女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第72話 学校の周辺

あれから学校をはさんで、店のある方とは反対側、この小屋のような構造物が他にないか調べてみたけれど・・・・
歩いてみた範囲では、特に何も見つからなかった。

そもそもこの小屋は何だろう?
周囲に何もないのに小屋だけ・・・・意味があるのだろうけど、もはや分からない。

魔物討伐の拠点だったのか、木こりの休憩場所だったのか。

意を決して、学校へ向かう事に。


そう思った矢先に、ゴブリンの群れを発見。
特に強そうなのは見受けられないので、今回は野郎共に倒してもらう事に。

今の所変にテンションの高い奴はいない。

まだコンビネーションとか全くできてなく、各々でぎこちなく戦ってるが、何とか仕留めている。

まあ、装備がいいから、敵の攻撃を身体に受けても無傷。
また、剣を振りかざせば、当たりさえすればほぼ大ダメージ・・・・
うーん・・・いいのだろうか・・・・?
もし、装備が無くなれば、こいつらはどうなるのだろう?

そこまで責任は持てない?

そんな事を思いながら見ていると、戦いが終わっていた。
特に怪我も無く、完勝だった。

「師匠!討伐完了であります!」

うん?
「師匠!魔物のドロップアイテムです。お納め下さい!」

へ?

「おい、お前らで戦ったんだから、アイテムはお前らで分けろ。」

「何を言ってるんですか、師匠?」

・・・・俺つえーとかならないからいいんだけど、いちいち師匠師匠って、面倒な奴らだ・・・・

「この先、お前らは自活しないといけない。だから、自分達で倒した魔物のドロップアイテムは、自分達で管理しろ!売るもよし、使うもよし、残すもよし、そう言う事を自分達でやるんだ!」

お、ちょっと決まってる?

まあそうは言ってもなあ、結局俺を頼られても、限度があるし、何で野郎の面倒を見ないといけないんだか・・・・
しかもこの後、俺と別れる事もあるだろうし、一人取り残される事態に陥るかもしれん。
こうなった時の為に、この世界に慣れておかないと。

まあそんな事考えても仕方ない、今できるベストを尽くす事が大事かなあ・・・

お、また魔物だ・・・・次は女性陣3人にやってもらおうかな。
特にせつは勇者として召喚されちゃってるから、こういった事は避ける事が難しいだろうし。

「次は、3人にやってもらうよ。」

「自信ありません・・・・」

せつならやれるさ、きっと。

「しもんさん、まだ怖いのだけど。」

みつえも大丈夫。しっかりせつを支えてやってほしい。

「この歳になって、生き物を・・・・それもこんなに大きなのを殺める事になろとうは、考えてもみませんでしたわ。」

うん、さわ、それ俺も思ってたよ。

・・・・
・・・
・・


呆気なく終わった。
野郎共より二回りレベルが違うというのが、ここまで差が出るのか・・・・。
向こうは5人、今回は3人。
しかも男性陣は5人で戦ったが、今回女性陣は3人だった。

レベルというこの世界の仕組み、もっと考えないといけないな。

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