え?ボクが英雄?

よっしい

第33話 緊急依頼

どうやら、僕をなぐり倒したパーティ、事の重大さから、冒険者の資格をはく奪、街からの追放並びに、討伐依頼が出たみたい。

さらにこのパーティの所有しているフェンリルの毛皮の奪還、これも緊急依頼として出されたみたい。

報酬は・・・・何故かドラゴンのお肉。僕とフェンで討伐してドロップした、あのダンジョンのボスのドラゴンのドロップアイテム。
ギルドで少し見せたら、じゃあそれを討伐、奪還報酬にしましょう!!という流れになっちゃって。

いのかな?そんなので?

そう思って聞いてみたら、

「ドラゴンのお肉ですよ?鑑定でも間違いなくドラゴンのお肉と出てますから。こんなとんでもないもの、報酬に出されたら、皆さん張り切って探すでしょうね!」

そんなものなのか・・・・な?

「ねえ、後で私達も少し食べさせてくれない?」

リリアナさんが凄い剣幕で頼んできましたよ。


「まだ たくさん あるから いいよ」

僕がそう言ったら、リリアナさんのパーティの全員が飛び跳ねて喜んでた。

確かにおいしかったけど、そんなにいいものなのかな?ドラゴンのお肉って?


そしてその頃、この街のとある隠れ家では・・・・


「おいおい、どうなってるんだ?白狼の皮一枚奪っただけで、冒険者の資格はく奪とか、ちょっと信じられねえぜ?」

「おう!後で父に何とかしてもらおう!何で庶民ごときが俺様に牙剥いてやがるんだか。貴族に敵対したらどうなるか、思い知らせてやる・・・・」

だが、そうも言ってられない。

外が騒がしいからだ。


ひょっこり仲間が外の騒ぎが気になり顔を出してしまったのがまずかった。

「あ!いたぞ!奴らのうちの一人が居やがった!殺しても生きててもいいらしい!やれ!」

「「「「「うおおおお!!!!」」」」」

「「「「「すべてはドラゴンのお肉のため!街のため!」」」」」


いきなりの事に対応できず、あっという間に一人が捕獲されてしまった・・・・


「おいまずいぜ!街の冒険者が俺らを捕まえに来やがった!それもほとんど全員だ、この街の冒険者全員が俺たちを追ってやがる!」


「なんだと!くそ!これでは父に連絡とる前に捕まってしまうじゃないか!ち!仕方ない。お前、捕まって来い!その間に俺様はずらかるぜ!」


「はあ?何いってやが・・・ぐぐううやめろおお!!!」


取り巻きの一人が無情にも、冒険者の前にそいつを投げ出す。

「ちくしょ!覚えてYがRウェ!」

後半何言ってるのかわからなかったが、まあいい・・・俺は他の連中とこの隙に逃げ出した。

万が一の事を考えて、地下通路を確保しといてよかったぜ!

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