45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第229話 剣で戦うって言ってないよね

ううぉ・・・はええええ

あっという間におっさんの目の前までやってきたよ。
咄嗟に剣をかざしてやり過ごしたけど。
こりゃあまともにやってられん。魔術使っちゃう?
そう思ってるんだけど、なかなか強い!
ウェンディより強いじゃないか!
「む!この剣を受けるか!信じられん!」
「当たったら痛いんだよ!」
いかん、魔術を使う余裕がない!
しゃーない・・・おっさん剣を1本しまって、収納カバンから小麦粉を取り出してね、目の前の女将軍にぶちまけたよ。
「ゴホッ何をする!」
よし、気が散ってるな!おっさんこの隙に気配をスキルで絶ってね。
そして一気に間合いを取って、土魔術で女将軍を囲って、天井の一部だけ隙間を作り、水魔術で水を流し込んでね。
「何をする!止めんか!卑怯だぞ!」
いや、剣術で戦うって一言も言ってないからね?
ほどなく囲った中身は水で満たされ、女将軍の顔だけが現れてね。
「なあ、降参するなら出してあげるよ?」
「そん・・・な・・・・これ・・しき・・・・」
まだやるみたい。しゃーない、したくないけど・・・・
おっさん、土魔術で作った壁の隙間に剣を突き刺す事にしたよ。まあ、死なないでしょ?
もうね、肉を、骨を突き刺し砕く感触が何とも言えない気分でね。
何度も突き刺して・・・・顔はかわいそうだからしなかったけど・・・・
「おい、降参しろ!今ならまだ助かるから!」
「これ・・しき・・で・・・・負けん!」
そう思ったら、何やら壁がぶっ飛んでね・・・マジかよ・・・・あんなところから剣の力使ったな!
ただ、怪我しているうえ、至近距離からの剣の力の開放。無事で済むはずもなく、現れた女将軍は全身ずぶ濡れで・・・・ぐったり倒れてるんだけど・・・あれ?何か怪我が治ってくぞ!あ、そういえばウェンディ達が何か言ってたな・・・・
「げ!あんた回復スキル持ちかよ!」
「中々痛かったよ!そしてなかなか楽しいねえ。この私をここまで追い込んだんだ、覚悟はいいよね?」
・・・・あかん・・・・ちょっとかわいそうだけど、回復出来ないようにしないといけないなあ・・・・。
おっさんまだ回復しきってない間に攻撃しまくったよ。案の定動きの鈍い女将軍はおっさんの攻撃をかわし切れず、次々とダメージを受けてるんだけど、受けてる傍から回復してるんだよね。
それと・・・おっさんソード(仮)厄介だな・・・・
おっさん思い切って剣を奪取すべく、女将軍の手を狙ってね。
そして、今度はおっさん以前使った硫酸を投げてね。見事に女将軍の身体にあたり、中身がかかってね。
「ぐわ・・・・いたい・・・なんだこれは・・・・」

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