女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第88話 ミゲルさんとの話し合い

改めて思った事がある。

この世界でやってはいけない事はないのだろうか?

よくあるのが、異なる文明に、高度な知識を持ち込んで、本来無い物を世界に導入してしまい、問題になる事が。

例えば車。今までこの街にいて、馬車?動物以外に車の動力は人力しか見た事が無い。

つまり、自走する車がないという事だ。
そんなのを導入したらどうなるのか?

魔石があるから何とかなりそうな気がするけど。

あとは、飛行機とか?

空を何かが飛んでるって、鳥ぐらいしか見てないけど、無理なのかな?

しかし、知識の中にこれは駄目ってのがないな。そもそも、白河さんから貰ったゲート、あれの存在自体が反則っぽいけど。

そう思ってると、3人は何やら店について話し始めたようだ。

どうやら、色々と生活に不便を感じているらしい。

まだこの3人はいい方で、沢山の新品の服、肌着、下着を所有してるけど、女性特有の色々が足りないそうで。
ああ・・・・生理用のおりものシートだっけ?とか。

服もそうだけど、こちらで作って売ればどうだろうって。

ああ・・・・白河さんのお店も、女性用の服や下着、沢山置いてあったっぽいからな。

そう言うのもいいけど、色々な便利アイテムとか、グッズとか、あ、食材もいいな。

今は執事のマウリシオさんの手腕で毎日食べさせてもらえてるけど、あれがどんな食材か分からないからな・・・・

そんな事を思っていると、イベッテさんが、やはりミゲルさんを連れて戻ってきた。

「やあ、待たせてしまって申し訳ないね。」

「あ、事前に約束も無く押しかけた訳ですから、気にしないで下さい。」

ミゲルさんが頭を下げてきたので、返答する。


「そうか?ならいいのだが・・・・イベッテから少し聞いたが、新たな建物を建築したい、と?」

「ええ、検討中なのですが・・・・ちょっと色々問題がありましてね・・・・人数も増えている事ですし、増築したい、又は別棟を建てたい、と。」

「”色々”が気になるが・・・・そうか、あの物件では手狭だったか・・・・そちらはまた後日打ち合わせをしよう。土魔法の使い手と、大工を呼んで打ち合わせをするから、また後日来てくれ。その時詳しい希望もきこう。そして、口田殿、相談なのだが・・・・」


「え?何ですか相談って?お役に立てれば幸いですが・・・・?」

ちょっと嫌な予感が。


「あ、その前にだがな、この前のオーク共の討伐、あれでだな、参加したパーティ全てとクラン全てのランクが上がる。しかも、口田殿のパーティはFからCまで一気に上がる事になる。クランもそうだ。やはりFからCだ。」

・・・・よく分からないな。

「あれだけの強さのオークを何体も仕留めているのだ。これでも評価は低い方だ。それとな・・・・オークキングの素材、あれを譲って・・・・売ってはもらえまいか?」

うん?オークキングの素材・・・・?魔石と宝石、あとは・・・・睾丸か・・・・

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