45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第206話 腹に剣が刺さる・・・・

「え、ええ?そんなに凄いの?この剣!わかったわ。剣として使う以外にはしないと誓うわ。」
「わかってくれてありがとう。じゃあ、行くよ!」
さっそくおっさん、壁に向かって魔剣としての力をふるってね。
そうしたら、
ドッカーン!!!!

凄まじい轟音とともに、壁が吹っ飛んだよ。
見る影もなくね。

「す・・・凄い・・・・なんて力なのかしら。この剣からすごい力を感じるわ。そして、軽い!なんて軽さなの?両手剣なのに片手で難なく扱えてる・・・・」
・・・・あーなんかすごく剣を見つめちゃってるよ。

「ウェンディ、今の威力を見ただろう。だから、その剣の力は必要な時だけ使ってくれ。常時使ってしまうといざという時に後悔するから。」
「え・・・ええ、わかったわ。力のある武器を扱う時は、使用する人もそれだけの器量がないといけないもの。」
「わかってくれて嬉しいよ。さて・・・・続きをする?」
「・・・お願いするわ。こんな剣で打ち合うなんて滅多にない事ですもの。では!」
ううぉ!容赦ないなこの娘。
流石に・・・おっさんソード(仮)同士で打ち合った事ないからな・・・・すげー威力。
この娘の剣術スキル・・・・10を超えてるな。勇者君と同等だ・・・・。
だが、相手が悪かったよね・・・・。
おっさん10合ほど打ち合った後、こっちから攻勢に出る事に。
そう思ったらね、予想外の動きをしてきてね。いいの貰っちゃったんだよ。剣が・・・・腹に刺さっちゃったよ。久しぶりに・・・いてえええ!
仕方ない!もうこの辺りでいいだろう!この怪我じゃ長く勝負できない!
「勝ったわ!その怪我じゃもうもたないわ、負けを認めなさいよ!認めるわよね?」
「・・・・この代償は大きい・・・・覚悟はいいか、ウェンディ・ターラント!本気の一撃、受けてみな!」
おっさん、今までにないほどの一振りをウェンディに振るったよ。
確かおっさんの剣術スキルは14。こんなのに対応はできないだろう・・・・

ドゴーーーーン!!!
血だらけになりながら吹き飛ぶウェンディ・ターラント。
そして痛みをこらえながらおっさん、吹っ飛んだところに行って、剣を嬢ちゃんに突き刺したよ。
「ウェンディ・ターラント、相手を見極めなかった君が悪い。おっさんの名前を聞いとけばこんな無謀な勝負はしなかっただろうに。」
「うぐっ・・・あなた・・・・何者・・・・この・・・私が・・・・一方的に・・・負けるなんて・・・・」
「おっさん、この領地の領主だよ。白河 小次郎。」

「えっ・・・・もかして・・・・辺境伯・・・様・・・・」
「そうだよ。しかし、君の一撃はよかったよ。おっさんもこの通り、致命傷を負ってしまった。で、勝負は・・・・」

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