45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第191話 おっさんの下で初の叙爵

日を改めて、農夫君の叙爵の日が来てね。
一応、皇帝の前で叙爵をする事に。
金鉱が本当にあると確定したので、国で叙爵をする事にしたらしい。

そういえばまだ農夫君の名前聞いてなかったよ・・・
ブレット・カルダーっていうらしい・・・・
これからはカルダー男爵!

ブレッド君、まだ実感がわかないようで、場違いな所に来たんじゃないかと、おっかなびっくり。
一応ね、おっさんの店でブレッド君の装いは、貴族にふさわしい仕立てを用意してあげたんだよ。
今まで全くと言っていいほど貴族との接点がなかったみたいで、どうしたら良いかサッパリ分からなかったみたいでね。

以前おっさんが叙爵に臨んだ時に着た装いに似てるんだよね。
まあ、あの時は貴族との接点も多かったロニーさんたちに任せたしね。

ブレッド君は皇帝と謁見し、あっさりと叙爵を受け、晴れて男爵に。
そしてこの後、マクシム・バララーエフ男爵・・・・例の、娘さんを農夫君・・・・もうカルダー男爵か・・・・娘を嫁がす事になっててね。
ブレッド君は一気に男爵の称号と、嫁さんゲットで人生最高!の瞬間でね。
いやー美人の嫁さんと貴族の称号同時にゲットとか、なかなかにぶっ飛んだ人生になっちゃったなとか、おっさん自分で蒔いた種なんだけどそう思っちゃったよ。

まあ、男爵だけどね、あくまでもおっさんの元で働いてもらうので、領地はないんだよ。ただ、事実上は金鉱付近は今後カルダー男爵の管理地になる事にしてね。
こうやっておっさんよりも下級の貴族に広い領地は任す事が多いみたいでね。
おっさんもすべて管理するのは不可能だしね、任せられる人材にはどんどん任せようと思ってね。
ブレッド君は両親も呼んで、綺麗な嫁さんと幸せに暮らした・・・・かどうかは知らんけど、会うと常に幸せオーラ全開だったよ。

そして、本格的な金の生産?掘削?どういうのかな?掘り出しを行う前にこの近辺はすっかり金鉱の街になっちゃってね。
一山当てたカルダー男爵の立身出世は瞬く間に広がってね、おこぼれにあやかろうと?しているのかどうかは分からないけど、あっという間に十分な人手が確保できてね。
ロートレック公爵領からも人材の融通があり、国からも沢山の人が来ててね、これが昔のアメリカのゴールドラッシュ?みたいな・・・おっさんが勝手にそう思ってるんだけどね・・・・凄い盛り上がりでね。
ちなみに、試し掘りをいくつかするうちに、温泉が湧いたんだよ!
やっぱりあるんだね。
金鉱って言っても鉱山。岩を砕いて運ぶから、どうしても汚れるよね。なので、仕事が終わったら温泉をタダで入ってもらうようにしてね。
これがもう好評で。
しかも住居はおっさんが新しく作ってるから快適らしくてね。
仕事はきついだろうけど、こういった面で福利厚生をしっかりしないとね。

          

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