え?ボクが英雄?

よっしい

第93話 凄いナイフです

私はどんどん鉄格子を切っていきます。

気が付けば、私の家族?は皆解放されました。

私はもみくちゃにされてます。
本当は泣いて感動・・・・なのでしょうが、記憶の無い私には・・・・少し微妙です。

「ヘルトルーデ・・・・その・・・・すまない・・・そして・・・・ありがとう!」


「いえ!お気になさらず・・・・えっと、これからどうしたら?」

「・・・・王族の方が1人、生き残っているはずだ。多分留学中の第3王女だと思うのだが・・・・その気があるようなら、国を取り戻す手伝いをしたい・・・・今更だが。」

・・・・生き残っているのが女性だけですか・・・・厳しいですね・・・・私の記憶?の中では、王族と言うのは男系が殆ど主流・・・・女性のみが生き残ったときは?知りませんが・・・・どうなのでしょうね?

「では、その第3王女という人物に合流するのですか?」

「いや・・・・まずはここに捕らわれている他の仲間を助けたい・・・・そのナイフと、ヘルトルーデの従者?従魔?にも協力してほしいんだ・・・・」

・・・・
・・・
・・



この後、私はフェンさん?ずっともふっていたいですが・・・・に守られながら、お父さん?に確認しつつ、牢の鉄格子をどんどん切っていきます。

そこから救出した人たちは、互いに抱きしめあったり、握手をしたりして、お互いの無事を喜んでいるようです。

ただ、残念な事に、牢で亡くなっている人も少なからずいましたが・・・・

「残念だ・・・最近姿が見えないから、もしやとは思っていたんだ・・・・元々身体が弱くてな・・・・」

まだ若い女性ですが・・・・すっかりやせ細っていました。
また、やはりやせ細っている男性も、何人か亡くなっていました。


こういうのを見ると、悲しくなります。

そして・・・・私が助けた人たちを回復魔法で回復させると・・・・あら・亡くなっていたと思っていた人が皆、起き上がりました・・・・え?

どうやら死にかけていて・・・・身動きをしていなかったので、勝手に亡くなったと思い込んでいたようです・・・・・

私が倒れてしまいました・・・・

「あの、ごめんなさい!私は・・・・その・・・・寝ている時は、身動きをしないよう訓練を受けていましたので・・・・」

復活した女性がそう言ってますが、意味が分かりません・・・・何の訓練ですか?それ。

他に同じように亡くなっていたと思っていた男性も、同じ感じです。

一体何の職業なのでしょう?

総勢50名ほどですが・・・・これだけ時間が経っても、誰も見回りに来ません。
どうなってるのでしょう?


「あ、それはな、私だけが呼び出されるから、一日2度しか監視は来ないんだよ。つまりは、私を連れていき、戻す時だけ。」

・・・・全員人質ですか?

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