え?ボクが英雄?
第65話 ボス戦 サイクロプスのはずが
「次はボス戦だね。ここのボスは、サイクロプスだよ。」
何度か来ているのか、フィンが教えてくれる。
「ボスって同じのが出るんですか?以前入ったダンジョンのボス部屋、ドアを開けた人の強さで、出てくる魔物が変わってたんだけど。」
僕がそう質問したら、ロヴィーサさんが答えてくれる。
「そうね、ダンジョンにもよるけれど、運にも左右されるらしいわ。ドアを開けた人の運がものすごくよくって、その人が欲しいと思ってるアイテムをドロップする魔物が出てほしいと思いながら開けると、稀にその魔物が現れるって聞いた事があるわ。まあ、ものすごく低い確率ですけどね。」
「そうなんだ、でもサイクロプスなんだね。」
「何だ強そう。」
カトレインはここに来るのが初めて。
僕も初めてだけど。
「あ、初めて入ったダンジョンだと、”びきなーずらっく”って言って、どうも運が上がる事があるみたいで、もしかしたら、もしかするかも、だよ。」
フィンがそう言う。うーん・・・・ここでフェンが開けちゃって、ドラゴンが出たらどうするの?
だけど、いいのかな?みんなフェンの事知らないから。
フェンが開けちゃったら、出ちゃうよ?ドラゴン。
「もしかしてみんな、ドラゴンと戦いたいの?」
さらっと聞いたんだけど、
「駄目駄目駄目よ!このメンバーでドラゴンなんか出ちゃったら、死んじゃう!」
カトレインは否定した。
「安全なら見たいけどね。フェルトとフェンはドラゴンと戦った事があるから生き残る事も、討伐もできるだろうが、僕達素人ではドラゴンノブレスであっという間に消し炭さ。」
フィンも否定派だね。
「あのね、ヘルト。貴方を助けた前後でドラゴンが出現したのだけど、当時この辺りで最高のパーティが、ドラゴンのブレス一発で、あっという間に消し炭だったのよ?フィンなら知ってるかもだけど、クラン”自由の翼”S級メンバーが全員全滅よ、全滅。」
「聞いた事があります。あのドラゴンは相当数のS級冒険者を屠ったとか。」
そうなんだ?ひょっとしてダンジョンと、ダンジョン以外のドラゴンは違うのかな?
そう思いつつ、ドアを開けようとしたのだけど、
「ねえ、フェン、ドラゴンステーキ食べたい!」
ええーー今の話の流れでそうなる?
「駄目だよフェン、そんな事言っちゃあ。本当に出ちゃうよ?」
「ドラゴンのおにっく!!ステーキ食っべたーいなー!」
さっさと僕が開けようとしたら、あ、フェンが開けちゃった。
「え・ちょっと、大丈夫なの?」
ロヴィーサさんが心配そうに中を覗き込む。
「わかりません。どうしましょう?」
「開けたからには行くしかないわね。」
パーティ一行はボス部屋に進んだ。
何度か来ているのか、フィンが教えてくれる。
「ボスって同じのが出るんですか?以前入ったダンジョンのボス部屋、ドアを開けた人の強さで、出てくる魔物が変わってたんだけど。」
僕がそう質問したら、ロヴィーサさんが答えてくれる。
「そうね、ダンジョンにもよるけれど、運にも左右されるらしいわ。ドアを開けた人の運がものすごくよくって、その人が欲しいと思ってるアイテムをドロップする魔物が出てほしいと思いながら開けると、稀にその魔物が現れるって聞いた事があるわ。まあ、ものすごく低い確率ですけどね。」
「そうなんだ、でもサイクロプスなんだね。」
「何だ強そう。」
カトレインはここに来るのが初めて。
僕も初めてだけど。
「あ、初めて入ったダンジョンだと、”びきなーずらっく”って言って、どうも運が上がる事があるみたいで、もしかしたら、もしかするかも、だよ。」
フィンがそう言う。うーん・・・・ここでフェンが開けちゃって、ドラゴンが出たらどうするの?
だけど、いいのかな?みんなフェンの事知らないから。
フェンが開けちゃったら、出ちゃうよ?ドラゴン。
「もしかしてみんな、ドラゴンと戦いたいの?」
さらっと聞いたんだけど、
「駄目駄目駄目よ!このメンバーでドラゴンなんか出ちゃったら、死んじゃう!」
カトレインは否定した。
「安全なら見たいけどね。フェルトとフェンはドラゴンと戦った事があるから生き残る事も、討伐もできるだろうが、僕達素人ではドラゴンノブレスであっという間に消し炭さ。」
フィンも否定派だね。
「あのね、ヘルト。貴方を助けた前後でドラゴンが出現したのだけど、当時この辺りで最高のパーティが、ドラゴンのブレス一発で、あっという間に消し炭だったのよ?フィンなら知ってるかもだけど、クラン”自由の翼”S級メンバーが全員全滅よ、全滅。」
「聞いた事があります。あのドラゴンは相当数のS級冒険者を屠ったとか。」
そうなんだ?ひょっとしてダンジョンと、ダンジョン以外のドラゴンは違うのかな?
そう思いつつ、ドアを開けようとしたのだけど、
「ねえ、フェン、ドラゴンステーキ食べたい!」
ええーー今の話の流れでそうなる?
「駄目だよフェン、そんな事言っちゃあ。本当に出ちゃうよ?」
「ドラゴンのおにっく!!ステーキ食っべたーいなー!」
さっさと僕が開けようとしたら、あ、フェンが開けちゃった。
「え・ちょっと、大丈夫なの?」
ロヴィーサさんが心配そうに中を覗き込む。
「わかりません。どうしましょう?」
「開けたからには行くしかないわね。」
パーティ一行はボス部屋に進んだ。
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