45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第468話 皇帝まで切れる

おっさん色々思う所があったけど、今は一旦その問題は置いとこう。ダンジョンから帰ったらだな。
今もう一つの問題、それは、あんな小さな体の、しかも成長不足なんだろ、さっきの少年達。
そんな子供がこんな所に何故、平然と出入りできているか。それが最も気になる問題だ。

「なあクィンシー、スラムの問題は、ダンジョンから帰ったら検討するが・・・って皇帝あんたもだ!」

「何!何で俺がそんな事まで考えないといけないんだ!それは各地の領主の考える事だ!国はそこまで面倒見切れん!何の為の領地と領主だと思ってやがるんだ!」

皇帝も切れた。

「スラムの問題は何処にでもあるんだよ!金持ちが居れば、その10倍か、もっと100倍か?その分だけ貧乏人もいるんだよ!それを全部こっちで救えって?は!無理な話だな!いいかシラカワ!国を、政を行うのは綺麗事だけではやっていけねえんだ!どっかで仕切りを、それを見捨てるって言われても仕方ねえが、そうしねえと、国を動かす事は出来ねえ。覚えとけシラカワ、何かをするって事は、その反対側の事もあるって事だ。良かれと思ってやったことが、多くの人々を助ける事にはなろう。だが、その裏側で、誰かを切り捨てる事になるんだ。それを全て気にしていたら、こっちの精神が持たねえ!」

・・・どうした皇帝?
一寸待て待て!フラグが立つぞ?

このダンジョンから戻ったら死ぬとか、勘弁してくれよ?

まあ、しぶとさが身上の皇帝だ、気にしても仕方ないな。

結局おっさん、この問題のせいで、肝心な事を追求しそびれてしまったよ。気が付いたのは、ダンジョンから戻ってからだったんだけどさ。何せこの後、ダンジョンから出るまで、さっきの少年達を見かける事が無かったからね。
まあ、限界まで潜ってから、魔法陣で脱出したんだろう。

さて・・・今からどうする?このままこのダンジョンが、25層までの繰り返しなのかどうか、もう少し潜って調べるか・・・・

そう思ってメンバーを見ていると・・・・

ああ、皆潜る気満々だな。

このままどんどん下層へ向かっていくか・・・・

あ、そうそう、結局資料は再提出しなおさないとだな。なので、こんな感じ?

1層 果物

2層 肉

3層 鉄鉱

4層 魔物

5層 ボス1体



6層 薬草

7層 ベリー

8層 金鉱

9層 魔物

10層 ボス2体



11層 材木

12層 根菜

13層 銅鉱

14層 魔物

15層 ボス3体



16層 瓜

17層 魚

18層 銀鉱

19層 魔物

20層 ボス4体


21層 野菜

22層 蜂(蜜)

23層 鉱物(ミスリル)

24層 魔物

25層 ボス5体


さらに下に行けばどうなるか分からないけど、ひな形の25層までは、これの繰り返しと言うのがおっさんの予想。

何せ26層からは、実際に繰り返しだったからね。

だけど、鉱物とか、魔物とか、もっと下に行けば、変化があるよなきっと・・・・魔物なんか、もっと強い種族もいるだろうし、ドラゴンとか・・・・実際ドラゴンがいたダンジョンがあったからね。こことは仕組みが違うダンジョンだけど。
それに、希少な金属?ミスリルが23層で出るのが不思議だけど、もっと含有量が多かったり、高品質のが出るかもだけど、もっと希少な・・・・噂に聞くオリハルコン、アダマンタイト?タインだっけ?ヒヒイロカネ等々・・・・
出ればいいよね、ただ、硬すぎて採掘できないとかになれば洒落にならんけど。

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