異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしい

第59話 神の手助け?で、数分だけ

明らかに身長差があります。しかも体型にも大きな差が。それなのに、軽々と持ち上げました。

「ドラゴンの血を奪うとは愚かな・・・・君は確か私と同じ転生者だね。」

「そうだ・・・・何だ覚えてたのか?」

「先ほど思い出しましたよ?名前は・・・・どうでもいいですが・・・・残念ですね・・・・折角神からもらった凄いステータスがあると言うのに、全く生かしていない・・・・転生した時の割り振りがどうだったかは知りませんが、ステータスだけで1人でドラゴンぐらいは仕留める事の出来る強さのはずなんですけどね。」

「む・・・・無理だ・・・・」

「では、神の意見に従わず、尋ねもしないでいい加減なスキル、ステータス構成にしてしまったのですね。」

「し・・・・仕方ねえだろう!」

「まあそれはいいです・・・・一応聞いておきますが、ドラゴンの血をどうするつもりだったのですか?」

「・・・・どうでもいいだろう、今更!」

「・・・・そうですか・・・・町で売り払おうって算段だったのですね。残念です・・・・あ
、エメリナさん、こいつはクラン追放でいいですね?貴女にはそれを今行うだけの権限がある筈ですが?」

「・・・・よく知ってるな。クラン”古の両翼”の副代表だからな。その権限はある。今しよう。」

・・・・暫く待つと、終わったようだ。

「おい!考え直せ!俺の力が無けりゃあ、あんたらここまでこれなかったはずだ!それをこうも簡単に追放するのか!」

「・・・・君の素行の悪さにはうんざりしていたんだ。貴重な戦力だから大目に見ていたが・・・・命令無視、女とみれば見境なく手を出そうと・・・・一切の雑用をしようともしない。おまけに今回の事だ。もういらないよ。どこかへ消えてくれ。」

「おいおい・・・・うぐう・・・・待て!何処へ連れてく気だ!」

「あんたひとり、魔法陣でおかえり願いますよ。あ、可哀想だから腕の治療はしておきましたから、ご安心を。」

「ぐ・・・放しやがれ!」

「やれやれ・・・・貴重な時間がもったいない・・・・もう残り少ないですね・・・・ではさようなら。」

この男は魔法陣の上で手を離され、魔法陣に落ちる。

すると・・・・消えた。地上へ戻ったのだ。

「ああ・・・・後数分しかないではないですか。エメリナさん、まだ怪我人がいるのでしょう?急いで治療しますよ?」

「え・・・・ああ、いいのか?それと時間がないとは?」

「戻りながら言いますが・・・・さっきのと私は同郷でね。所謂転生者ですよ。で、私は6年ほど前に、馬車にひかれて記憶を失ったのですが・・・・その時の人格ですよ。たまたま数分だけ戻る事の出来るタイミングがあったようで、神が手助けしてくれたのですが・・・・」

・・・・えっと?どういう事でしょうか?

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