え?ボクが英雄?

よっしい

第97話 あまり時間をかけられないから

ササッと、素早く、時短料理!

えっとレンジもないですし・・・ってレンジって何でしたっけ?
時々何か思いつくのだけれど・・・・無いものねだりはいけませんね。

うん・・・・鉄の・・・フライパン?が出てきました。コンロもあります。えっとどうやって使うのかしら?

「使い方が分からないのかしら?こうするのよ?」

「ありがとうございます・・・えっと・・・・お母さん?」

「ふふ・・・記憶が戻っていないのですよね?いいですよ、適当な呼び方で。」

・・・・素敵な方です。

「お姉ちゃん、私も手伝うよ?」

女手があるのはありがたいです。

「ではみなさん、時間もありませんし、素早くいきましょう!」

私はお野菜を切ったり、肉を切り分けたりを、何人かに指示を出し、私自身はお鍋の用意です。

お水にお野菜を入れ・・・・

「あ、そのお肉兎に角細かく切って下さい!」

みじん切り・・・・

「あ、それは・・・玉ねぎですか?それも細かくお願いします!」

お肉は牛さん?と、鳥さん?がありますね。

牛さんはハンバーグ、鳥さんは・・・丸めて団子にして鍋です。

牛さんのお肉と、玉ねぎを混ぜ、え?ニンニクがある?じゃあそれも・・・・

フライパンで軽く炒めてもらいます。

え?卵がある?それを別の入れ物に入れてもらい・・・・硬いパンですね・・・これを細かく削って下さい!

パン粉と卵を混ぜてもらいます。

胡椒は・・・・無いですか・・・・あ・あら?あれはセージ?入れちゃいましょう!

よく混ぜて・・・・握りこぶしの大きさににしていただき・・・そう、フライパンで焼いてください!

強めの日でいいですよ?真ん中少し窪ませて下さい・・・・

あ、そろそろひっくり返してください?

ソースは・・・・時間がありません・・・・肉汁で我慢ですね・・・


あ、鍋ですね・・・・お肉の団子が良いだしです・・・・お野菜たっぷり煮込んで・・・・時間がありません。これで我慢です。


15分ぐらいでできましたか?

「・・・・ねえヘルトルーデ、何時の間にこんなお料理覚えてのかしら?私貴女のおてんばっぷりに、この子の将来どうなのかしらって心配してたけど、大丈夫そうね。」

「えっと・・・・これは別人の記憶ですから・・・・元に戻ったらどうでしょうね?さ、皆さん食べて下さい!」

・・・・みなさん美味しく食べて頂いたようです。

特に女性陣は、また作りたいと熱心に私の作業を見てましたね。

この身体が記憶を取り戻したら、お母さん、教えてあげて下さいね?

時間があればカレーも美味しいのですけどね・・・・って、カレーってなんでしたっけ?

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