え?ボクが英雄?

よっしい

第14話 回復ポイント

冒険者達が去っていったので、もう一度先ほどの部屋に入る。
試しに腕に切り傷をつけて、腕に液体をかけてみる。
信じられないけど、みるみる傷口が塞がる。
ここは回復できる水が湧く場所だったのか・・・・?
試しに飲んでみると、疲れが消えていく。

これ凄いな。覚えておこう。

・・・・
・・・
・・



結局先ほどの部屋以外は特に何もなかったので、奥に進んでみる事に。
すると・・・・かなり大きな場所に出たのだけど、そこらでいくつかの冒険者のグループが魔物と戦っていた。

皆魔物との戦闘に夢中で僕に気が付いていない。
なるべく気配を殺し、そっと移動をする。

さらに奥に進むと、いくつか分岐してる場所があって、そのうちの一つに向かうと、魔物と冒険者が戦っていた。
だけど、どうも冒険者が劣勢で、何やらどう考えても無理だろうという姿の魔物と戦ってる。
見る限り全員女性。大丈夫なんだろうか?そう思ってるうちに、どんどん後退?こちらに来るのが分かって、慌てて戻ろうとしたんだけど、そのうちの一人と目が合ってしまった・・・・
しまった・・・・なるべく気が付かれないようにしてたんだけど、見られてしまっては仕方ない・・・・。

その内の一人がすごい勢いでこちらに来て、何か喋るけど分からない。そのうち僕に言葉が通じてないのに気が付いたのか、身振りで魔物を指さし、僕が来た方向へ向かうように指をさしてきた。
その内残りの3人が・・・・1人は可也の怪我をしてるようで、右腕が無く、、左手で腕を押さえ、もう1人に肩を抱えられながらこちらに向かってきていた。

これはやばいな・・・・
そう思いつつ、毒使えば行けるんじゃない?と思い、魔物に向かって弓を放ってみた。

逃げる冒険者の間を縫って飛んで行く矢。あれは・・・・サイクロプスと言ったっけ?一つ目の巨人。
見事にその目に突き刺さる。
逃げる冒険者を追ってて、僕に気が付かなかったようだ。更に矢を放つ。
後続の・・・・今度は下半身が馬?上半身裸のマッチョ・・・・ミノタウルスという魔物だったかな?が下半身を・・・・後ろ足で急に立ち上がり立ち止まったので、丁度馬の腹?に当たる部分に突き刺さる。毒を塗っていたせいで、2体とも倒れもがき始める。
僕は急いでショートソードに持ち替え、先ずはミノタウルスの首を落とす。
次に目に矢が刺さってるサイクロプスの首を落とす。

そして、奥にまだ人と魔物の気配がするので向かってみると、倒れて動かなくなってる冒険者に、オーク?が覆いかぶさってた。冒険者2人と、オークが2体。
こちらに気が付いていないようなので、弓で狙って仕留める。
弓が当たった時、こちらに気が付いて、覆いかぶさってる冒険者を投げ飛ばして、こちらに向かって来ようとしたんだけど、その間にもう1体に弓を当て、急いでショートソードに持ち替えたけど、毒が回ってのたうち回る。
攻撃されないように首を落とす。

ここはまた倒したら奥に行ける部屋なのか、これ以上は魔物が居なかった。

見るとまだ冒険者は生きてるようだったけど、ほとんど裸にされ、股から血が出てた。
2人とも女性だ。

周りを警戒しつつ近付こうとしたら、先ほどの冒険者が戻ってきた。
その内の一人が何かを僕に渡す。

石と・・・・何か分からないけど、角かな?
その間に別の冒険者が2人に近づく。
何やら布を出して2人に被せてる。

あ・・・・腕が落ちてる。先ほど怪我をしてた冒険者のかな?これって回復する水?で治らないのかな?

冒険者たちの言葉は分からないけど、僕は身振りで回復すべく向こうに行くように促す。
それと共に腕を渡す。


あ・・・・この場にいた2人の冒険者は身動きが取れないようなので、1人は何故か僕が背負っていく事に。
もう1人は体格の良い・・・・多分戦士だな・・・・が2人がかりで担いでく。

そして無理をしない程度に急いで、回復できる水のある場所に向かう。

流石に僕は自分の腕を切り落とし、くっつくか実験なんかできないと思ってたので、どうなるか興味があった。
そして、腕を切り落とされた冒険者の腕は・・・・見事にくっついた。
凄い!僕は思わずその腕を触ってしまったけど、僕が助けたのを知ってるのか、特に嫌がる風もなく、触らせてくれた。

凄く頭を下げる冒険者たち。
そして、2人は・・・・どうやら水を飲ませ、怪我をした所に水をかけていってる。
途中下半身になった所で、体格の良い冒険者に肩を掴まれ、無理やり反対側に向きを変えさせられた。何でだろう?


          

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