45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第575話 双剣キラスとキウス

「だが・・・・てめえが剣を打ちまくっている時、確かに素材の声がした!くそ!認めたくねえが、聞こえやがった!しかも歓喜に満ち溢れやがって・・・・」

・・・・そうなんか?おっさんその剣にふと視線を向けると・・・・

何だかこの双剣?が感謝している気がしてきたよ。
・・・・なんだろうね?
「ねえ君、この国の守護になってくれない?」
ふとなんか頭に思った事を口走ったらしい。
すると・・・・

《アークマスターのお望みのままに・・・・》
《この剣がある限り、セアリアス帝国は未来永劫安泰でしょう・・・・》

・・・・あれ?なんか聞こえた?
すると秘書さん精霊がおっさんの傍らにやってきて、
「これはまた、凄い剣をお打ちになられましたね?双剣キラス・キウスですわ。」
うん?今剣の名前を言った?
「ええ、言いましたとも。流石マスター自らの意思でお打ちになられた剣。」
「えっと、今までおっさんソードとか出てたんだけど、今回は違うの?」
「ええ?そうでした・・・・あ、なるほど・・・・マスターの意思が反映される前に、双剣自ら命名したようです。なるほど、このような裏技が存在していましたのですね。」

よく分からんが双剣を手に取ってみる。
右に紅く文様が浮かぶ剣。どうやらこちらが魔剣キラスらしい。そして左手に持った蒼く文様が浮かぶのが魔剣キウスらしい。
2振りの剣を持って双剣・・・・
あ、しかもおっさん、さっき変な事口走っちゃったからなあ?
皇帝にやらんといけんのか?

そして気が付けば、おっさんドワーフに囲まれてたよ。

ちなみにこの親方、何やら剣にぶつくさ語り掛けてるよ。
「ゲロルト・ハスたるものがこ奴の実力を見極められなんだとは・・・・双剣さま申し訳ございません。今後このような事が無いよう、全身全霊をもってあなた様と同様の武具を何不自由なく造りだす事の出来る炉を、造ってみせましょう!」
すると何やら・・・・
《ええ、ゲロルト親方、お願いいたしますね。アークマスターの元で沢山の子が外へ出るのを待っていますからね。》
《ハス一族の名にかけて、頼みましたよ?あの子たち、待ちくたびれてますから。》
さっきから沢山の子とかあの子とか、何の事だ?
「は!我が一族の名誉にかけ、必ずや!」

・・・・よく分からん・・・・
《アークマスター・鞘もお願いいたしますわ。ドラゴンの魔石を仕込んで頂ければ・・・・》
《鞘本体もドラゴンの鱗でね。そうしないと魔力が・・・・そして、アークマスターなら、周囲の魔力を、ドラゴンの魔石で取り込めるように仕立てて下さるでしょ?》

何かさり気なくわがまま言っちゃってるよ?
まあ造れるんだけどね・・・・

そして呆然としている親方達の目の前で、おっさんカバンから素材を取り差し、スキルを駆使しどんどん造っちゃったよ。

何か鞘からも文様が・・・・あれ?やり過ぎた?

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