45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第93話 ゲート

おっさんは流石に疲れたので、このまま部屋で寝たんだけど、メーネアちゃんとオリアーナはおっさんが部屋に行く時に風呂に行ったよ。

さあ、明日は色々話をしないといけないなあ。


で、おっさん、少し寝てから起きたんだよね。

色々気になる事もあってね。


特に気になったのがゲートなんだよね。

これをうまく生かせば帰れないかな?と思って、調べてみる事に。早速鑑定を。


<名称:異世界ゲート>

<効果:異世界へのゲートを開くことができる。こちらからは異世界に行く事は出来ない。異世界からこちらに来る事ができる。魔力が貯まり次第自動発動。期間は概ね5年。>


<種類:魔法陣>

<素材:不明>

<製作者:深谷 眞太郎>

<現在のスキルで複製可能>


あーこれって鑑定だから、細かい事はわからないんだな。

そう言えばおっさん、使った事がないけど、”転移 召喚(限定)”ってスキルがあるんだよね。

このスキルで作成するのかな?

それに気になる事が・・・・

製作者って日本人だよね?


素材も不明って・・・・何か布の上にインクみたいなので魔法陣描いてるんだよね、きっと。

それか、魔術を用いて布に魔法陣を描いている?


魔力貯めるのに5年って、今は使えないだろうし、複製しても仕方ないのかな?

でも、気になるな。複製してみるか・・・・

・・・・
・・・
・・




おっさんは異世界ゲートを作成した!


おお!できた。

<名称:異世界ゲート>

<効果:異世界へのゲートを開くことができる。こちらからは異世界に行く事は出来ない。異世界からこちらに来る事ができる。魔力が貯まり次第自動発動。期間は概ね5年。>

<種類:魔法陣>

<素材:布、その他>

<製作者:白河 小次郎>

<現在のスキルで複製可能>


うーん、これって、解析できたらいいんだけどね。無理か・・・・

でも、何となく仕組みが分かった気がしたんだよね。応用で別のゲート出来ないかな?

例えば、2つゲート作って、そのゲート間を行き来できるとか、ゲートを使って、任意の場所に行けるとか。

ちょっと作ってみるか・・・・。


暫くして、対になるゲートっぽいのができたよ。

ゲート間の行き来ができるやつ?

どれどれ、鑑定してみよう。

<名称:双方向ゲート>

<効果:双方向のゲートを開くことができる。2つのゲートを行き来できる。動力は魔石及び使用者の精神力のどちらか。>

<種類:魔法陣>

<素材:布>

<製作者:白河 小次郎>

<現在のスキルで複製可能>

お、おおお!すげー!何かできた!

これで遠くの場所を繋いで、簡単に行き来できるんじゃない?凄いよ!

まあ、どれぐらいの距離ならとか調べないといけないけどね。


あー疲れた・・・・久しぶりにアイテム沢山作ったから、精神力が残り少ないな。

今日は寝るか・・・・。

おっさんはこの時単純にゲートが出来てやったーと思ったのだが、

この世界に白河 小次郎の名を弘め、民衆の生活を一変させ、莫大な資金を得る事になるのだが、この時は全く気が付かなかった・・・・


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

双方向ゲート:異世界召喚者であるコジロウ シラカワ伯爵(当時)が開発したゲート。

双方向に設置したゲート間を誰もが移動できる。

これにより都市間の移動のリスクを減らし、物流の劇的な変化をもたらし、民衆は世界中の珍しい物品を求めやすい価格で手に入れる事ができるようになった。

元々ゲートは術者の精神力を相当量使用し、短距離しか移動できない代物であった為、運営方法の確立までずいぶん時間がかかったようである。


デメリットとしては、一度に運べる荷物の量が少ない事である。

ただ、これに関しては同じくシラカワ作の収納カバンを用いる事により事実上の輸送の制限がない。

他国への侵攻が容易になった。この為、ゲートは厳重な管理が必要。

現在はゲートはすべて国が管理しており、利用者はギルドカードを用い、行き先に応じて対価を払って利用するシステムが導入されている。

何かあればゲートを使用不可能にすることも可能。

国の最重要アイテムの一つでもある。それ故、管理に膨大な資金が必要。



マンサナレス歴2247年 コジロウ シラカワの軌跡より抜粋。

アルフォンシーナ・アフネス・ディアンタ・イフォンネ・ファン・ブルクハウゼン・シラカワ著

PS どうやらシラカワ個人所有のゲートが複数あるらしく、本来ゲートの無いとされている場所でのシラカワの目撃情報が多々ある、という報告がある。

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?ありゃ?寝てた?

何かゲートの事で夢見てた気がしたんだけど、気のせいか?

これが上手くいけば、カトリーンの負担も減るなあ。

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