え?ボクが英雄?

よっしい

第114話 お城へ行きました 

ただただ壮大。

凄く高くて大きくて。

どうやってこんな壁とか作ったんだろうって思わず思っちゃった。

門の大きい事ったら凄くって。

あ、僕達は小さな門から入ったよ?
貴族用のがあってね・・・・王族専用のはないみたいで、だって王族ってそんなに王都から出ないらしくてね。

王都で、いくらなんでも王族専用の出入り口は・・・って事で、通常の大門と、小さな権力者向けの門に分かれてるんだ。だけど、大きな荷物があれば、そういう人達は順番無視して通るんだって。


普通の人達も慣れた感じで、さっさと通ってもらってる・・・・

商人達もあらかじめ手形を用意していれば、順番無視して通れるんだって。

普通の旅人は・・・・なかなか大変みたい。

特に今はね。

王族が何人も死んじゃったから、凄いチェックが厳しいらしくてね。

あ、ごめんね、脱線しちゃった。


そんな感じで、いつの間にか王都に入って、お城に着いたんだ。

お城の外はやっぱりすごくて、もう圧倒されちゃった。

だけど、中は・・・意外とゆったりしてて、ちょっとおしゃれな感じ。

だけど何だか僕疲れが出ちゃったのか、王様や王太子様・・・・フィンのお父様とおじい様にもお会いしたのだけど、全く覚えてなくって。

気が付けば・・・・あれ?いつの間にかベッドで寝ちゃってたんだ。

どうやら色々あって、疲労がたまってたみたい。

あとはね、成長してるから、その負担があって、倒れたって言ってたっけ。

「フェンが付いてるからね!」

「フェンありがとう。ちょっと寝るね。」

フェンはいつも僕を守ってくれてるんだ。

「ヘルトルーデすまない。緊張させすぎちゃったね。」

「そんな事ないよ?」

「だけどね・・・・色々あっただろう?その疲労が蓄積されて、疲れが出ちゃったんだね、きっと。」

こういう疲れは回復魔法では治せないらしいんだって。

まあ、ゆっくりして、美味しい物食べて、たっぷり寝たら治るんだって。

フィンのお母様や、お父様がお見舞い?に来てくれたけど・・・・いいのかな?こんなにすごい待遇で?
後々王様と、王妃様になるんだよね、この2人って。

そんな2人に来てもらうって・・・・

「あ、ごめんなさいね、余計緊張しちゃったかしらね?」

確かに緊張はしてるけど・・・・多分違うよね?

「うむ・・・・ヘルトルーデと言ったか、この際だ、暫く城で休んでいきなさい、1年ぐらい。」

「えっ?」

「なんじゃ?」

「一週間の間違いでは?」

「いや、一年・・・・」

「1週間で大丈夫だよ?」

「そうか・・・・残念だの。」

「父上、いずれヘルトルーデはここで暮らすのです。今はいいではないですか。」

「だっての・・・・可愛い息子の嫁じゃ・・・・傍にいてほしいじゃないか!」

「まだ嫁ではないですよ・・・・」

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