何も知らないあなた。何も知らないあの子。

つちや

間違った愛

雨の音。ガチャン
ドアの開く音がした。息が胸が苦しくなる。
後ろから腕が伸びてきて私を抱きしめた。
「久しぶり」耳元で優しい声がした。雨で冷たいびしょ濡れのあなた。

「何で来たの」
「来たら嫌だった?」


ずるい


「ダメだった?」


本当にあなたはずるい

小さく私は横に首を振る。
彼は言う

「愛してる」

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