え?ボクが英雄?
第79話 金属音と、怒号と、魔法と
騒がしいとかいうレベルじゃない。
何かが戦ってる?
えっと?ここって安全地帯だよね?
魔物が現れない場所。
なのに・・・家の中から音が聞こえる。金属音がそこら中でしているし、何やら怒鳴ってる声が聞こえてる。
魔法も、色々なのが飛び交ってる。
「ちょっと待て!様子がおかしすぎる!それに・・・・血の匂いが凄い!」
フィンが今まで見せた事のない顔で言い放つ。
「みんな離れるな!何か不測の事態が起こってる。今からここは安全ではなくなったようだ。それと・・・・ロヴィーサさん、万が一の場合、こう言っては何ですが、私を最優先で、私と言うのはおかしいですね、第三王子を最優先で護る事。次に優先されるのはカトレイン姫の保護。いいですね。」
・・・・これは・・・・フィンは今、魔法学院の生徒ではなく、第三王子の立場として命令している。
「・・・・王族の強権発動ですか?」
「ええ・優先されるのは、王族の命ですから。それと、この先に兄がいるはずです。もし兄が生きていれば、ためらわず兄を護る事を優先して下さい。先ずはヘルブラント王子の無事を確認する事。そして次に、第二王子の無事。この際ですからはっきり言いますが、万が一の場合、男性の王族を優先して下さい。いいですね。」
怖い・・・・普段のやさしさがみじんも感じられない。
「皆さん、念のために言っておきますが、僕は自分の身の可愛さから言っているのではありません。恐らく、王位継承者を狙ったテロでしょう。今ここには第一王子から第三王子までがそろってしまっています。護衛も殆どいません。ここで男性の王族が死ねば、国が荒れます。最悪他国がこれ見よがしに侵略してくるでしょう。言いたい事はわかりますね、ヘルト。」
「うん・・・・わかるけど・・・・」
その時、ひときわ大きな爆発音がした。
「こうしてはいられません。第三王子を護りつつ、先に進みましょう。兄を救出せねば。」
おっかなびっくり、僕達は進んだ。しかもフィンは自分を第三王子と言い、護れと、しかも第三王子はいかにも他人であるかのような言い方。
そして進むと・・・
魔法陣の手前でも、激しい戦いが・・・・人が!冒険者の姿をしてる誰かが、学院の生徒を襲ってる!
「できれば魔法陣で逃げたかったのですが・・・・無理そうですね。兄は、いそうですか?」
ヘルブラント王子はこの場にはいなそうだけど・・・あ、ヒルメルトさんが倒れてる!血だらけ・・・・
「フィン、ヒルメルトさんが倒れてる!」
「何処だ?」
「ほら、すぐそこ!」
そのまま警戒しながら近づく。
ああ、剣でバッサリ切られてる!
回復させなきゃ!まだ間に合う!
「フェン、みんなを護って!回復させる!」
僕は急いで・・・・いつものやり方で、魔法を使う。
傷口がふさがっていく。
「あ・・・・ヘルト!フィン!大変なんです!冒険者が学院の生徒を襲ってるんです。」
「兄は!ヘルブラント王子は無事か?」
「わかりません・・・・真っ先に狙われてましたから。しかも私達が此処に来た時には、既に激しい戦闘が。すぐに私も攻撃を受け、ヘルブラント王子の近くへ、行く事もできませんでした。
ファネッサは上手く魔法陣で脱出させました。救援要請に行ってもらってます。彼女ではこの場に残っても、力になれませんから。」
しかし、周りを見ると酷い・・・・生徒の誰かだろうけど・・・・死んでるよ・・・・あ・・・・護衛の人も死んでる・・・
女の子の生徒も・・・・動いてないよ。何でこうなったの?
何かが戦ってる?
えっと?ここって安全地帯だよね?
魔物が現れない場所。
なのに・・・家の中から音が聞こえる。金属音がそこら中でしているし、何やら怒鳴ってる声が聞こえてる。
魔法も、色々なのが飛び交ってる。
「ちょっと待て!様子がおかしすぎる!それに・・・・血の匂いが凄い!」
フィンが今まで見せた事のない顔で言い放つ。
「みんな離れるな!何か不測の事態が起こってる。今からここは安全ではなくなったようだ。それと・・・・ロヴィーサさん、万が一の場合、こう言っては何ですが、私を最優先で、私と言うのはおかしいですね、第三王子を最優先で護る事。次に優先されるのはカトレイン姫の保護。いいですね。」
・・・・これは・・・・フィンは今、魔法学院の生徒ではなく、第三王子の立場として命令している。
「・・・・王族の強権発動ですか?」
「ええ・優先されるのは、王族の命ですから。それと、この先に兄がいるはずです。もし兄が生きていれば、ためらわず兄を護る事を優先して下さい。先ずはヘルブラント王子の無事を確認する事。そして次に、第二王子の無事。この際ですからはっきり言いますが、万が一の場合、男性の王族を優先して下さい。いいですね。」
怖い・・・・普段のやさしさがみじんも感じられない。
「皆さん、念のために言っておきますが、僕は自分の身の可愛さから言っているのではありません。恐らく、王位継承者を狙ったテロでしょう。今ここには第一王子から第三王子までがそろってしまっています。護衛も殆どいません。ここで男性の王族が死ねば、国が荒れます。最悪他国がこれ見よがしに侵略してくるでしょう。言いたい事はわかりますね、ヘルト。」
「うん・・・・わかるけど・・・・」
その時、ひときわ大きな爆発音がした。
「こうしてはいられません。第三王子を護りつつ、先に進みましょう。兄を救出せねば。」
おっかなびっくり、僕達は進んだ。しかもフィンは自分を第三王子と言い、護れと、しかも第三王子はいかにも他人であるかのような言い方。
そして進むと・・・
魔法陣の手前でも、激しい戦いが・・・・人が!冒険者の姿をしてる誰かが、学院の生徒を襲ってる!
「できれば魔法陣で逃げたかったのですが・・・・無理そうですね。兄は、いそうですか?」
ヘルブラント王子はこの場にはいなそうだけど・・・あ、ヒルメルトさんが倒れてる!血だらけ・・・・
「フィン、ヒルメルトさんが倒れてる!」
「何処だ?」
「ほら、すぐそこ!」
そのまま警戒しながら近づく。
ああ、剣でバッサリ切られてる!
回復させなきゃ!まだ間に合う!
「フェン、みんなを護って!回復させる!」
僕は急いで・・・・いつものやり方で、魔法を使う。
傷口がふさがっていく。
「あ・・・・ヘルト!フィン!大変なんです!冒険者が学院の生徒を襲ってるんです。」
「兄は!ヘルブラント王子は無事か?」
「わかりません・・・・真っ先に狙われてましたから。しかも私達が此処に来た時には、既に激しい戦闘が。すぐに私も攻撃を受け、ヘルブラント王子の近くへ、行く事もできませんでした。
ファネッサは上手く魔法陣で脱出させました。救援要請に行ってもらってます。彼女ではこの場に残っても、力になれませんから。」
しかし、周りを見ると酷い・・・・生徒の誰かだろうけど・・・・死んでるよ・・・・あ・・・・護衛の人も死んでる・・・
女の子の生徒も・・・・動いてないよ。何でこうなったの?
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