え?ボクが英雄?

よっしい

第36話 収束

僕は事の顛末を冒険者ギルドに伝え、問題が解決した事を伝えるとともに、今回の犯人はアングルホザによって捕獲してあった事も報告したんだけど。

「ええ、よりにもよって、教会の尖塔に突き刺さって発見されましたからね、ええ、いいんです、気にしてませんから。」

よく分からないけど、問題解決?

あと、迷惑かけちゃったので、ドラゴンのお肉を街の人に配ってもらう事にしたんだけど、数が足りないので、フェンと2人で何度かダンジョンへドラゴンを狩りに行ってきたんだ。
数万人分のお肉、一度や二度のドラゴン討伐ではまかないきれなくて。

問題解決から3日後、ようやく街も落ち着きを取り戻し、ギルド主催でドラゴン肉まつりを開催してもらったんだ。

大きな鍋をどこからか、用意してもらい、沢山の人でお鍋を作ってもらい、食べてもらった。

今回あまりにも迷惑かかっちゃったから。

僕はすごく迷惑掛けちゃったと思ったんだけど、街の人はそうは思ってなかったみたい。

どうもあの冒険者、相当問題ある人だったみたいで、今回死んだ事でこれから安心して暮らせるって感謝されちゃった。

全部終わったので、僕はフェンと二人で家に帰る事にしたんだけど・・・

中々リリアナさんたちが帰らせてくれなくて。

だけど、また言葉を教えに通うので、と言って何とか解放してもらえたんだよね。

いい人なんだけどな、リリアナさん。
だけど、僕やっぱり人込みは苦手だな。

フェンと2人で家でゆっくり過ごそう。


僕は家に帰った。

あ、そう言えば、今回のギルドでのやり取りで、僕のギルドカード更新してくれたんだけど、なんかドラゴン討伐したからって、何にかカードに記載してあるみたい。

未だそこまで字が読めないから、何書いてるのかわからないけど。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「よしフェン!今日はドラゴンステーキだぞ!」


「やったー!待ってたよマスター。フェンもうお腹ぺっこぺこだよう!」

流石に全部のドラゴンのお肉を渡すのもどうかと思って、一寸取ってあったんだ。

これをフェンと2人で豪快に食べる!

うまあい!

何も味付けしてなくても、おいしいんだよね。だけど僕そんなに食べれないから、ちょっとずつ食べてるんだ。

フェンもまだ小さいから、言うほど食べれないし。

折角なのでとアングルホザさんにおすそ分けしに行ったら、

「ぬ・・・・ドラゴンの肉を焼くとこんなにうまいとは!我はいつも生でそのままだからのう。どれ、ロキにも食わせてやろうかの?」

そういえばロキさんてどんな姿なのかな?名前しか聞いた事ないや?

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