え?ボクが英雄?

よっしい

第24話 我が家にフェンリルがやってきた!

フェンリルのお母さんと別れ、僕とフェンリルは、僕の住んでいる家にやってきた。

「えっと、ここが僕の住んでいる家だよ。狭いでしょ?」

そう言ってフェンリルを招き入れる。

「そんな事ないよ?何だかおしゃれだし、あれ?外の建物の大きさより、大きくない?」

「そうかな?もっと広くなれえって毎日祈ってたんだけど・・・・やっぱり外の大きさより広くなってる?」

いつも使ってるから気が付かなかったっけれど、やっぱり少し広くなってる?

そういえば、何処で手に入れたか忘れちゃったけど、沢山入るカバンを獲得してから、なんだか家の中も広くなった気はしていたんだ。

「それに、此処地下あるんだよね?感じるよ。」

「うん、あるよ、見る?」

「みるみる!」

フェンリルに地下の収納庫を見せる。

「広いねえ。ここで住められそうだよ。」

「そう、よかった・・・・ところで君の事、なんて呼んだらいいの?フェンリルって君の名前じゃなく、君の種族の名前だよね?」

「うん、フェンリルっていうのはあくまでこの個体の種類なので、名前じゃないよ。それに、名前なんてないよ。」

「じゃあ僕がつけてもいいのかな?」

「どうだろうね・・・・わかんないや。」

「じゃあ・・・・つけるようーん・・・・?あんまり思いつかないけど…このままフェンリルって呼ぶのもね・・・・フェンリルだからフェンちゃんでどう?」

「フェンちゃん?フェンって事かな?」

「そう・・・どうかな?」

「・・・・わかった!じゃあこれからはフェンって名前になる!」

フェンリルが名前を受け入れた瞬間、お互いに電撃が走り抜けたような感覚が襲う。

一瞬ビクッとなって、固まってしまった・・・・


僕は知らないうちに、フェンリルをテイムしてしまっていた・・・・

「あれ?何だか知らないけれど、ヘルトに名前決めて貰ったら、ヘルトがマスターになったよ?これからよろしくね!マスター!」

「え?ええ?そうなの?フェンがそれでいいっていうならいいけど、いいの?」

「うん、むしろうれしいかな?何だかマスターと繋がってる感じがするし?」

「そうだね・・・・なんとなく、目を瞑ってもフェンのいる場所がわかる気がするよ。これからよろしくね!」

伝説の魔獣が従魔になった!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フェンと一晩家で過ごした後、フェンの毛皮を獲得してみるため、ダンジョンに向かう事になった。

「ねえ、きっとものすごく痛いと思うけど、本当にいいの?」

「大丈夫だよ、マスター。毛皮をはいだら、すぐ回復してくれるんでしょ?」

「うん、、この薬が効けばね・・・・それと、フェンがダンジョンに入れるかどうかだよね、問題は。」

「きっと大丈夫だよ?」

そして、ダンジョンの入り口にやってきた。

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