〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜

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幕間③〜フィオの気持ち〜

第2章 イングレア王立学園編
幕間③〜フィオの気持ち〜
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 私の名前はフィオ・ローレンツ。
 イングレア王立学園3年Sクラスの首席です。


 Sクラスのみんなは男子も女子も私の事を慕ってくれる優しい子達で私はそんなみんなが大好きです。


 そして今日は、半年後に迫った武魔法大会の代表の発表がある日です。
 私は1年、2年と2年連続で代表に選ばれていました。


「今から今年の武魔法大会の代表を発表する。俺たちのクラスからはフィオが出る。フィオ、頑張れよ!」


  「はい、皆さんの期待に応えれるよう頑張ってきます」


 代表に選ばれた私は、代表者の顔見せを行うために学園長先生の部屋に向かった。


  コンコン「失礼します」


オーバン「どうぞ」


 私が入ると、学園長であるオーバン先生がいた。


オーバン「フィオ君が最初に来たか。いつも早いな」


  「お待たせするわけにはいかないので」


 学園長と話していると部屋がまたノックされた。


ユーマ「失礼します」


オーバン「空いておるよ」


 部屋に入ってきたのは、可愛らしい女の子2人とイケメン男子が1人、そして中性的な顔立ちをしている男の子の4人だった。
 すると、中性的な顔立ちの男の子が口を開いた。


ユーマ「武魔法大会に選抜されました1年Sクラスのユーマ・シンフィールドです。よろしくお願いします」


 中性的な顔立ちの子はユーマくんって言うんだ。


  その後も名前を出して行き、ユーマくんより少し背が高い女の子がルディちゃん、狐の獣人の子がシルフィちゃん、イケメンの男の子がアウグスト殿下というそうです。


  私以外のみんな1年生だと聞いた時は今回も負けちゃうのかなって思ったりもしましたが1年生4人の溢れ出るオーラを見た瞬間大丈夫ということが分かりました。


  アウグスト殿下は自分の事をオーグと呼んでくださいと言ってたので私も僭越ながらオーグ君と呼ばせてもらう事になったのです。


ユーマ「フィオさん、後で練習場に来てもらっても良いですか?どれくらいやれるか見たいので」


  「ええ、勿論よ。今回のメンバーだと、ユーマ君がリーダーをやった方が連携取れそうね」


ルディ「ですね。じゃあユーマ君がリーダーって事で。リーダーならみんなの士気を上げるためにもなんか一言言ってよ」


 ルディちゃんから無茶振りをされていたユーマくん。
 果たしてどんな事を言うのかなと楽しみにしていると・・・


ユーマ「じゃあ、リーダーとして一言言わせてもらう。このメンバーは強い。過去の先輩たちがどれ程のレベルだったかは知らないけど、このメンバーなら優勝を狙えるはずだよ!狙うなら優勝のみ!みんな、絶対優勝するぞ!」


「「「「おお!(うん!)」」」」


オーバン「士気も上々のようだな。さて、今日は昼から選抜メンバーの発表会と壮行式が校庭であるから1人づつ簡単に挨拶してもらうから考えておくようにな。では解散してくれ」


 学園長室を出た私達は、空いていると言われた第2訓練場に向かうことになった。


 この学園の敷地は広くて、中でも訓練場の数が多く何と4つもあるのです。


 第2訓練場に着くと、徐ろにユーマくんが口を開いた。


ユーマ「さて、第2訓練場に来たわけだでし、お昼まで魔法の練習しますか。一応僕が先生役になってみんなに教えるから剣組と魔法組に分かれてと言いたい所だけどみんな剣も魔法も出来るんだよね。フィオさんは剣と魔法のどっちが得意ですか?」


 「私は純粋な魔法使いよ。ユーマ君達は両方できるの?」


ユーマ「ええ、僕はどっちかと言うと魔法の方が得意ですが剣も使えます」


 その後、ルディちゃんは魔法もできるけど剣の方が得意なこと、シルフィちゃんは剣や魔法も扱えるけどどっちかと言えば身体能力を生かした拳闘が得意な事、オーグ君はユーマくん程ではないが剣も魔法も使える事を教えてもらった。


 (今年の1年生はみんな凄いんだなぁ)


 その後、シルフィちゃんが前衛、ルディちゃんとオーグ君が状況に応じて動く中衛、ユーマくんが後衛からの攻撃魔法を使うこと(近づいてきた敵は剣で迎え撃つと言っていた)、私が後衛からの支援魔法でのサポートをする事が決まった。


 そして個人戦の配置も決まり、先鋒がオーグ君、次鋒がルディちゃん、中堅が私、副将がシルフィちゃん、大将がユーマくんに決まった。


 お昼ご飯を食べたあと、武魔法大会の壮行式が行われ今日の全ての日程が終わった。


 (私が上級生だもんね。みんなを引っ張ってあげなくちゃ)


 私は半年後の武魔法大会に向けて気合いを入れながら家路に着きました。

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