軽減が見込まれます。それと、早急に領地の名前を考案される事を提案いたします。】

ここで、領地の名前をどうするか、となったが・・・・

”クチタ”がいいとなったが、”朽ちた”
と同じ言葉でもあるので、あまり芳しくないという事に。

では”シモン”ではとなるが・・・・


四門というのが街には存在し、混同する可能性があるのでやはり難しいとの事。

では・・・・パーティ名の希望か、クラン名の御国台ではどうかとなったが・・・・

希望は兎も角、御国台は・・・・
実際口田士門という人物には、ほとんど縁もゆかりもない地名なので、これもどうなの?と。

希望は・・・・ホープではどうかと。

「あ、ホープならいいかも。」


三津枝がそう言う。

そして・・・・いつの間にか新たな領地は、ホープと呼ばれるようになっていた・・・・

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