〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜

ノベルバユーザー327690

第12話〜秘密の打ち明け〜

第1章 異世界転生編
第12話〜秘密の打ち明け〜
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 僕が陛下に他言しないようにお願いすると、陛下は無言で頷いてくれた。
 それを見た僕は口を開いた。


  「1つ確認しておきたいのですが、陛下は転生者又は異世界人というのを聞いたことがあるでしょうか?勿論勇者の召喚などは除いてください」


ガルム「うむ、確かに聞いたことがあります。ごく稀に勇者の召喚以外で異世界人がこの世界に来るというのは」


  「そうですか・・・実は僕は転生者なのです。異世界人や勇者の人たちとおそらく同じ場所からのね」


 それを聞いた陛下と宰相閣下は目を見開いて驚いていた。
 いきなりこんな事を言われたら驚くよなぁ。


ガルム「ブライト殿。今のユーマくんの話は本当なのですか?」


ブライト「はい、本当です。5歳の洗礼が終わった後、家でステータスを確認した時に知りました」


  「今から国王陛下と宰相閣下には僕の本当のステータスを公開しますが、誰にも他言しないのと後で言う僕の条件を飲んで頂きたいのです」


ガルム「分かりました。ヨハンもそれで良いな?」


ヨハン「勿論でございます。陛下」


 陛下と宰相閣下の許可も得た事だし、見せるか。


ユーマ〈ステータスオープン〉


僕と父さん、陛下と宰相閣下の目の前に半透明なガラス画面が映し出された。




名前:ユーマ・シンフィールド
年齢:5歳
種族:人間
レベル:4
称号:転生者、神の使徒、神々に愛されし者
体力:85,450/85,450
魔力:214,500/214,500
筋力:4,600
俊敏:8,500
属性魔法:基本属性LV10(火、水、風、土)
                  炎属性LV10
                  氷属性LV10
                  光属性LV10
                  闇属性LV10
                  雷属性LV10
                  無属性LV10
特殊魔法:創造魔法
                  複合魔法
                  回復魔法
                  時空魔法(転移)(亜空間)
                  索敵魔法
                  召喚術(精霊召喚)
スキル:思念伝達
               無詠唱
               言語理解
               連続詠唱
               魔力吸収
               アイテムボックスLV10
               鑑定LV10
               武術LV10
               体術LV10
               物理耐性LV10
               全属性魔法耐性LV10
               状態異常耐性LV10


加護:創造神の加護LV10
           生命神の加護LV10
           魔法神の加護LV10
           大地神の加護LV10
           武神の加護LV10
           技能神の加護LV10
           商業神の加護LV10
   神獣の加護LV10


従魔:ルクス(フェンリル)


ガルム、ヨハン「「・・・・・」」


 ステータスを見た後、陛下と宰相閣下は目を見開いたまま固まっていた。


 暫く沈黙が流れた後、陛下が重い口を開いた。


ガルム「ユーマ様、あなたは使徒様なのでしょか?」


 陛下が急に仰々しい口調になり、親しみやすさが消えていた。
 宰相閣下に至っては、膝をつき最敬礼をとっていた。


 っていうか様ってなんだよ‼︎


  「陛下、僕は確かに神様から使徒という称号を授かりました。ただ中身や見た目は5歳児なので今まで通り君付けで良いですよ。様はいらないですし口調も元の親しみやすい感じで大丈夫です。宰相閣下も頭をお上げください」


ガルム「ありがとう!ユーマくん」


ヨハン「ありがとうございます、ユーマ殿」


 元の口調に戻って安心しているとすると陛下が尋ねてきた。


ガルム「ユーマくん、一ついいかな?」


  「はい、なんですか?陛下」


ガルム「神の使徒と言ってましたが神様から何か言われているのですか?」


  「いえ、今のところは何も言われてないですね〜。強いて言えば新しい人生を楽しく謳歌してくれとだけ」


ガルム「そうか、所で先ほど言ってた聞いて欲しいことって何ですか?」


 笑っていたと思った矢先、陛下がまた真剣な顔で聞いてきた。
 僕も真剣な眼差しで陛下を見ながら言った。


  「ステータスをご覧になったので分かると思いますが僕は確かに神様達からチート能力や加護をたくさん頂きました。しかし魔物や盗賊の討伐などの戦闘経験があまりにもないのです。まだ5歳なので当たり前ですし今後は父や母を含めた紅銀の大地、皆さんに戦闘面や知識をたくさん教わろうと思ってます。また10歳になったら、冒険者登録をしたり王都にあるイングレア王立学院の試験を受けます。もしこの国を仇なすような魔物や他国との戦争になったら僕もその討伐隊などのメンバーに入れて欲しいのです」


ガルム「分かりました。今すぐには答えを出せないのでユーマくんには我が国の騎士団と宮廷魔法師団の訓練に参加してもらいます。そこで皆に認められれば国を挙げての戦闘時には参加してもらいます」


 無茶なお願いにも関わらず、受けてくれた陛下に僕は頭を下げた。


  「ありがとうございます、陛下」


ガルム「良い良い。ブライト殿もそれで宜しいですかな?」


ブライト「勿論です、陛下」


 僕と父さんは頭を下げたあと、立ち上がり玉座の間を出ていった。






〜ユーマ達が帰った後の陛下視点〜
...
ガルム「ふ〜、久しぶりに冷や汗をかいたな」


ヨハン「左様でございますな、陛下。私は体が一歩も動かなかったですよ。あのユーマという少年に秘められた力はとんでもないものでしょう」


ガルム「そうだな、我らは彼を怒らせないように動かんとな。怒らせたら国が滅ぶであろうからな」


ヨハン「そうですな」


 ユーマの人知れぬ所で、彼は怒らせてはいけないという不分立が出来上がったのだ。

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