45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第458話 瓜?かぼちゃとメロン?それと・・・・何故魚が空を泳いでる?

サクッと16層を通り過ぎようとしたのだが・・・・

女性陣の足が止まる。

かぼちゃと・・・・あれはメロンか?

まあ、同じ瓜だからな・・・・

料理に使えると、カボチャはカバンに、メロンは・・・あ!またテーブル出したぞ?

そして・・・・上品に食べてる。

「これは甘いですわ。旦那さまもいかが?」

エルヴィーラがおっさんに切り分けたメロンを差し出す。

食べたが・・・・確かに甘い。

「おお!確かに甘いな!これはいい。土産にいくつか収穫しておくか。リューク君、土産用に収穫していくから、協力してくれ。」

「はい!わかりました。」

リューク君もエリザヴェータに食べさせてもらっていたようだ。

そしてウェンディは一心不乱に食べている。

うわ・・・・折角の美女なのに、顔がメロンの汁だらけだよ。
残念な女がここにもいたよ。

「ちょっと何が残念な女なのよ!」

どうやら聞こえていたようです。

ある程度収穫した所で・・・・他の冒険者もいるので、野郎だけで先に進む事に。

で・・・・驚いたのが17層。

何もない空間を・・・・魚が泳いでいる。
え?何これ?
ここ、海の中じゃないよな?

プールの中でもないよな?

おっさん達は、普通に地面を歩いて、息をしているのだが、目の前には魚が・・・泳いでいる。

水の中を泳ぐかのように、だ・・・・

おっさんには理解ができないよ。
「なあ・・・魚ってああやって泳ぐんだなあ・・・・」

皇帝が、どこか遠い目をしながら眺めている。
そしておっさんもそうだ。

「鯉のぼりじゃあるまいし・・・・どうなってんのこれ?」

「どうします?釣り・・・・?剣か何かで仕留めますか?」

リューク君だけが現実的だった。

「試しにナイフでも投げるか?」

おっさん投げナイフを取り出し・・・投げる。

スキル投擲術があるので、魚にナイフが刺さり、魚は息絶え?地面に落ち・・・はせず、沈んでいった?

最終的に地面に横たわったが・・・・これは全部がドロップでいいのか?
魚はそのままの姿だった。

よく分からんが、刺身で食べる事ができるのか?
ちょと色々細菌や寄生虫やら心配だが。

おっさん等が魚を仕留めていると、満足げな顔をした女性陣が現れた。

「うわ!生臭!何これ?」

ウェンディは、メロンの汁を顔いっぱいにつけたまま、メロンの匂いもしたけど・・・・自身の残念な惨状を気にする事なく、生臭いとか言ってくる。

「見ての通り魚をね。」

「え?何で魚が浮いてるのよ?」

「知らんがな。おっさんに聞かないでくれ。ウェンディの方こそ詳しいんじゃないか?」

「え?そうね・・・・・ねえエルヴィーラ、何でか知ってる?」
いきなり自分に振られ、驚いているエルヴィーラ。
「え?私?知りませんわよウェンディ。まあ、魔力で浮いているのではないかしら?」

・・・・エルヴィーラ。珍しくそれっぽい事を言うな。

「ええ?そうなのかしら?」

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