45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第174話 人材確保は難しい

「シラカワ辺境伯、本来なら男性もこういった作業に関わってもらいたいのですが、武力一辺倒の連中ばかりなんですよ、貴族の息子で後継ぎ以外は。」
「ほーそういうもんかいね?」
「はい、ある程度の教育はもちろん学んでいるでしょうが、領地経営等には積極的に学んでこなかった人がほとんどかと。」
「それはわかるけど、なぜ女性が?」
「はい、意外と父親の傍らにずっといたのでしょうね、その所為で父親の領地の運営をを目の当たりにし、おのずと学んだのでしょう。頭の回転も速いですし、きめ細かな対応をしてくれますし、何より仕事が丁寧です。」
「うん、それもわかった。で、何であんなに見目麗しい人ばかりなんだ?」
「それは、きっと貴族の娘だからでしょう。」
「貴族の娘は全員見目麗しいのかい?」
「いえ、おそらくは今後の事も考えて、特に容姿に恵まれた娘を寄こしたのでしょう。元々貴族の娘の親と言うのは容姿に恵まれた人々が多いですし、そういった人から産まれるのです、容姿に恵まれた女性が生まれるのは、むしろ必然でしょう。」
「そうなのか・・・・で、事務ができる人材とは別にいるこのメイドさん方はどうなの?」
「はい、こちらはもう容姿端麗な娘が生まれるのはむしろ絶対なんでしょう。何せ、普通は正室の娘はメイドにはなりませんし、貴族の領主が街で娶った女性との間にできた娘の可能性が高いですね。」
そう、おっさんの所に来てるメイドさんも、これ見よがしに容姿が良いんだよね。マルスリーヌを筆頭に、やはり貴族の庶子がおっさんの所にメイドとして来てるんだよね。
ある程度の教育を受けてて、メイドのスキル・・・・家事スキルとでもいうの?
領主や権力者に尽くす能力が高い人が多くてね、ちなみにメイド長はマルスリーヌにしてもらってるんだけど、今本人は妊娠中でね・・・・別の人に任せてるんだけど、なかなかどうして事前にマルスリーヌが見つけていたのか、今度のメイド長も優秀でね。
しっかり女性陣を管理してくれてるんだよ。

おっさん、マルスリーヌが妊娠した事はもちろん全員に言っちゃってるからか、ひょっとして私も?って期待しちゃってるメイドさんや事務方の女性陣も多くてね。
たまにさり気なくアピールしてくる人もいて、そういうのをメイド長やジスラン君が注意してくれてるんだよ。
いや、もう嫁はいらないよ?
ちょっとね、たまにドキッとする顔立ちの女性がいるんだよ、館に。
美人ぞろいの中でもおっさんにビビッとくるね・・・・。
なまじ女性陣、自分の容姿には自信があるのか、もしくは男受けするのを知ってるのか、もしくは父親からそういう事を言われてるのか、チャンスを狙ってる?みたいなね。

まあ、おっさんとしては、使用人と言うのかな?は使用人と結ばれてほしいし、同じ貴族の子女なんだからね、貴族の子息と結ばれてくれれば今後も領地で活躍してくれるだろうしね。
今はおっさんの館は、メイド、警備の人材、領地の運営の人材全て貴族の子女にしてもらってるんだよ。
なにせこういった貴族の子女が多すぎてね、庶民の所まで行かないんだよ。まあ、今後は領地も発展、別の街もできるだろうからその時には優秀な人材は積極的に身分の差がなく採用していきたいけどね。

あ、学校とかどうなんかな?あれもこれも手を出すと管理が行き届かなさそうだけど、作って誰かに任せればいいんじゃね?とか考えちゃったけど。

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