45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第342話 リューク君を解呪する

そんな会話をしている中、もはや呪いの・・・・解呪の専門家とでもいうべきアメリータが、リューク君を詳細に調べてる。
そして調べ終わってアメリータが
「旦那さま?一応解呪はできそうなんだけど、失った記憶が戻るかどうかは分からないわ。記憶が無くなってるのが呪いの所為かどうかまでは分からないから。」
「そうなのか?じゃあ何か転送されるとか飛ばされるかしたときに何かあったとか?」
「それは分からないけれど、魔術的に何か記憶に干渉しちゃってるとか、頭を強く打っちゃってあ〇になったとか?」

・・・・いや、リューク君は極めて知的だよ。あ〇にはなってないっしょ?

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それはさておき、呪いは何かしらのアイテムの影響らしく、地味に影響のあまり出ない、じわじわ効いてくる奴みたいで、おそらくは装備した武器か防具が呪いの品で、そのアイテムが装備者の能力を少しずつ弱体化させていくというもの。
本来はそのアイテムの呪いを解けば解呪できるんだけど、何故かリューク君は呪いのアイテムを装備してない。
恐らくは何かしら飛ばされた時に装備品を含め所持品の一切をその場に残したまま身1つで飛ばされてしまったんだろう、と。
どうやらこれはアメリータの推測ではなく、おっさんがいない間に勇者パーティから聞かされていたリューク君の失踪時の話からの予測みたいでね。

「まあいいわ。私にかかればこんな呪い、あっという間なんだから。さあリューク君、このベッドに寝て。さくっとしちゃうよ。」

いつものアメリータじゃあない感じ。まあいいか。
「え・・・・それではお嬢様、お願いいたします。」
リューク君からすればアメリータはお嬢様か。こう見えても一児の母なんだけどね。

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何事もなく解呪に成功したんだけど、リューク君の記憶は戻らなくてね。
おっさんは可能な限りリューク君の力になろうと思い、色々したんだけど、どうにも記憶は戻らなくてね。
ただ、このリューク君、本当に人柄がよくてね。記憶が戻るきっかけになればと思い色々おっさんの手伝いをしてもらってるんだよ。
それと、それとは別に、リューク君は僧侶らしく、回復魔術、補助魔術に長けていてね。
それに鈍器を使った戦闘もそつなくこなす。鈍器のほかに剣も使えてね。
なのでおっさん、リューク君に、最近領内から採掘したミスリルで早速剣とメイス作ってね。
リューク君にあげちゃったよ。
あとは防具。
動きやすい服におっさんコート(仮)とおっさんズボン(仮)・・・・・後はおっさんウェア(仮)を付与?
ストゥ〇ィオスという若者向けのブランドの服がよさそうだったので、それを異世界売買で購入、作成したんだよね。
ストゥディ●スて言われてもおっさんは知らないし、おっさんが着てもねえ。

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そして、気が付けばおっさんが召喚されてから4年11か月の歳月が流れ、おそらく次の召喚・・・いや、もう召喚はできないだろうから、次にこの異世界と日本が特別に繋がるまであと1月となっちゃってたよ。

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