〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜
第30話〜スタンピード①〜
第2章 イングレア王立学園編
第30話〜スタンピード①〜
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1ヶ月ほど前、王都から北に50km離れたラピルスという村が大量の魔物によって蹂躙された。
そして今日の日に、偵察隊よりこの王都に向け、総勢4、5万匹もの魔物達が動き出したとの連絡が入った。
ブライト「いよいよ、魔物が来る。それを迎え撃つぞ!」
ユリウス「おう!」
サリー「ええ!」
エイナ「やってやるわよ!」
「父さん、今回は僕達蒼銀の双翼とは分かれて討伐して行こう。幸いにも騎士団の人達や魔法師団、それに高ランクの冒険者もいるから、魔物達の大半を占めているであろうAランクからBランク帯の魔物は大丈夫だと思う。けどSランクやEXランクの魔物は恐らくだけど僕達じゃないと倒せないと思うから、蒼銀の双翼と紅銀の大地で強い奴らを相手にして行こう。それで体力や魔力が残っていればAランクからBランク帯の魔物の方を手伝うって形でいいと思うけどどうだろ?」
サリー「何言ってるの!あなた達はまだ子供なのよ⁉︎私達と行動しましょ」
ブライト「本気なんだな?」
「うん!」
ブライト「分かった。ただ危ないと判断するなら逃げろよ!誰も責めはしないからな」
「ありがとう!」
僕は、父さん達と別れ、作戦会議をするためにルディとシルフィの場所に向かった。
サリー「ブライト、本当に良かったの?」
ブライト「心配じゃないと言えば嘘になるが、俺たち紅銀の大地が鍛えた奴らだぜ?それにあいつらの従魔の強さならお前も分かるだろう。大丈夫だ!あいつらなら笑顔で帰ってくるさ」
サリー「そうね」
サリーは心の中で、自分の子供達の無事を祈るような目でユーマの背中を追っていた。
父さん達と分かれた僕は、ルディやシルフィそしてそれぞれの従魔と共に今回の作戦会議をした。
「じゃあ、作戦会議を始めるよ。恐らくだけど、魔物の数が多すぎて一緒には戦えないと思うから、それぞれの従魔と一緒にペアを組んで戦って行こう。シルフィは従魔が戦闘向きじゃないって言ってたよね?」
シルフィ「うん。だから戦うならわたしひとりになっちゃうかな」
「だからシルフィには、僕のルクスを貸してあげるよ。フェンリルと一緒なら大抵の魔物なら大丈夫だと思う。それに今回は数が多すぎるから、ルクスやリムル、クリスには本来の姿になって戦ってもらう方がいいと思うんだ。ルクス、シルフィを守ってやってくれる?」
ルクス【仰せのままに!我が主よ。シルフィ殿、僕を存分に使ってくれ】
シルフィ「神獣様を使わせていただける事に感謝いたします。よろしくお願いしますね」
シルフィはルクスに対して、深く頭を下げていた。
確か獣人族は、フェンリルを神の使いとして崇めてるんだっけ?
リムル「私達が、本当の姿に戻ったら、騒ぎにならない?」
「そこは、状況を見て説明するよ。ルディやシルフィもルクスやクリスが元の姿に戻ることを近くの冒険者や騎士の人たちに説明してあげてね。この子達は味方だから大丈夫ですってね」
ルディ「ええ、了解よ」
シルフィ「うん、分かった」
僕達はそれぞれの従魔を連れて、魔物が来ると思われる北門にやってきた。
「おい!あんな子供まで参加するのかよ。ギルド長は何考えてるんだよ。勝つ気あるのか?」
「でも、よく見たらあの子達の従魔は幼龍とフェンリルとグリフォンだぜ?そう簡単にやられるのか?」
僕達にそんな声が聞こえて来たから、僕が代表してある宣言をした。
「冒険者の皆さん、僕達は蒼銀の双翼というパーティーです。僕達の従魔は今皆さんが見ている幼龍、フェンリル、グリフォンで間違いありませんが、ある事情により今は特殊能力で小さくなっているのです。なので戦闘が始まったら、3匹とも元の大きさになりますが、襲うことはありませんので、くれぐれも間違えて攻撃しないでくださいね」
僕がそう言うと、戸惑いながらもみんなが頷いてくれた。
そう思ってると、大きな鐘が鳴って、大きな声が響いた。
「魔物が来たぞー!」
その宣言に、僕達を含めてみんなに緊張が走った。
グリス「いよいよだ。皆の持てる全てを出し切り魔物どもを蹴散らせ!」
「「「おお!!!」」」
ギルド長の一言で、一気に活性化した。
流石皆を纏める長だなぁと僕は心の中でそう思った。
「ルディ、シルフィ行くよ。僕達は奥にいるSランク以上の魔物のところだ。ルクス、リムル!元の大きさに戻って良いよ!」
ルクス【承知!】
リムル「分かったわ。しっかり暴れてやるわよ」
ルディ「クリスも元の大きさに戻って!」
クリス「クルクルゥ」
そう言うと、ルクス、リムル、クリスの体が光り始め、次第に元の大きさに戻っていった。
「リムル、僕を乗せてくれ!」
リムル「グルワァ!」
リムルは一鳴きすると、僕が乗りやすいように屈んでくれた。
「ルクスはシルフィを乗せてやってくれ」
ルクス【仰せのままに!シルフィ殿。我の背中に乗れ!】
シルフィ「感謝いたします!」
ルディ「クリス!私も乗せてもらっても良い?」
クリス「グルゥ」
全員がそれぞれの従魔に乗ったことを確認した僕達は、Sランク帯の魔物の群れの所に向かった。
第30話〜スタンピード①〜
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1ヶ月ほど前、王都から北に50km離れたラピルスという村が大量の魔物によって蹂躙された。
そして今日の日に、偵察隊よりこの王都に向け、総勢4、5万匹もの魔物達が動き出したとの連絡が入った。
ブライト「いよいよ、魔物が来る。それを迎え撃つぞ!」
ユリウス「おう!」
サリー「ええ!」
エイナ「やってやるわよ!」
「父さん、今回は僕達蒼銀の双翼とは分かれて討伐して行こう。幸いにも騎士団の人達や魔法師団、それに高ランクの冒険者もいるから、魔物達の大半を占めているであろうAランクからBランク帯の魔物は大丈夫だと思う。けどSランクやEXランクの魔物は恐らくだけど僕達じゃないと倒せないと思うから、蒼銀の双翼と紅銀の大地で強い奴らを相手にして行こう。それで体力や魔力が残っていればAランクからBランク帯の魔物の方を手伝うって形でいいと思うけどどうだろ?」
サリー「何言ってるの!あなた達はまだ子供なのよ⁉︎私達と行動しましょ」
ブライト「本気なんだな?」
「うん!」
ブライト「分かった。ただ危ないと判断するなら逃げろよ!誰も責めはしないからな」
「ありがとう!」
僕は、父さん達と別れ、作戦会議をするためにルディとシルフィの場所に向かった。
サリー「ブライト、本当に良かったの?」
ブライト「心配じゃないと言えば嘘になるが、俺たち紅銀の大地が鍛えた奴らだぜ?それにあいつらの従魔の強さならお前も分かるだろう。大丈夫だ!あいつらなら笑顔で帰ってくるさ」
サリー「そうね」
サリーは心の中で、自分の子供達の無事を祈るような目でユーマの背中を追っていた。
父さん達と分かれた僕は、ルディやシルフィそしてそれぞれの従魔と共に今回の作戦会議をした。
「じゃあ、作戦会議を始めるよ。恐らくだけど、魔物の数が多すぎて一緒には戦えないと思うから、それぞれの従魔と一緒にペアを組んで戦って行こう。シルフィは従魔が戦闘向きじゃないって言ってたよね?」
シルフィ「うん。だから戦うならわたしひとりになっちゃうかな」
「だからシルフィには、僕のルクスを貸してあげるよ。フェンリルと一緒なら大抵の魔物なら大丈夫だと思う。それに今回は数が多すぎるから、ルクスやリムル、クリスには本来の姿になって戦ってもらう方がいいと思うんだ。ルクス、シルフィを守ってやってくれる?」
ルクス【仰せのままに!我が主よ。シルフィ殿、僕を存分に使ってくれ】
シルフィ「神獣様を使わせていただける事に感謝いたします。よろしくお願いしますね」
シルフィはルクスに対して、深く頭を下げていた。
確か獣人族は、フェンリルを神の使いとして崇めてるんだっけ?
リムル「私達が、本当の姿に戻ったら、騒ぎにならない?」
「そこは、状況を見て説明するよ。ルディやシルフィもルクスやクリスが元の姿に戻ることを近くの冒険者や騎士の人たちに説明してあげてね。この子達は味方だから大丈夫ですってね」
ルディ「ええ、了解よ」
シルフィ「うん、分かった」
僕達はそれぞれの従魔を連れて、魔物が来ると思われる北門にやってきた。
「おい!あんな子供まで参加するのかよ。ギルド長は何考えてるんだよ。勝つ気あるのか?」
「でも、よく見たらあの子達の従魔は幼龍とフェンリルとグリフォンだぜ?そう簡単にやられるのか?」
僕達にそんな声が聞こえて来たから、僕が代表してある宣言をした。
「冒険者の皆さん、僕達は蒼銀の双翼というパーティーです。僕達の従魔は今皆さんが見ている幼龍、フェンリル、グリフォンで間違いありませんが、ある事情により今は特殊能力で小さくなっているのです。なので戦闘が始まったら、3匹とも元の大きさになりますが、襲うことはありませんので、くれぐれも間違えて攻撃しないでくださいね」
僕がそう言うと、戸惑いながらもみんなが頷いてくれた。
そう思ってると、大きな鐘が鳴って、大きな声が響いた。
「魔物が来たぞー!」
その宣言に、僕達を含めてみんなに緊張が走った。
グリス「いよいよだ。皆の持てる全てを出し切り魔物どもを蹴散らせ!」
「「「おお!!!」」」
ギルド長の一言で、一気に活性化した。
流石皆を纏める長だなぁと僕は心の中でそう思った。
「ルディ、シルフィ行くよ。僕達は奥にいるSランク以上の魔物のところだ。ルクス、リムル!元の大きさに戻って良いよ!」
ルクス【承知!】
リムル「分かったわ。しっかり暴れてやるわよ」
ルディ「クリスも元の大きさに戻って!」
クリス「クルクルゥ」
そう言うと、ルクス、リムル、クリスの体が光り始め、次第に元の大きさに戻っていった。
「リムル、僕を乗せてくれ!」
リムル「グルワァ!」
リムルは一鳴きすると、僕が乗りやすいように屈んでくれた。
「ルクスはシルフィを乗せてやってくれ」
ルクス【仰せのままに!シルフィ殿。我の背中に乗れ!】
シルフィ「感謝いたします!」
ルディ「クリス!私も乗せてもらっても良い?」
クリス「グルゥ」
全員がそれぞれの従魔に乗ったことを確認した僕達は、Sランク帯の魔物の群れの所に向かった。
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