女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第193話 スキル”回復魔法”

俺は回復魔法が使える・・・・が、慣れないせいか、患部に直接手を触れてじゃないとうまく回復できない。

ちょっとした切り傷等は大丈夫だが、骨が折れたり、四肢が切断されていると、難しい。
なので、直接触ると、イメージが中に入ってきて、魔法の効果が出やすい。

本当はしっかり勉強しないといけないんだろうが・・・・


「本当に使えるんだな?」
戻ってきたリーダーが言う。

「ああ・・・・」

「じゃあ来てくれ。」

そう言って女性の方に連れられて行く。

そしてそこで見たのは・・・・

血だらけの服を着ている2人の女性だった。

うわ・・・・思ったより酷いな・・・・

「ねえ、あなたこの2人を本当に治せるのかい?」

女性が聞いてくる。無事と言っても頭に包帯を巻いてるじゃないか。

「その前に君の怪我を治しとくか?」

見ると腕も血だらけだ。

「わ・・・・私は後でいい!この2人を頼む・・・・いやその・・・・お願いします・・・・」

・・・・どうするか・・・・

「いや、先ず君からだ。別に全部服を脱ぐ必要はないから、腕を出してくれ。」

そう言って話しかけてくる女性の腕を取る。
周りの男性冒険者が警戒するが、シビルが威嚇する。

少々抵抗するが、俺の方が力が強い。しかも結構な怪我らしく、抵抗する力も弱々しい。

俺は・・・・怪我が治るイメージを想像し、スキルを発動させる・・・・
体中に魔力が走る感じ。
そして・・・・手の先から何かが出ていく感じだ。

その先にある女性の手から・・・・傷がみるみる消えていく。
うん、腕の傷は治ったようだ。次は頭か・・・・

「凄い・・・・治ってる・・・・痛くない。」

「次は頭だ・・・・包帯取るぞ?」

俺は女性の頭に巻いてる包帯を取る。
包帯というか、服を破って止血しただけなんだろう。
無理やり取ると、うめく女性。うわ、これ結構駄目な奴じゃないか。
本当はこの女性が一番危なかったんじゃないか?

俺はすぐさま女性の頭を抱え、魔法を発動する。

う・・・・結構きつい・・・・

「あ・・・・痛みが・・・・無くなった?さっきまで実は可成りズキズキしていたの・・・・ありがとう・・・・」

俺は傷を見る。うん、治ってるようだ。

さて・・・・次はこの2人だな。

「悪いけど、この2人の服を脱がせてくれ。足の方は・・・・ズボンを脱がせて、あ、下着はたぶん大丈夫。そして、腰のほうのは・・・・上半身は脱がさないといけないな。まあ女性だから胸は下でいい。そのまま腰が見えればいい。」


俺は指示を出し、脱がさせる。

う・・・・足の治療だが・・・・目の前にお尻があると・・・・ちょっと興奮する・・・・
そうは言ってもな・・・・俺は足を触り、スキルを発動させる・・・・
まあスキルというか、魔法だな。未だ魔法にはなれないんだよな。感覚がおかしい。

すると、足が・。・・たぶん骨がくっついたようだ。

念のため、うつ伏せから仰向けにする。
見ると、お腹の方も血が付いていてるようだ。おいおい、内臓やられてるんじゃないだろうな?流石に・・・・骨がくっつくんだ、治せるか?

俺は女性の服をめくり、腹を出す。治療だからね?

そしてスキルの発動・・・・
女性の顔色がよくなる。
ふう・・・・

何とかなったようだ。

そして・・・・次に腰の骨を折った女性だな。

「すごい・・・・治ってる・・・・」


さっき魔法を使った女性が起き上がる。もう起き上がれるのか?

まあいい。

俺は腰を折った女性の・・・・腰を触る。
痛みがあるのか、暴れる。まずいな・・・・

「押さえろお前ら!何してる!」

俺は他の冒険者にそう言う。

無理やり押さえつける冒険者たち。

俺は魔法を急ぐ。

腰をさわり直し・・・・スキル発動・・・・

・・・・
・・・
・・


重傷者の怪我が治った。

えらい感謝されるが、まあどうでもいい。疲れた・・・・休みたい・・・・

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