第100話　いくつかの物件を購入する

「このダイヤモンドと、白金貨・・・・どちらがいいのかな？」

「・・・・見ても宜しいでしょうか？」

「ああいいよ、これはダンジョン産だね。98層で獲得したものだよ。」

「・・・・これ一つで城が手に入りますね。」

「そうでしょ？手間賃と秘密を守ってくれるって言うなら、それでどう？白金貨2000枚（20億円）以上の価値があると思うんだけどね。」

「・・・・いいでしょう・・・・ですが・・・・いくら秘密を・・・といっても、これほどの金額に釣り合う建物はそうそうありませんが・・・・どうしますか？」


「風呂がある物件をいくつか買いたいかな。」

「・・・・わかりました。どうしますか？実際は殆どがダミーでしょう？本命は一軒だけですか？」

「ちょっと違うかな？でもね・・・・表立っての物件は一つでいい。あとは・・・・全くの別人名義にしてほしいね。」

「畏まりました・・・・あの、こう言っては何ですが、街での噂と随分違いますね？」

「・・・・それも含めて、秘密だね。それとね・・・・今度此処に僕が来ても、きっと覚えていないと思うから・・・・その辺りを考慮してほしいかな。」

「ようございます。貴族の別荘と、豪商の所有していた建物が数件あります。」

「それは任せるよ。そうだね・・・・4件ほど欲しいね。ああそれと、すぐ欲しいんだ。」

「・・・・流石に手続きがありますので・・・・暫しお待ち下さい。」

・・・・
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暫くして、手続きが完了。

うん・・・・金というか・・・・・物というか・・・・価値ある物の力はすごいなあ。

いくつか購入した館を確認後、入り口や建物に結界を張り、各建物に一つずつ、ゲート部屋を設けたんだ。

もし何かあっても、複数の拠点があれば戻れるだろうってね。

そしてひたすらゲートの設置と、ダンジョンへのゲートを使い、新たにゲートを設置しなおし、拠点とダンジョンが直接行き来できるようにしておいたんだ。

で、ダンジョンから外に無事に魔法陣で外に出た僕は、家へと向かった。

家にもゲートを設置すれば、双方楽に移動できるからね。

そして家に着いて、中に入ると・・・・

”なあ・・・俺様そろそろ動きたいんだけど？”

「わかりました。ちょっと待って下さいね。元の場所に戻るから。」

”わかったぜ・・・・”

最近は僕が主導権を握っていられる時間が長くなり、ルドメロはなかなか出てこなくなった。

大丈夫なのかな？

”なんか言ったか？”

「別に何も言ってないよ・・・・さ・・・・ついた・・・・ベッドで横になるから、そうしたら返すよ。」