女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第233話 妻’S会議

ティンドール及び、王都の建物が完成する直前・・・・

何度目かもはや分からない、恒例の会議が開催されていた。
因みに俺が工房でこもってる間にである・・・・

「今日は・・・・そろそろ目立ってきた・・・・佐和さんの・・・・お腹についてです・・・・」

三津枝が言う。
前までは前重先生と呼んでいたのだが・・・・士門と結婚してからは、お互いを名前で呼ぶようになっていた。

そして・・・・本日のお題がこれ。佐和のおなか。

「もう隠すのは限界かと思うので、そろそろ士門さんに言ったほうが・・・・」

世津が言う。
何故か・・・・士門が佐和のおなかの違和感に気が付いているようだが・・・・単に太ったと思っているようだからだ・・・

「私は・・・・別に太ったと思われても・・・・いいのよ?今は、まだ知らせないほうがいいと思うわ。」

佐和がそう言う。
何故ならば・・・・
何だかんだ言って、士門のスキルは戦闘にも、生産にも飛び抜けており、工房での生産、開発に集中してもらいたいからである。

「あ・・・・でも、きちんと言ってあげたほうが・・・・父親になるという事で、もっといい影響が出るのじゃない?」

イベッテが言う。
まだイベッテは確信が持てないのだが、お腹には・・・・この世界には、妊娠検査薬が無いので、この段階では判断が出来ないのである。

「イベッテさん?もしかして?今からお花を摘みに行きませんか?」

佐和が言う。

「お花を・・・・トイレね?何故?」
イベッテが聞くと、

「これは・・・・妊娠検査薬と言います。ここに尿をかければ・・・・妊娠しているか分かるわ。」

「えっ?何それ凄い!行きましょう!」

2人はトイレに消えていった・・・・

「はあ・・・いいなあ2人。妊娠かあ。私は・・・・難しいだろうな。」

シビルが言う。
あ、でも、オークキングの睾丸で作った薬があれば?と思う世津と三津枝。だけど・・・・できれば妊娠は各々ばらけていたほうがいいのじゃないかなとも思ってしまう。

「オークキングの睾丸があれば、人間とエルフでもすぐ妊娠するんじゃ?」

三津枝が言う。
「あ、忘れてた・・・・でも睾丸手元にない・・・・」

「確か・・・イベッテさんがこっそり確保してたはず・・・・」

ちなみにノエラとヒルダは王都に行っており、此処にはいない・・・・が、もはや士門の嫁になるのはもう仕方ないとこの場の全員は諦めている。

そのうち・・・・人物紹介欄に、ノエラとヒルダの場所が加わるだろう・・・・ボチボチ自分達の更新もある筈?
え?誰に言ってるかって?さあ??

注:都合により人物紹介欄はかなり後に設けてます。
元々は話の頭に持ってきてました。


こうやって士門は知らないまま、建物が完成していった・・・・

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