45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第195話 エノーラと打ち合わせ?

そういえば、エノーラが・・・・商業都市アフェールのシラカワ商会の管理をしてくれてる女性なんだけど・・・・どうも雇ってほしいって人の流れが今まではセアリアス帝国・・・・今いるおっさんの国の名前なんだけど・・・・だったのが、最近インダルチャンス王国から来る人が多いみたいって言ってたな。

で、今は店の中におっさんいて、エノーラと話をしてる真っ最中だったりするんだよ。
「で、その隣の国からやってきた人々は、人材としてはどうなの?」
「シラカワさま、その辺りは心配無用ですわ。勿論・・・・残念ですが全く役に立たない娘も何人かいましたが、ほとんどの娘は国を捨ててこちらにやってきて、後がありません。不器用な娘でも必死になって役に立とうと努力をしていますわ。」
「えー遠回しに言ってるけど、あまり有能な人はいない?」
「正直に申しますと、才能のない・・・・娘は、単純労働なら問題ないと思われるので、なんだかんだ言って辛抱強いですから、シラカワ領の工場で工員として従事させるのがよろしいと判断いたしましたので、その気のある娘には、自力でですがシラカワ領に向かわせてますわ。」
「あーこの店じゃあね・・・・売り子としての接客ができないとだから、難しいね。じゃあ、お針子とか後は例えば下着のデザインを考えたりとか、新たな服を考えたりとかの人物がいたかは分からないんだよね?」
「そのような希望を言う娘もおりましたよ、無論。ただ此処では役に立ちませんので、そういった娘もシラカワ領へ向かうように指示を出しておりますわ。自力でたどり着けないようではこの先長続きしませんし、本人には長旅は辛いでしょうが、それぐらいの覚悟がなければこの世界ではやっていけませんわ。」
「中々ハードだねえ。」
「そうは言っても徒歩でも1月はかかりませんわ。頑張れば10日ほど、2週間もあれば辿り着けます。しかも今は道が整備され、比較的安全ですし。それにそういった娘はある程度まとまった人数になるまでここで留め置いてますので、1人での行動にはなりませんからご安心を。それに、言っては何ですが、言いだしたこちら側にも、何かあれば責任を感じますので、道中手練れも潜り込ませておりますのでご安心を。」
「それはよかった。冒険者の希望者も多いの?」
「やはり冒険者は危険がつきものですから、収入が落ちても、安定した生活と、このシラカワ商会の魅力は強烈ですし、希望者は後を絶ちませんわ。手先の器用な娘さんもいれば、残念ながら戦闘以外では活躍の場があるか疑問のある女性もおられますし、そういった女性は護衛の任務についてもらう事になっております。」
流石ロニーさんが寄こした女性だ。エノーラ優秀!
「それはありがとう。じゃあそろそろ隣の国からやってきた娘さん達はもうシラカワ領に来ているのかな?」

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