え?ボクが英雄?

よっしい

第104話 ここでお別れなのですね・・・・

あら?まだ意識がある?

「フェンを置いて行かないで!」

「あ・・・ごめんね・・・・どうしたらいいのかな?」

「フェンを抱きってしてて?」

「最後にもふもふですか?嬉しいですね・・・・」

私はぬいぐるみを抱くみたいに、フェンさんを抱きました。

そして・・・・



【やあ、すまないね、変な事に巻き込んでしまって。】

貴方は誰ですか?

【僕かい?まあそうだな・・・・人は僕の事を”神”と呼んでいるね。】

そうなのですか・・・・で、何でしょう?

【悪魔の出現だよ。悪魔の依り代がどうやら君を恨んでいたようでね・・・・】

そうなのですか?私何かしたのでしょうか?

【完全な逆恨みだね。だけど・・・・運が悪かった。その所為で・・・・本来はきちんと融合していた魂が・・・・少し変な事になってしまってね・・・・前世の記憶が呼び覚まされてしまったのだよ。今の君がそうなんだ。】

やはり私は既に死んでいましたか。

【・・・・生まれ変わったのだよ。違う世界の人間として。君はその時の記憶だね。普通は記憶は残らないのだけどね。】

そうでしたか・・・・で、今の私はどうなるのですか?

【そこは安心したまえ。私の監視が行き届いていなかったのだ。私のミスだからね・・・・きちんと同じ時間軸に戻してあげるよ。】

そうですか・・・・ではお願いしますね。

【色々すまないね・・・・2年後、また大変な事になると思うけど・・・・って覚えてないだろうな・・・・】

それは残念ですね・・・・記憶が共有されないのは。

【そこの従魔もちゃんと一緒に戻してあげるからね・・・・】

・・・・
・・・
・・



あれ?此処は何処かな?
僕何してたんだっけ?思い出せないなあ?

「あ、マスター!気が付いた?フェン心配してたんだよ?」

「フェンごめんね?僕どうしてたのかな?覚えてないんだけど?」

「えっと・・・・忘れちゃった!」

・・・・さて・・・・ここは何処かな?あれ?ダンジョン?でも・・・・結構下層だよね?

「ねえフェン、ここダンジョンみたいだね?」

「うん!ほら、お家があるよ!」

「休憩所かな?少しゆっくりしてから帰ろ?」

こんな・・・・・下層って人来ないよね?

じゃあお風呂入って、ベッドで寝よ?

・・・・・うーん・・・・気持ちいいね・・・・

「マスター!お風呂好きだよね?」

「そう言うフェンは?」


「毛が変になっちゃうから苦手だよ・・・・」


「あとで乾かしてあげるよ?」

「じゃあフェンも入る!」

とっても汚れてますねえ・・・・
洗い甲斐があります。

え?浄化の魔法で綺麗になるだろう?

そうじゃないんだよ?

お風呂は気持ちいいんだよ!

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