〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜
第37話〜団体戦1回戦、先鋒戦 オーグVSロイズ〜
第2章 イングレア王立学園編
第37話〜団体戦1回戦、先鋒戦 オーグVSロイズ〜
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今日からいよいよ武魔法大会団体戦の本番だ。
僕達イングレア王立学園代表は抽選の結果、ディフェンディングチャンピオンであるノズワール帝立学院と1回戦で当たることになった。
緊張で眠れないとかもなく、むしろぐっすり眠れて最高のコンディションの朝だった僕は朝ごはんを食べた後、制服に着替えシルフィと一緒に家を出た。
「いよいよ今日だね」
シルフィ「そうだね。私達がいたらイングレア王立学園が勝つのは確定のようなものだけど、慢心していると足下救われるからね。全力でやるよ」
「そうだね。僕なんかは手加減しないと相手の生徒や競技場の安全が心配になっちゃうよ」
シルフィ「チートも大変だねぇ」
「全くだよ」
シルフィと話していると、ルディがやってきた。
ルディ「ユーマ君、シルフィ、おはよう!」
「ルディ、おはよう。じゃあ、行こうか」
僕達はいつも通り3人で、会場である王立闘技場に向かった。
会場に着くと、ラルフ先生やオーグ、フィオさん、学園長であるオーバン先生もいた。
「みんな、おはよう。先生方もおはようございます」
オーグ「お、ユーマ。おはよう」
フィオ「みんなおはよ〜」
フィオさんは、緊張しているそぶりを見せる事なく良い笑顔で挨拶してくれた。
正直、大人の色気がありドキっとしてしまったのは内緒だ。
ラルフ「ユーマ達か。おはよう」
オーバン「今年は今まで以上に優勝が狙えると思っておる。ユーマ君達、頼んだぞ!」
「「「「「はい!」」」」」
学園みんなで話していると、遠くからフェイルバード王立学園代表であるスイとフェリアがやってきた。
スイ「ユーマ!絶対勝てよ。勝って俺たちと決勝やるんだからな」
「ああ、任せとけ!」
僕とスイは、握り拳を合わせてぶつけ合った。
フェリア「スイウェルさんに言われてしまいましたが、私も皆さんと戦いたいので絶対に勝ってくださいね」
フェリアはみんなと握手をしていた。
スイ「観客席で見てるからな」
そういうと、スイとフェリアは僕達に手を振りながら観客席の方に向かって行った。
ラルフ「さて、いよいよだ。自分の持てる実力を出し切れば君達なら絶対勝てるはずだよ。頑張ってね!」
「はい!」
ラルフ先生に気合を入れてもらい、僕達は選手控え室に向かった。
控え室は各学校分用意されており、広さもかなりあった。
「開会式を始めますので、各学校の代表選手は闘技場エリアにお集まりください」
3学校の代表選手全員(フェイルバード王立学園代表で来ていたのはスイとフェリアだけだった)が闘技場エリアに集まると、ファンファーレが鳴り国王陛下であるガルムさんが出てきた。
ガルム「今ここに第50回3学校対抗武魔法大会の開催を宣言する!皆、怪我のないよう自信の持てる最大のパフォーマンスをしてくれる事に期待する」
「陛下、ありがとうございました。それでは早速団体戦1回戦、ノズワール帝立学院対イングレア王立学園の試合を始めます。それぞれの代表選手は、今一度控え室にお戻りください。出番の際には、係員がお声がけ致します。シードであるフェイルバード王立学園の代表選手は観客席にご移動願います」
司会の挨拶が終わると、みんなが移動を始めていたので僕達も控え室に向かった。
控え室に入ると、最終確認の打ち合わせをした。
「1回戦は、こないだ決めた順番で行こう。みんなは意見ある?」
みんなが首を横に振ってくれたのを確認し、僕は声出しをした。
「僕達は強い。この3学校の中でどこよりも強い。狙うは優勝だけだ!絶対勝つよ!」
「「「「おう!(うん!)」」」」
僕達が、指揮を上げた直後くらいに係員が来た。
「そろそろ始めますので、先鋒の選手はご準備をお願いします」
「さて、行くか。先鋒はオーグだ!先に1勝するのが有利になるからな。頼んだぞ!」
オーグ「ああ!任せておけ」
オーグは係員の人と一緒に、闘技場に向かった。
僕達は控え室で待機することになっている。
そこにある通信機器からの映像が観れるからだ。
グリッド「いよいよ始りました。武魔法大会団体戦1回戦!司会&実況は今年もイングレア王国出身の私、グリッドがお送りいたします」
テンション高いなぁ、この人。
グリッド「さて、先鋒の代表選手の入場だ。まずは、ノズワール帝立学院代表。先鋒、ロイズ・フォン・バーバル!」
ロイズの名前が呼ばれ闘技場すぐ下の辺りから、現れると歓声が降り注いだ。
それを彼は、片手をひらひらさせて応えていた。
グリッド「続いて、イングレア王立学園の先鋒、アウグスト・テラ・イングレア!」
オーグも、名前が呼ばれると観客席から大歓声を受けていて同じように片手をグーにして答えていた。
ロイズ「アウグスト殿下と戦えることに感謝いたしますが、私は負けない」
オーグ「私も負けるつもりはありませんよ。ロイズ君」
ロイズとオーグが初期位置に立つと、審判の人が現れて開始の合図を出した。
「それではこれより、団体戦1回戦アウグスト選手対ロイズ選手の試合を開始する。両者とも礼!
ロイズ、オーグ「「よろしくお願いします」」
お互いが頭を下げた。
「それでは、始め!」
ロイズもオーグも最初は魔法で行くようだ。
ロイズ〈我が手に来れ、火の魔力よ 集まり火の槍となれ!火槍!〉
オーグ〈この手に集いし水よ、敵を貫く槍となれ!水槍!〉
ヴィエラは火の槍、オーグは水の槍を撃ち出した。
互いの魔法がぶつかり、蒸発してしまった。
その数瞬を見逃さなかったのはオーグの方だ。
オーグは素早く相手に近づくと、腰の添えていた剣を抜き相手の首元にやったのだ。
ロイズ「ま、参った」
「そこまで!ロイズ選手が降参したため、先鋒戦勝者!アウグスト選手」
オーグの勝ちが宣言されると、闘技場内は大歓声に包まれた。
オーグはそれに答えながら、控え室に帰ってきた。
「オーグ、おつかれ。凄かったな!今の試合」
オーグ「ユーマ、ありがとう。蒸発した水蒸気が目眩しになってくれたからな。たまたまだよ」
シルフィ「たまたまでも凄いよ!あの一瞬を見逃さなかったんだからね」
オーグ「みんな、興奮しているようだがまだ試合は始まったばかりだ。次も勝つぞ」
「「「「勿論だ!(勿論だよ!)」」」」
団体戦1回戦、先鋒戦はオーグの勝ちとなりイングレア王立学園の1勝となった。
第37話〜団体戦1回戦、先鋒戦 オーグVSロイズ〜
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今日からいよいよ武魔法大会団体戦の本番だ。
僕達イングレア王立学園代表は抽選の結果、ディフェンディングチャンピオンであるノズワール帝立学院と1回戦で当たることになった。
緊張で眠れないとかもなく、むしろぐっすり眠れて最高のコンディションの朝だった僕は朝ごはんを食べた後、制服に着替えシルフィと一緒に家を出た。
「いよいよ今日だね」
シルフィ「そうだね。私達がいたらイングレア王立学園が勝つのは確定のようなものだけど、慢心していると足下救われるからね。全力でやるよ」
「そうだね。僕なんかは手加減しないと相手の生徒や競技場の安全が心配になっちゃうよ」
シルフィ「チートも大変だねぇ」
「全くだよ」
シルフィと話していると、ルディがやってきた。
ルディ「ユーマ君、シルフィ、おはよう!」
「ルディ、おはよう。じゃあ、行こうか」
僕達はいつも通り3人で、会場である王立闘技場に向かった。
会場に着くと、ラルフ先生やオーグ、フィオさん、学園長であるオーバン先生もいた。
「みんな、おはよう。先生方もおはようございます」
オーグ「お、ユーマ。おはよう」
フィオ「みんなおはよ〜」
フィオさんは、緊張しているそぶりを見せる事なく良い笑顔で挨拶してくれた。
正直、大人の色気がありドキっとしてしまったのは内緒だ。
ラルフ「ユーマ達か。おはよう」
オーバン「今年は今まで以上に優勝が狙えると思っておる。ユーマ君達、頼んだぞ!」
「「「「「はい!」」」」」
学園みんなで話していると、遠くからフェイルバード王立学園代表であるスイとフェリアがやってきた。
スイ「ユーマ!絶対勝てよ。勝って俺たちと決勝やるんだからな」
「ああ、任せとけ!」
僕とスイは、握り拳を合わせてぶつけ合った。
フェリア「スイウェルさんに言われてしまいましたが、私も皆さんと戦いたいので絶対に勝ってくださいね」
フェリアはみんなと握手をしていた。
スイ「観客席で見てるからな」
そういうと、スイとフェリアは僕達に手を振りながら観客席の方に向かって行った。
ラルフ「さて、いよいよだ。自分の持てる実力を出し切れば君達なら絶対勝てるはずだよ。頑張ってね!」
「はい!」
ラルフ先生に気合を入れてもらい、僕達は選手控え室に向かった。
控え室は各学校分用意されており、広さもかなりあった。
「開会式を始めますので、各学校の代表選手は闘技場エリアにお集まりください」
3学校の代表選手全員(フェイルバード王立学園代表で来ていたのはスイとフェリアだけだった)が闘技場エリアに集まると、ファンファーレが鳴り国王陛下であるガルムさんが出てきた。
ガルム「今ここに第50回3学校対抗武魔法大会の開催を宣言する!皆、怪我のないよう自信の持てる最大のパフォーマンスをしてくれる事に期待する」
「陛下、ありがとうございました。それでは早速団体戦1回戦、ノズワール帝立学院対イングレア王立学園の試合を始めます。それぞれの代表選手は、今一度控え室にお戻りください。出番の際には、係員がお声がけ致します。シードであるフェイルバード王立学園の代表選手は観客席にご移動願います」
司会の挨拶が終わると、みんなが移動を始めていたので僕達も控え室に向かった。
控え室に入ると、最終確認の打ち合わせをした。
「1回戦は、こないだ決めた順番で行こう。みんなは意見ある?」
みんなが首を横に振ってくれたのを確認し、僕は声出しをした。
「僕達は強い。この3学校の中でどこよりも強い。狙うは優勝だけだ!絶対勝つよ!」
「「「「おう!(うん!)」」」」
僕達が、指揮を上げた直後くらいに係員が来た。
「そろそろ始めますので、先鋒の選手はご準備をお願いします」
「さて、行くか。先鋒はオーグだ!先に1勝するのが有利になるからな。頼んだぞ!」
オーグ「ああ!任せておけ」
オーグは係員の人と一緒に、闘技場に向かった。
僕達は控え室で待機することになっている。
そこにある通信機器からの映像が観れるからだ。
グリッド「いよいよ始りました。武魔法大会団体戦1回戦!司会&実況は今年もイングレア王国出身の私、グリッドがお送りいたします」
テンション高いなぁ、この人。
グリッド「さて、先鋒の代表選手の入場だ。まずは、ノズワール帝立学院代表。先鋒、ロイズ・フォン・バーバル!」
ロイズの名前が呼ばれ闘技場すぐ下の辺りから、現れると歓声が降り注いだ。
それを彼は、片手をひらひらさせて応えていた。
グリッド「続いて、イングレア王立学園の先鋒、アウグスト・テラ・イングレア!」
オーグも、名前が呼ばれると観客席から大歓声を受けていて同じように片手をグーにして答えていた。
ロイズ「アウグスト殿下と戦えることに感謝いたしますが、私は負けない」
オーグ「私も負けるつもりはありませんよ。ロイズ君」
ロイズとオーグが初期位置に立つと、審判の人が現れて開始の合図を出した。
「それではこれより、団体戦1回戦アウグスト選手対ロイズ選手の試合を開始する。両者とも礼!
ロイズ、オーグ「「よろしくお願いします」」
お互いが頭を下げた。
「それでは、始め!」
ロイズもオーグも最初は魔法で行くようだ。
ロイズ〈我が手に来れ、火の魔力よ 集まり火の槍となれ!火槍!〉
オーグ〈この手に集いし水よ、敵を貫く槍となれ!水槍!〉
ヴィエラは火の槍、オーグは水の槍を撃ち出した。
互いの魔法がぶつかり、蒸発してしまった。
その数瞬を見逃さなかったのはオーグの方だ。
オーグは素早く相手に近づくと、腰の添えていた剣を抜き相手の首元にやったのだ。
ロイズ「ま、参った」
「そこまで!ロイズ選手が降参したため、先鋒戦勝者!アウグスト選手」
オーグの勝ちが宣言されると、闘技場内は大歓声に包まれた。
オーグはそれに答えながら、控え室に帰ってきた。
「オーグ、おつかれ。凄かったな!今の試合」
オーグ「ユーマ、ありがとう。蒸発した水蒸気が目眩しになってくれたからな。たまたまだよ」
シルフィ「たまたまでも凄いよ!あの一瞬を見逃さなかったんだからね」
オーグ「みんな、興奮しているようだがまだ試合は始まったばかりだ。次も勝つぞ」
「「「「勿論だ!(勿論だよ!)」」」」
団体戦1回戦、先鋒戦はオーグの勝ちとなりイングレア王立学園の1勝となった。
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