異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしい

第47話 コカトリスの卵って旨いんか?

「なあ・・・・あそこに居るのがそうか?」

俺様目がいいのだ!ふふん!

「・・・よく見えますね・・・・全く見えません・・・・」

”ふむ・・・・2体がまぐわっておるではないか!けしからん”

「まぐわってって何だ?」

「えっと・・・・古い言葉で・・・・隠語ですが・・・・男性と女性がですね・・・・その・・・・子作りをする事ですね・・・・ってキャ!私ったらはしたない・・・・」

「子作りだあ?子供ってコウノトリが運んでくれるんじゃねえのか?」

「コウノトリ・・・・さんですか?」

「おうともよ!」

”そんな事よりどうするのだ?”

「流石にもっと近くに行かねえとな・・・・お前ら殺って来い!」

”無茶を言うでない!我らとて石化からは逃れられぬのだ!”

「ちっ!使えねえなあ。」

「舌打ちなんて・・・・ルドメロ様、紳士たるもの、そのようなお振舞はいけませんよ?」

「あ?そうなんか?シャーねえな、気をつけっか!よっしゃあ!見てろよデイフィリア!俺様のすばらしさを!ていっ!テイテイテイテイていてい!!!!!!」

「え?ええ?この距離では・・・・?」

「ふふん!見ろ!俺様のナイフ捌きを!」

・・・・見事な投擲・・・・ですね。

ふっ!
刃の付いたナイフを7本も扱うのは中々に難しいのだよ!


”マスターよ、遊びはそのぐらいにしてもらおう・・・・向こうが気が付いたようだぞ?”

「む!折角乗ってきたってのに・・・・空気読めやあ!」

・・・・空気を読んでいないのは、ルドメロ様の気が・・・・

「よし見てろ!この7本をだな・・・・順次とうとうとうとうとうとうとう!」

す・・・・凄い・・・・いろんな方からあほの子と散々聞かされてましたが・・・・そんな事はありません!

「・・・・前部命中ですわ!凄いです!」

”マスターよ、其方あんな事ができたのか?信じられぬ・・・・”

シロがそう言うのは無理らしからぬこと。まだ100メートルは距離があったからだ。

届くだけでも並大抵ではない。それを命中させるとなると至難の業。
さらに仕留めるとなると・・・・

「なあ、あの鳥みたいの食えるのか?あとあの、何だあれ?蛇の親玉か?」

2人と2匹が近付くと、既に息絶えた魔物が2体。

「えっと・・・・バジリスクの目は貴重なアイテムと聞いていますよ?食べられるかどうかは・・・・ルドメロ様は空間収納持ちとか。もし入るようでしたら、全部入れてはいかがですか?」

「お?そうか?じゃあちょっくら入れるか・・・・」

バジリスクとコカトリスの死体は消えていった・・・・

「なあ、卵食えるんか?」

道の端に、卵が数個、転がっていた・・・・

「これも持って帰ります?」

「・・・入らん・・・・」

「あ?もしかしてこの卵・・・・受精卵でしょうか?」

「何だそれ?」

「えっと・・・・羽化すればコカトリスか、バジリスクが生まれますよきっと・・・・」

「・・・・ちょっと待ってろ・・・・えっとカバンカバン・・・・っと。」

おっしゃああったぞ!何で入らんのか知らんが、これが入るようなの用意すればいいんだな!

[・・・・この卵入るようになっとけや!】

え?何ですか今の?そんなので入れば苦労は・・・・

ええ!入った?

「よっしゃあ!俺様天災!」

・・・・天才の間違いでは?



          

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